2008年1月30日水曜日

1月30日(水)私学助成

1.真の「改革派知事」誕生か?
・ 連日連夜と言って良い。大阪府の新知事誕生のニュースで新聞もテレビも大騒ぎだ。今朝の新聞は福田総理とのツーショットまで載せて「橋下知事の一挙手一投足まで報道」している。橋下さん、気をつけたほうが良い。首相が会うなんて近い将来の衆院選に、新知事の人気を役立たせようと思っているのは間違いない。
・ 「選挙は圧勝」であった。正直まさかあそこまで勝つとは思わなかった。個人的には「子どもの笑う大阪府」という彼の最初のキャッチコピーに「ムッ」と来たが「民意」が下されたのだから致し方ない。
・ 大阪府はタレント票が100万票あるとかないとか言うが、根本は「民による変革のエネルギーへの期待が大きい」ということだと私は考える。「何かやってくれそう」との期待感があるのだ。それに大阪人は昔から豊臣秀吉など「華のある人」を好むのではないか。
・ 民主党の候補は国立大学の教授で評論家の勝谷誠彦氏が言っていたが「しゃべり方がさも大学教授風で、あれで随分損した」と言っていたのが面白かった。どうもあの方には「華に欠ける」と私は感じた。途中で熊ちゃん人形とか引っ張り出していたが、返って滑稽だった。
・ 橋下さんは小泉元首相並みに「ワンフレーズ」で右手を振り上げ、「叫んでいるだけ」なのだが「些か華」があり、これは決して知名度だけの差ではなかろう。府民は宮崎県の知事に似た「若者の無鉄砲さと破壊力」を期待したのかも知れない。もっとも宮崎県はまだ名産品のPR知事に留まっているが、彼は勉強している。そこが良い。橋下さんもこれから勉強しないと。
2.府債発行ゼロに
 ・早速知事は「発信」し始めた。なんと「府債発行を取りやめる。収入の範囲内で事業を考え、場合によっては人件費の削減も」と声を張り上げている。「2008年予算は府債の発行なし、何を削るか議論するから削れなくなる。収入の範囲内でしか予算を認めない」と繰り返し言明した。彼の公約でもある。サア、面白くなってきた。良いことを言っている。
 ・大阪府の府債残高は5兆円を超え、今や府財政は都道府県最悪レベル。「07年度当初予算では2300億円の府債発行」であるから、これをゼロにするのは大変なことだ。現在大阪府職員の人件費は警官も、教職員も入れて大体1兆円近い数値だから10%削減しても1000億円しか出てこない。全国最低レベルの給与水準のところにさらに追い討ちをかけたらどんなことになるか。
・新聞各紙は「私学助成」も対象と連日報道している。私学の経営者にとって心配事は「私学助成金」だ。現在約小中高校で経常費補助金の総金額は330億円程度であり、極めて少ないところに、更にこれをカットされたら私学経営は大変なことになる。「つぶれる私学も出てこよう」。
・ まだ太田知事が府庁舎内にはおられるが、本日府庁に入って副知事等と予算会議と言う。「面白い」。明日の報道が楽しみだ。「頑張って欲しい。応援する。」「橋本知事、貴方は“大阪”を変えねばならない。私は“浪速”を変えねばならない。共に“大阪、浪速”だ。規模は格段に違うが同じ対象だ。抵抗勢力を吹っ飛ばして改革を進めて欲しい。それが貴方に投票した府民の願いだ。府債ゼロで2008年度予算が組めたら私は貴方と年は23才離れているが、「貴方を認めよう。」
3.校内敷地内禁煙の話 続き
 ・今日の朝会で「昨日のブログ」が話題になった。反響も大きかったみたいだ。私はブログで「それとなしに教職員に伝え、自主的に判断しても貰いたい」という思いがある。「強制力はなるべく発揮しないように努めている」。相手は教員だ。組織のトップの気持ちは分かるだろう。別に難しいことを言っているのではない。「遵法精神、公私の峻別、謙虚さ、協調性、改革マインド、けじめ」、組織人として当たり前の話だ。
 ・ところが「体育教官室」は勝手に執務室でタバコを吸っていると聞いた。最初は信じられない思いだったが、ある教員を朝会途中で呼び確認すると「吸っている」という。「窓を開けて外に向かって煙を出しています。」と答えた。許せない。逆鱗に触れた。
・「保健という重要な教育」を行い「体育の授業」で心身を鍛える重要な保健体育部門が、生徒の出入りも多い教官室で特別な喫煙コーナーも設けず、吸っているという。ましてそこには生指の副部長も、生指部員も多くいる部屋だ。生徒を外で走らせ、自分たちは窓を開けてそれを見ながらぷかぷかふかすなど尊大で不遜で許せない。「 自分の職業に対する認識が甘い。」 学校というものをなめている。
・ 大体この部屋は「ヌシ」みたいな教員がいて、重要な職位を任せているにもかかわらず、又皆が「頭が良いとか、口が上手いとかおだてる」ものだから、調子に乗っているのではないか。頭が良い教員は他に山ほどいる。「理事長・校長はなめられているな」と感じた。「通勤服もジャージー以外見たことがない」。現在は問うべき規約がないため、放置しているが、公立、私立通じて365日ジャージーで通勤する教員は彼だけだろう。そのうちけじめをつける。
・ 確かに調整能力は些かあるのだと思うが、それは他の教員が余りにもないためで、入試広報室の副室長などに比べたら、断然劣る。今回の事態はこれでは済まさない。職員会議も運営委員会も「はすかいに構えて、皮肉っぽく発言するさまに、何様だと思っているのか」と事務長など笑っている。
 ・後刻最も若い教諭を呼び「裏事情を聞く」も、事実で誰も「教官室でタバコを吸うのは止めましょう」という者はいなかったという。十数人の所帯で3人だけがタバコだ。彼より先輩の教員が3名もいるというのに、この有様だ。これだから内部から改革など出来るはずがない。「彼がもし、嫌煙者であったらこういう事態にはなっていなかったろう」。要は自分の好きなようにやっているだけだ。
 ・今後喫煙を許す場所は第1,2職員室と入試広報室、校務員室の4部屋のみとし、この場所以外は「校地内厳禁」とした。中学校職員室は来年度3クラスになるし、成長著しい中学生を預かる中学校教員だ。理解してくれるだろう。
 ・「事務長補佐」も相当のヘビースモーカーで、何時も校務員室に吸いに行くという。事務室から校務員室までとても離れている。だから時々電話しても行方不明になっている理由が分かった。想像するに「職員室に行きにくい何かの理由があるのか。顔を合わせたくない教員でもいるのか」。それだったら今回を契機に「乗り越えないとといけない。」本日申し渡した。もう一人の事務職員はちゃんと職員室に喫煙に行っている。彼は本当に誠実で真面目だ。
・一挙に「学校敷地内禁煙とすることも出来たのだが、今回は時間を与える」ことにした。学校の方針に従えない人への答えは明らかだ。「仕事中に執務場所でタバコを吸える職業を探すしかなかろう。」