2010年4月20日火曜日

4月20日(火)常勤講師の先生は上手く着陸してくれたか?











・ 4月1日付けで着任頂いた19名の常勤講師の先生方に次のようなメールを入れた。
 本年4月から新たに着任された常勤講師の先生方へ
前略 先生方には頑張って頂いており有難うございます。さて4月1日から2週間が過ぎようとされています。そこで先生方にお尋ねします。本校に勤務して今までのところ如何でしょうか。何でも結構ですから感想や印象、要望、批判、覚悟、等々200字から300字程度で書いてメールしてください。同封にする必要はありません。宜しくお願いします。
・ これに対して早速返信が来ている。代表的なものを一部修正して個人が特定できないようにして記録に残しておきたい。前後のあいさつ文もカットした。私としては若いはつらつとした先生方が「浪速に上手く着地できたであろうか」だけが心配で、例年丁度この時期このようにして「感触を探るのである。
・ 結果は「皆さん、上手く着陸してくれた」様子で一安心である。人それぞれ人生があるが「縁あって」同じ職場で働くことになった「同志」である。私は「仲間」という言葉を使いたくない。「同志」でいたいと思うのである。
・ 体に気をつけて頑張って頂きたい。無理して体を壊しても誰も褒めては呉れない。「自分で自分をコントロール出来ない者が生徒に向き合うことは出来ない」だろう。「しんどい時は休めばよい」。そして気力が充実したらその分取り返せば良い。それが「普通の社会人のとるべき姿」である。
・ このブログと明日予定しているブログ「教員の心の病」については特に若い常勤講師の先生は考えねばならない。ベテランの良いところは「上手く手を抜く」ことが出来ることである。最も何時も手を抜いているベテランの真似はしてはいけないが。

・ A先生(男性):勤務し始めて2週間が経過し、先々週の金曜日から通常の授業も開始されました。教育実習を除けば人生で初めて行う授業に、教壇に立つことができる喜びはもちろんあるのですが、それ以上に、自分は果たして生徒たちが理解できるようにきちんと教授できているのか、その不安の方が大きく、毎回の授業後に反省する度に心が押し潰されてしまいそうになります。私は確かに新卒の新任ですが、生徒にはそんなこと関係ありません。私が行う一回の授業が入試に、延いては生徒の将来に影響を及ぼす、そう考えると教師という職業の重さに、緊張感で思わず身体が震えてしまいます。そして、校長先生のブログを拝見すればするほど、その震えはさらに大きくなります。しかしこの震えは、人間が陥ってしまいがちな傲慢さや驕りから自身を律するための震えであるとも考えています。人間にもっとも大切なことは常に謙虚であることであり、まして子どもたちの将来を扱う教師となれば尚更のことです。校長先生をはじめ周囲の先生方のご指導を仰ぎながら、教師として自律できているか、そのことを常に問い続け、少しでも多く浪速高校に、そして生徒たちの将来に貢献できるよう全力を尽くしてまいりたいと思います。
今後、何かと厳しくご指導していただき、教師として成長させていただければと思います。

B先生(女性):正直、大変覚えることが多く毎日何かしら失敗をし反省し、そして学ぶ、ということを繰り返しています。種類の違う数々の朝テストと朝学習、授業での小テスト、私がそれぞれの課題を生徒に確実にこなし吸収し力にしていってもらいたいと望むならば、用意する私自身が全てのテスト、朝学習において明確な作成意図と、生徒へ何を期待し、どこへ導いていきたいかをはっきり言えるようでなければいけないと考えています。という理想はもっていますが、まだ充分とはいえません。現実は、浪速高校の仕組みに慣れ、本校で長年教えておられる先生方の考え方を理解し、生徒一人一人の力やこれまでの学習の到達度、そして何より生徒の顔と名前を覚えること、それらのことを処理するので今は精一杯の状態です。時間をかけてこなしていくことでしょうが、もどかしい気持ちでいます。早くここでの波に乗っていきたいと思っています。

・ C先生(男性:「浪速高等学校、関西大学連携浪速中学校の一員として」
浪速高等学校は自分の力を伸ばすことができる職場である。これがこの2週間で感じたことです。私は現在、月曜スペシャル・土曜講座など、新しい取り組みが行われるなか、それと共にスタートをきった第一学年XX組の担任をさせていただいております。そのような責任ある立場に立つことで、この生徒たちと過ごす1年間、私の培ってきた経験を十分に生かし生徒に還元する1年にしなければならないと強く感じました。「三十にして立つ。」の言葉どおり、この1年間を自身の飛躍の年と定め、粉骨砕身の思いで浪速の教育活動に貢献できるよう努力していく所存です。まだまだ力不足の点も見受けられると思いますが、よろしくお願いいたします。

