2009年7月9日木曜日

7月9日(木)教員との食事会


・ 今日は久しぶりに「教員との夕食懇親会」だった。教員メンバーは4人、内女性教員が1名であった。夕方18時過ぎからアメリカ村付近の大阪で最初に出来た「トルコ料理」のレストランに招待した。早い話「教員とのノミニュケーション」である。
・ 私の場合、教員をお連れする場所には結構「こだわる」。まず「自分が最初に使ってみてこれなら良かろう」と判断して決める。だからその場所は場合によっては数回使うことになり、お店の人とは「顔なじみ」となるのである。
・ 今日のレストランは5回目くらいになろうか。いくら「旨い」といっても度重なると「うーん」という感じになるが、そうなれば「そのお店はバイバイ」となる。そしてまた新しい場所を探すことになる。
・ 私は居酒屋とか、さも「安っぽいところ」には決して連れていかない。「学校の先生」だから飲む場所にもこだわって欲しいのだ。「場所探し」「自分で楽しんでいる」ところもある。一生懸命頑張ってくれている教員を「慰労」するのだから「面白い、日頃行かないような場所」にしてやりたいのだ。
・ しかし本当に「酒席のマナー」は難しい。酒席ほどその人の「人間性が表れる」ものはない。また私は「酒席が又大好き」ときている。「楽しい酒」だ。教職員と「人の噂話」をしながら飲むお酒ほど旨い物はない。しかし「サラリーマン(教員含む)にとって酒席ほど大切なものはない」。良いも悪いも酒席には気をつけなければならない。
・ 大分前のことになるが6月17日の朝のABC―TV、朝日新聞の朝刊でも報道していたが長野県庁が「お酌禁止令」を出したそうだ。「気を使わないで済む」「飲み残しが減った」との見出しである。それに対して高知県は「黙々・・・それって楽しい?」と反論だ。面白い。「笑ってしまった」。
・ 橋下知事も定例記者会見で記者の質問に対し「お酌もコミニュケーションの一つであって、良いんじゃないですか」とさらりと言ったそうだ。長野県の理由は、これまたおかしいもので県内の蔵元が日本酒のPRに県庁を訪れた際に「漏らした一言」がどうもきっかけらしい。
・ 長野県では97年度の生産量が18000キロリットルだったが06年度は9800まで落ち込み、「最近はお酌を嫌う若者が増えた」との発言を県庁幹部に発言したことらしい。それでその副知事は「お酒は手酌で飲みましょう」となったらしい。余りにも「短兵急」だし、ピントが外れているのではないか。
・ 日本酒は「注いで回らないと行けないから消費量が減った」とでも言いたいらしい。それでは「ビール」はどうなる。ビールも注いで飲むもので、「一人ラッパ飲み」するものではない。ビールの消費量は増えているではないか。
・ それで遂に今年は「お酌禁止宣言」を出したという。職員からは「大好評」とのことらしいと記事にはある。「注ぎに回らなければ成らないという気負い」や「コップを空けなくてはというプレッシャーがなくなった」とか言っているらしい。
・ これに対して高知県庁の職員は前述のように「自分の席で黙々と飲んでいて楽しんでしょうか」である。さすが「酒どころ高知」だけのことがある。私は高知に味方する。一人で黙々と徳利を抱えて、一人酒を飲む姿は「痩せ浪人」みたいではないか。「それって悲しくない?」。
・ 長野県は今のところ県庁だけで県警本部ではお酌禁止の話は出ていないという。上下関係の強い警察本部では逆に上司のほうが興味があると書いてある。「手酌で自分のペースで飲むほうが注がれ過ぎがなくなって良いのではないか」というのだ。分かるような気がする。
・ まあどうでも良いような話だが、とにかく「手酌禁止令」、これには一言ある。大体「組織で行く歓送迎会」などと数人の仲間内で気軽に居酒屋に出かける「飲み会」とは一線を画して欲しい。
・ 公的な飲み会は言ってみれば「仕事の延長線上」の話で、「私は飲みませんから行きません」は通る話ではなかろう。組織で行く歓送迎会も様々で費用は個人持ち、半分個人持ち、全額会社持ち(組織持ち)の3区分ある。
・ 私の考えは費用区分がどうあろうとも公式は公式だ。「大人の付き合い」と言うものだろう。本校は年に1度、「費用は全額法人持ちで教職員総出の歓送迎会」がある。私の時代になってようやく出席率がほぼ100%程度まで上がり、「ほぼ全員が出席」となったが、それまでは酷いものだったらしい。
・ 何時もこの時期になると名誉理事長や理事長職務代理から言われる。「出席者はぱらぱら」でいかにも「歓迎されていない雰囲気」があって、ご祝儀を置いたらそそくさと帰ったと言うのだ。私には想像できる。「学校設置者の招待に対して随分と失礼なことをした」と申し訳ないのだ。
・ ところが今や出席率100%の大盛況に成ってきたものだから「来るのが楽しみ」と言ってくださる。監事の先生も何時も出席して頂いているが、「この歓送迎会の雰囲気だけで今の学校の状況が分かります」と言って頂いているのだ。
・ 日本には客や部下に対して「節目の時に酒や食事を振舞う」というのが「礼節」と言う素晴らしい文化があり、「お酌は正しく機能すればもてなしや気配りの表れとして本来人間関係にも有用」であった。このことは間違いない。「ノミニュケーション」という言葉が生まれたくらいだ。
・ 上司にお酒を注ぐくらいで「ごちゃごちゃ言うな」と言いたい。「大した問題ではない」。しかし大阪くらいの都会となると店もメニューも心得たものでビールもグラス単位で出てくるからお酌など必要ない。今日もそうだった。
・ しかし「教員を飲み会に誘うのは難しい」ところがある。昔公立高校勤務時代にもいろいろあったが、本校でも今でも忘れられない事件があった。酒席のトラブルは決して忘れない。次回以降「教員と酒席」で論考を進めていこう。笑い話というより教員の生態を知る格好のテーマとなろう。