2010年6月14日月曜日

6月14日(月)弓道部と空手道部
































・ 昨日17時前頃だったと思うが携帯電話が鳴った。私は「大雨の中をウォーキング」をしていた。電話の相手はY教諭で3年生の学年主任をやって貰っている信頼厚い先生である。電話の内容は「男女共に優勝し沖縄に行けます」というものだった。
・ 昨日「大阪城弓道場」で行われた「インターハイ予選をかねた大阪高校弓道春季大会」において「本校は男女共にリーグ戦を全勝で飾り優勝を勝ち取った」のである。「快挙」である。男子個人でも浪速は1位、2位を独占し本校3年の浜平選手が個人戦2連覇を果たした。
・ 何時もは冷静なY先生も電話では幾分興奮気味で「7月末の沖縄インターハイは遠いですし費用もかかりますが宜しくお願いします」というものであった。男女共に優勝だから旅費だけでもかかるがそんなことは問題ではない。「喜んで出したい」と思う。
・ 今朝の新聞は「浪速男女が全勝優勝」とあり写真は個人戦優勝の浜平君である。「良い顔」をしている。浜平君の名前は「胤命」と言い何か弓道が強そうな立派な名前である。普通の人には読めない漢字だ。皆さん、読めますか?読めたら「大したもの」です。最初私は読めませんでした。末尾に読み方を記しています。
・ 弓道は昨年の「奈良まほろば国体」に続いて全国大会に出場するが決勝戦で何とか2回戦に進んで欲しいものだ。全国となると強豪揃いで予選は突破しても決勝での一回戦の壁が厚いのである。
・ それにしても弓道部は頑張ってくれている。特に「女子の躍進」が素晴らしい。共学にして5年目で大阪大会優勝だから「立派の一言」である。強豪校は好文学園、四条畷学園、大阪夕日丘学園、岸和田産業髙などであるが特に好文学園を破っての優勝は価値がある。
・ 好文学園の理事長・校長先生と私は親しく、随分とあらゆる面でお世話になっている。弓道についてもご指導を頂いてきた学校だけにこの学校に勝てたということは「ご恩返し」が出来たということだろう。
・ しかし私は思うのである。やはりスポーツは「監督・コーチ・指導者の力量」にかかっている。弓道部は一昨年一人の若い先生を本校に来ていただいた。好文学園の指導者からのご紹介であった。兼ねてから私が強くお願いしていたのである。
・ 平成20年の12月26日、年末の慌しい時に初めて理事長室でこのお方とお会いした。この時の印象がとても良く一目で私は気に入った。ただ問題は立命館大学の4回生で故郷熊本の地方銀行に「就職が内定」していることであった。この意味は重要で、私が「本校に来て」と簡単に言える話ではない。
・ 私はまず大学側、そして来るお正月に熊本に帰省し、ご両親と相談し、そして内定を頂いている銀行から本当に「円満な内定辞退」が頂けるのかどうか、そして自分が卒業した熊本秀岳館高校の弓道部の監督から他府県の私立高校に勤務しても良いのかまで具体的に「筋を通す」ことを教えたのである。
・ 高校、大学と弓道を窮め、「立命館では主将」として大学選手権を納めたほどの輝かしい経歴を有していたこの先生は故郷に帰って銀行員になるよりかせっかくの高校教師の職とそこで弓道を教えられるという願望の方が強かったのだろうと思う。
・ 年明けに再度面談した時には「さっぱりした顔つき」で「すべて円満決着、本校で働きたい」となったのである。そして私は採用を決めた。これらの人事は当時の人事センターであった副校長マターではなく「私の直轄人事」で決めたのである。
・ そういう経緯から私としては銀行を止めて本校に来て貰った経緯から「彼の人生に責任」もあるから、注意深く観察してきたのであるが、押しも押されぬ結果を出してくれた。今日も部長のY先生に聞くと「生徒が尊敬する先生」だという。素晴らしいことである。
・ 顔は「端正」で「品があるお顔」をしている。今日までの「育ってきた環境」が分かろうというものである。加えて「礼儀正しい」。背は高くなく、声も大きくなく、気力を全面に出すというタイプでは全く無いが生徒は直立不動で先生の指導に従っているという。
・ ただ私としては弓道部の先生でお呼びしたわけではないので現在は高校1年生の担任をして貰って「クラス経営能力」や「社会科の先生としての教科指導力」を観察しているのである。いずれにしても将来を期待している先生である。
・ はっきり言って新武道館は「半分が弓道場」みたいなもので費用も弓道部の場所が半分を占める。「高校生には贅沢」といわれそうな立派な弓道場がそのうちに完成する。恐らく全国でも評判となるのではないか。
・ 私は今回の男女優勝で武道館に「花を添えて」くれたと評価している。武道館が完成すれば全国の強豪校にも練習試合で来て頂けるだろう。宿泊用の48畳の和室もある。とにかく私は力を入れているのである。
・ それに比べて「空手道部」は柏原高校に団体戦では敗れてインターハイには行けなくなった。監督が弓道部の後小さくなって報告に来た。ただ「個人組手では1位、2位を浪速が独占」してインターハイに出場できるが団体戦は決勝で敗れたのである。
・ 昨年は「インターハイで全国チャンピオン」になり難波のスイスホテルで大々的な「優勝祝賀会」をした。「如何にスポーツ分野では連覇が難しいか」、空手道部の結果が示している。しかし私は理由はそれだけではないと思っている。
・ 詳細は書けないが、最近このクラブには生徒に関る問題が発生している。又ベテランの専任教諭が非常勤講師に退き、常勤講師の先生も替わられた。要は「目が行き届かなく」成っているのだと思う。「慢心は無いだろうが管理の眼が届いていない」と私は思っている。
・ 武道館の武道3種、弓道部、空手道部、剣道部は「神社神道の学校」として特別に「強化作戦」を展開し、「最新鋭の練習場がもうすぐ完成」する。「意識改革」して貰わないといけない。「覚悟」して「努力」して貰わないといけない。
・ 剣道部は頑張って呉れているが「先行する高校との距離がまだある」。しかし「追いかける強み」があるのだ。ところが弓道や空手道は「追われる立場」であるから「余程の努力」が必要である。それにはまず「指導者の意識」ではないか。私にはそのように思えてならない。
・ 「胤命」は「かずのり」と呼ぶそうです。