・ D先生(男性):何よりもまず書いておくべきことは、周りの先生方の親切さです。こちらがいかに些細な質問をしても、みなさんが嫌な顔ひとつせずに丁寧に教えてくださるものですから、しょうもない質問をしてしまって申し訳ないと思わされてしまいます。次に、私は主にX類の数学を担当しているのですが、X類といっても、できる生徒の層とできない生徒の層の差が大きいと感じました。そのため、どういうレベルに合わせて授業を展開していくべきかということを最近よく考えるようになってきていますが、まだ自分なりの解答が見えてきません。今は机間巡視中にどの生徒も質問できるような雰囲気作りや、「分からないところがあったらいつでも聞きに来て」と口をすっぱくして言うことを心がけています。今はクラス全体の6分の1ほどが、授業外に私の所に質問しに来るようになってきています。とにかく、40人ほどの人間を相手に授業をしていくことの難しさを身にしみて感じています。とりあえず今は授業のことで頭がいっぱいです。

E先生(女性):学校への印象は「組織」として効率よく成果を出せるように変わろうとしている段階かと感じました。また、今の時点で出せている目標は、授業に関してです。現在、中学では、一年特進コースを担当しています。関大連携コースは今の浪速にとって重要です。これから先、他校の大学連携クラスが抱えるのと同じ問題点が浮上する可能性も今から意識していく必要があるのかもしれません。と同時に、特進コースからⅠ類Ⅱ類に進む生徒もいます。より質の良い(弊害のある言い方かもしれませんが)生徒が集まるようにするには、最終的には『中学から浪速に入れば、大学受験時には関大レベル以上の大学に合格できる』 といわれるようになることも一つの手段だと思います。中1特進コースは、今回、国語の宿題テストの平均差が連携コースとXX点以上ありました。4月9日実施の外部試験の結果が出た時点で、一年間で引き上げる数値目標を設定し、達成したいと考えています。

F先生(女性):働き始めてから今日で20日になりますが、毎日充実した日々を送らさせていただいてます。はじめての土地で、社会人としてはじめての仕事をすることに緊張の毎日ですが、仕事ができる喜びを沸々と感じております。これから教科指導をはじめとした生徒生活指導、入試広報の仕事などやるべきことは多くなっていくと思います。素晴らしい先生方のもとで沢山のことを吸収するとともに報告・連絡・相談をしながら、自己のスキルアップにつなげていきたいです。今後ともご指導よろしくお願いいたします。

G先生(女性):高校2年生のアンケート結果で、英語が好きだと答えた生徒は1クラスに平均5人程度でした。そこで、私の目標は、「生徒に英語を好きになってもらうこと」です。受験に備え、今のうちに英語に対しての抵抗感を取り払いたいです。そのために、いかにわかりやすく英語を教えるかが課題であると考えております。そして、すでに英語に興味のある生徒に対しては、「さらに英語力を引き上げること」が目標です。私の留学経験を活かし、ニュージーランドに語学研修に行く生徒に、事前に会話表現のレッスンや、異文化についての講座を開き、留学を実りあるものにしてもらいたいと考えております。 生徒に国際交流をさせたり、スピーチコンテストに生徒を出場させたいので、英語系のクラブも持たせて頂きたいと考えております。本校を、英語に強い学校にしたいと強く思っております。

・ H先生(男性):浪速高校で勤務を始めて、高校2年の生徒たちとふれあう時間も多くなり、大学の話や進学の話をする機会も増えてきました。その中で気づいたことは、多くの生徒の目標が低いということです。 私の受け持つクラスはXX・X類クラスですが、授業の中や休み時間の中でさまざまな生徒の進学目標についての声を聞いています。 私自身「XX大学」の出身であるので是非XX大学に多くの生徒を進学させたいと考えているので、XX大学をお勧めしているのですが、「XX大学は無理!」という声が非常に多いことが聞こえています。 私は彼ら・彼女らが目指すのであればXX大学に行ける力は秘めているだろうと考えていますが、目標として論外においている状況なので少しずつ生徒の気持ちを改革していくことが必要であると考えています。日々の生活の中では外面的に「活発な浪速の生徒たち」を装っていながらも、内面的には「進学に対してネガティブな浪速の高校生たち」に、「ポジティブな」学校生活を送らせてあげられるような進路指導や教科指導を実行できるように私自身も成長していかなければならないと考えています。そのためにも初任ではありますが生徒のために尽力をつくして生徒たちの行きたい大学を支援していけるよう自らも高い指導力を磨いていきたいと考えています。

