2010年6月11日金曜日

6月11日(金)堺グランドの照明設備





































・ ああ言うのをどのように表現したらよいのであろうか。「キラキラ」でもないし、「ピカピカ」でもない。とにかく表現する言葉が見つからないくらい「明るくて」感動するものであった。特にスイッチを押してからしばらく時間があるのが特に感激的である。「パッ」と付いたら興ざめかも知れない。
・ 昨日夜19時30分暮れなずむ堺の南区の「浪速ふくろうスタジアム」の照明設備の点灯式を行った。仮の「メインスイッチはクラブハウスの監督室に壁面に設置」している。そこからはグランドが一望でき最高の場所である。
・ 回路は如何様にも出来るということで、まず「48個の電球が全て点灯、1/2点灯、内野付近のみ、ピッチャーズマウンドのみという4パターン」としている。今後様々に変更は可能である。初めてのことであり私が最初に夜間の「全灯オン」のスイッチを押させて貰ったのである。
・ 昨日のブログにも書いたが独りでに「頬が緩んでくる。」何時も私がこのような顔をしていたら「教職員もさぞかし幸せ」なのだろうなと思いながらスイッチを押したのである。
・ 家庭の電灯のように「すぐパッ」と明るくはならない。徐々に熱がこもって明るさを増していく感じであの広い球場が照らされていった。立ち会った人々からは「ワーッ」「ヒャーッ」に近い歓声が上がるように徐々に段々と明るくなっていったのである。この間が「実に気持ちが良い」。
・ 我々はクラブハウスの2階からグランドに降りていった。その時の雰囲気は忘れられないものになった。「幻想的」なのである。まったく「別世界が現れてくる」という感じなのである。
・ 明るさは当然「太陽光」の持つ明るさではない。幾分「黄色味」を帯びた人工的明るさなのであるが、それが広い土面を照らすと実にもって幻想的でその場を「浮かび上がらせる」という感じなのである。そう舞台がせせりあがってくるという感じであった。
・ 私はこの光景と雰囲気を見て、昔鑑賞したアメリカ映画の1シーンと同じだと言ったのである。その感想に直ぐサッカー部のM教諭は同調してくれた。そう、映画の題名は忘れてしまったが、「とうもろこし畑を野球場に改造」し昔の仲間と野球をするというあの映画である。
・ ラグビー部の顧問は「天を見上げ」て幾分自失気味に「明るいなー、これは明るいわー」と呟きをもらしていた。野球部の顧問はもう高揚している。目が普通ではないのだ。事務室のM事務長補佐は何時も静かで興奮した様子を見せることはないのだが眼にはその明るさに驚いている様子がまじまじと見てとれた。
・ そう、我々は十分満足過ぎる明るさを手に入れた。電気工事会社「キンデン」の提案通り、夜空に光る12ポジション総計48個の電球は我々の想像以上の明るさで登場してくれたのである。
・ 私は十分満足し、朝早くから伊勢神宮を往復した疲れた体に再度力がみなぎってきた。「照明設備をつけて良かった」「経験豊富なプロの意見を入れて良かった」「生徒は喜んでくれるだろう」と様々なことが頭に浮かんできたのである。
・ もしこれが照明設備を将来マターとして延期でもしていたら、どうせ教員や生徒の「手仕事」でホームセンター辺りで購入した「投光器」が不細工に付けられたのであろうが、それを回避できたことだけでも「結果良し」としたい。
・ 私は自分で言うのもおこがましいが「判断が適切であった」と思うのである。正直照明設備のコストは全体から見れば小さいもので、この照明設備を「付けていたか、いなかった」場合のその後の影響度合いを測ると私の判断変更は「成功」だったと思うのである。
・ 最初から「付ける」と決めていたわけではない。どちらかというと「逡巡しながら舵を切る」というスタイルである。何時もではないが時にはこういう形があっても良い。トップの決断とはこういうものではないか。
・ もし照明設備をつけずにその影響がどういうものであるかについてもトップの決断であり、「一切の決断の責任はその組織のトップが負う」ものである。当初からの経緯を考えたときに今回の例は一つの参考になるのではないかと思う。
・ 今建設中の武道館でも同じような場面はあった。「エアコン設置」であった。「何!生徒のクラブの部屋にエアコンなどとんでもない。絶対駄目だ」としてきたが教職員の恨めしそうな顔と願望に答えて私は設置することとしたのである。
・ 背景には「お金を工面しながら」進めていることが背景にある。私は見た目、「それ行け、ドンドン派」みたいに見えているかも知れないがこれは全く逆で極めて慎重で思慮を加えて判断している。だからこのような設備が持てるようになったのである。
・ これが最初からそれ行けドンドンであったならこのような立派なグランドや武道館など持てるはずは無い。「多聞尚学館」など手にすることは出来なかったはずである。「お金を貯めてそれを有効に遣」というサイクルは常に私の頭にはあるのである。私は「お金の使い方の天才」である。
・ 隣の堺カントリークラブさんは「夜間プレー」が可能みたいで薄暮時からコースの要所に照明をつけてそれを点灯されている。我々のグランドからそれらが見下ろせる。「蛍の光」みたいである。その横の高台に集中して本校のグランドの照明が「燦燦」と輝いている様はプレーしている人からみれば極めて美しいのではないか。
・ 私は学校に戻る途中で遠く数キロ派離れた釜室大橋からグランドの方を眺めた。当然光線は下向きでグランド内部を照らしているからそれほどでもなかったが、遠く夜空を照らしている「浪速ふくろうスタジアウム」の夜間照明がはっきりと識別できたのである。気分良く私は家路に急いだのである。