2008年6月8日日曜日

6月8日(日)日曜日閑休二題

橋下改革その後
・ 5日に発表された橋下改革のその後であるが、至って「静か」だ。明日は新聞が休みであり、新聞各紙も「些か食傷気味」と見えて一切記事がない。原油高と男子バレーのオリンピック行きばかりである。
・ しかし「毎日新聞」だけは違う。この新聞はとにかく「強く差別化」を意識しており、時に変わったアプローチをする。本日も毎日だけが1面トップで橋下改革の余波を伝えている。毎日新聞は6日、7日を使って大阪府民から900人近くから「アンケートを取って分析」している。
・ それによれば「改革内容支持が88%」という。すごく高い数値だ。男性が89%、女性が83%の支持という。「知事自身への指示も67%」というから小泉元総理並みだ。30才台に至っては90%の支持というからもうこれは教祖みたいなものだ。
・ 府庁役人の「人件費削減も賛成が83%」で府民の支持は大きく、「削減はやむをえない」と言っている。政党別の支持者でも自民は82%、民主85%、公明79%、共産81%というから驚く。共産党支持者の81%が橋下改革を支持するというから驚天動地だ。
・ 「勝負あった」のではないのか。ここで下手に反対すれば矛先が自分に向かってくるから議会の先生方も7月府議会でどのように動くか、頭を絞らねばならない。府労連も大変なことになった。4%から12%も給与が削減され、退職金が5%カットだ。もはや「組合に入っても何の特典もない。組合から脱退だ。」などの動きが出てくれば組織は持つまい。

タバコ一箱1000円へ?
・ テレビや新聞を気をつけていると案外この「タバコ一箱千円の話」は結構出てくる。要は「タバコ税」の増収だ。日本では一箱300円のタバコに対して189円が税金だ。これが例えば英国では1297円で税は995円、フランスは782円に対して628円が税だ。とにかく「先進各国はタバコ一箱の値段も高く、税金も高い」。
・ これに「政治家は目をつけた」。基礎年金の国庫負担率が1/3から1/2にアップすることが決まっているがその財源は2.3兆円もの金が要る。もしここで「タバコ代を300円から1000円にし税金を上げれば消費税4%程度に相当し9兆5000億円の財源が確保」できるという。
・ 厚生労働省は「渡りに船」で「医療費の削減」にも繋がり、「大歓迎」、財務省も「大歓迎」、自民党の上げ潮路線派で前の幹事長の中川秀正議員は自身がヘビースモーカーであるが「大賛成」、民主党も「大賛成」勿論政界の「禁煙促進議員連盟」の先生方も大賛成という。
・ しかしタバコが一箱1000円になればタバコ生産農家は破産するところも出てくるだろうし、小売業者も黙ってはいまい。まず第一「1000円にすれば現在の喫煙者のうち90%が止める」だろうという予測もある。
・ 個人的にはこのようなやり方は好ましいとは思えないが「日本のタバコ代が安いというのも事実」だ。いずれにしてもタバコのみにはどう考えても辛い世の中になってきた。ここまで来ても「まだ吸うか?」。1000円は一度には無理としても500円にはなるのではないか。