2008年1月21日月曜日

1月21日(月)大学入試センター試験考その3

1.大学入試センター試験考その3
・ 今日で3日間連続で大学入試センター試験についてブログに言及している。それくらい高校にとって重要だということだ。素晴らしい進学校を目指すなら一昨日も書いたように「センター試験を攻略せよ」。
・ テレビでも各地の進学校は教師が神社にお参りしたり、学校の旗を持って試験会場に出向いたりしている。今や一種の「お祭り」みたいになってきている。こういう動きの裏を読まねばならない。それくらい「センター試験の価値が上がっている」ということだ。
・ 教師がセンター試験を知らないというのでは話にならない。自分がその昔、共通一次やセンター試験を受けているかいないかは関係ない。「高校の教師はセンター試験のことを勉強」しなければならない。進路指導部の話だと思っている教師がいるとしたら「とんでもない話」だ。
・ 本校の担任は少なくとも生徒・保護者から進路相談があったときに適切に情報を与えることが必要である。昨年、ある保護者がある担任に進路相談した時に「それは進路指導部に聞いてみます」と答えたと校長にクレームがあったことがある。こんなことではいけない。「ベネッセの模試でこれくらいなら大丈夫」などと言ってあげねばならない。
・ 昨年までは極めて少ない受験者であったが、ようやく「今年は倍増」した。しかしまだまだだ。たとえ「お試し受験」でも「全国54万人の高校生との比較が可能」だ。自分の学力レベルが分かる。生徒にとって自分の実力を知ることは「辛い」ことだが、此処を乗り越えないと次への進歩はない。
・ 類や科コースには関係ない。1月のこれを目標にすれば「生徒にも目標とやる気」が出てくる。
2.センター試験の詳細分析
・ 10時、3年生のセンター試験リサーチが始まる。生徒がぞくぞく登校してくる。その横では中学校一次Bの合格発表がなされていた。
・ 学校はどことなく緊張感がある。3年生はセンターの成績自己採点とリサーチに出し、明後日、センターの発表する平均点などで「最終志望先」を決めることになる。学校独自の統計データを科目別に分析すれば本校の弱点がすぐ分かる。果たして本年度の結果は?
・要は「全国平均にくらべて本校の生徒の実力と教科担当別の得点率と分布」だ。前の学校では校長自らこれを徹底してやった。加えて他学区のトップ校との比較で自校のポジションが明確に分かる。素晴らしい進路指導部長が居て、その気になってくれ徹底して分析してくれた。あれ以来前任校は「復活の道」を辿る。着任1年目から実施した。
・2年目以降、多くの3年生の担任が「教室が燃えている」と表現するくらい、生徒間で切磋琢磨の「センター対応が学校全体にまで広がり、燎原の火」となっていったのだ。今でも鮮明に覚えている。
・ 前任校で私が始めたのが、「教科担当からの報告」だ。校長室にやってきて、「今年のセンターの問題分析と対応策」を報告にくる。「難しかった、易しい問題だった等々」翌日には報告にやってきていた。本校ではまだ無い。要はこういう習慣が無いからだろう。本校教師の目で本年度の総括を教科単位にしなければならない。「3年生の教科担当は誰か」ということだ。
・ 現2年生の学年主任が早速「センター分析の資料を2年生に配る」という。動き始めた。「新しいことを始めなければ駄目」だ。同じことをやっていて「人間の意識が変わるか」、絶対変わらない。何時もと違うことをやって、初めて人間は「気づく」のだ。
3.進路指導
・ 進路指導部長が入ってきて、明日詳細報告を受けることにした。まだ本校では「センター試験に関わるシステムが十分に出来ていない」から進路指導部長は苦労だろうが、頑張って欲しい。「早くシステムを完成することだ。」学年主任と科コース長との役割分担は「センター対応はどちらか」、管理職はちゃんと整理しなければならない。
・ 本年度から秋のPTA総会は廃止。PTA総会は春だけで十分である。年度5回も実行委員会があるのだから、秋は肝心の「進路懇談会の中身を充実する必要」がある。各「学年集会」に切り替える。各学年は進路を中心にして「保護者と担任団との懇談会」となる。管理職とPTA本部役員が話し合うだけで駄目だ。担任と学級委員が近くならなければならない。PTA役員とはすでに合意している。
4.理事長職務代理が慰労訪問
 ・ 有名店のどら焼きをたくさん持参して「入試広報室」「事務室」に激励訪問に来て頂いた。ちゃんと過日の「志願者数値の入った新聞」を持って、赤鉛筆で自ら各校を評価し、本校の「戻りを推定」して「先生、これくらいですね。」とおっしゃる。何時も心配していただいている。有り難いことです。
・校長日記ブログを読んでおられ、一昨日のブログで書いた「O教諭はどういう先生ですか、出来ればお会いしたいですね。今まで知っている先生はすべて組合の先生ばかりでしたから」と言われる。
・ 早速O教諭を呼び、しばらく懇談。そうだ、今後タイミングを見て次々とご紹介していこう。