・ I先生(男性):常勤講師として勤務し始めて、約20日が経過しました。1日、15日の職員会議に於ける理事長先生の「本校に対する篤い想いや今年度の目標と課題」をお聴きし、「私も何とか、学校に貢献しなければ!!」と考えております。今は、教科指導、校務分掌、部活指導など、非常に充実した日々を送っております。
特に今年は、高校に於けるXX教育が始まった年であり、責任重大であると痛感しております。先週の金曜で高校の一回目の授業が終わり、生徒のXX能力が把握できたので、現在、○○先生と1年間の指導計画を作成中です。指導計画が完成致しましたら、理事長先生にご提出させて頂きます。
校務分掌は、進路指導を担当させて頂いております。今まで非常勤講師として勤務していたので、正直まだ不慣れで大変ですが、「報・連・相」、「横の展開」を大切にして、進路指導部の総合力を高めて行きたいと考えております。
まだまだ未熟者ですが、謙虚に研鑽を高め、頑張って行きたいと考えております。

J先生(女性):この2週間、日々の生徒の様子を見ていると、私の中の本校の印象は、初めて訪れたときと変わらず、「挨拶がしっかりできる生徒が多い」というものです。さらに現在の印象は「勉強に対する姿勢が良い」というものであり、目的意識をもった生徒が多いことに驚かされています。まずは授業に集中し、宿題や予習復習をしっかりとやってくる。当然のことですが、非常に大事なことだと思います。私は今、一部の生徒としか関わっていないので、学校の全体像が見えていないかもしれません。しかし、少なくとも目の前の生徒の真摯な姿勢に無限の可能性を感じ、驚きを感じると同時に、自分自身の教師としての責任感をひしひしと感じる毎日です。今後、私はこの思いを忘れることなく、生徒に日々誠実に向き合っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

K先生(女性):まず、学校全体がシステマチックに機能していこうとする姿勢が印象に残っています。効率的な学校運営を目指した体制であると同時に、ソフト面ではフレキシブルな印象を受けました。というのも、今年度から開始された月曜スペシャルや土曜講座等、まずアイデアを実現する事が素晴らしく思いました。定着するまで混乱はありつつ、長期的に考えると、変化の少ない授業時間の中で、時々のニーズに合わせスピーディーな改革が出来るように思われます。また、先日の職員会議で校長先生がご指摘されたように、校務など情報や役割をより共有する事、また各職員の強みをさらに生かせる環境も整えられると学校業務も更に向上していくのではないでしょうか。私は教員として未熟ですので、この様な内容をお伝えすることもおこがましいのですが、浪花高校での勤務を通して多くを学び吸収し、個性を生かし、早く学校に貢献できるよう頑張りたいと思います。(浪速の字が違っています。でも浪花も感じとしては悪くはない。)

L先生(男性):4月1日から2週間ですが、漸く着任当時よりも少しは落ち着いてきました。現在は自分の無力を毎回反省する日々を過ごしております。着任前は色々と「あーしてみよう」云々と考えておりましたが、頭で考えることと、それを実際に行動することが異なるということを改めて思い知らせれました。しかし、生徒から見れば私は浪速高校の数学の教師です。「着任1年目なので、大目に…」等と言える筈もありません。今後は、先輩の諸先生方の意見を伺い「給料を頂いている関西大学連携浪速中学校・浪速高等学校の教員です」と言える様に精進してく所存です。

M先生(女性):2週間が過ぎ、授業準備は勿論、生活指導、クラブ活動、進路指導部の仕事など、やるべきことは多くとても忙しい毎日です。しかし教師という職につけて「ようやく始まったな」という緊張感を持っています。そして、このような機会を与えてくださった先生方に心から感謝いたします。私の場合、教師になるのが念願の夢でもあり、今こうして毎日教壇に立って授業をしたり、生徒たちに接しながら、充実感を感じるとともに「まだまだ勉強不足だ」と自覚し、先輩の先生方の行動や言動を、注意深く観察しながら教師としてのあり方について考える時がよくあります。 第一印象として、浪速の先生方はとても情熱があり、活気溢れる学校で、とても良い印象を受けました。生徒の問題行動にも、必死で立ち向かい、生徒のための教育を常に心がけている様子がよくわかります。要望といたしましては、私は個人的に韓国語を以前に勉強していたこともあり、(韓国語教職免許も取得予定です)クラブ活動として韓国語会話など、楽しく言語や文化を学べるような部活動をやってみたいという気持ちはあります。これからの子供たちは、日本と最も近い国の言語に触れたり、学んだりすることの意義はとても大きいと思います。すぐとは言いませんが、1つの意見としてご提案いたします。