2007年12月4日火曜日

12月3日(月)業務留め書き

1.全国小中学力調査結果の余波、いまだ収まらず
・ 私が予想したとおり、「大阪府の全国学力テスト国内45番目の結果発表」から1ヶ月、その衝撃的ニュースが与えた余波は一向に収まりそうも無い。11月28日の「朝日」は学力低下の悪循環、「授業研究怠る教師」「子供に熱意なし」との府教委のアンケート分析を明らかにしている。授業中の「私語が多い」「勉強が役に立たないと考えている子供の割合も高い」中でも注目すべき分析は「大阪の教師は授業研究には余り時間をかけていない」としている。
・ 今日の「産経」は更に厳しい。「全国学力テスト、どうして45番目?」「低い学習意欲、際立つ大阪」と。府教委は全国の大都市圏と府のデータの比較作業に着手、受験情報や塾の充実した大都市圏にありながら学力が低迷している原因の究明と本格的対策に乗り出したとある。「大阪の子供は起床、就寝の時刻が遅い傾向にある」とも報告しているが、第一義的に子供の責任にすべきではない。まず教師の問題として捉えるべきだと思う。
・ 本校でも校務運営委員会でこの問題を取り上げ、特に「学力向上対策」について「理念」はよいから「具体策」をとることが重要と強調。特に中学校は「国語対策」を至急取る様指示した。「念仏は良い、具体的実践だ。」組織力のある府教委が本格的に対策をとってきた場合、私学の優位が薄れることへの危機感である。
・ それにしても発表の後、府教委の幹部が文科省に教員加配を陳情に出かけたことを以前のブログで皮肉ったが、ようやく府教委は対応に乗り出した感がする。それにしても府議会の議員は何ゆえ、この恐るべき結果を問題にして発信しないのだろうか。報道が一切ない。ここが不思議だ。
2.本日から臨時の養護教諭の先生 ご着任
・ 私事で休職される先生の代わりに新しい「養護の先生」が本日ご着任。宜しくお願い致します。さわやかそうな立派な先生に来ていただいて良かった。
・ 実は11月終わりから別のもう一人の先生が来ておられたのだが、たった一日出勤しただけで「お断りしてきた」というのだ。驚いた。理由はよく分からないらしいが、「たった一日で辞めた」というより「止めた」に近い。すべてをアレンジしてきた事務長先生がさすがに落ち込んで「何でやろう?」と悩んでいたが、どうもあることでその先生に優しく「注意」をしたのが原因ではないかと、これは単なる憶測しかないのであるが、それ以外に思い当たらないと事務長はいう。
・ 初日「ジーンズ」を穿いて来られ、そのジーンズもかなり「破れていた状態」で事務長はやんわりと「マー、その、ここは一応学校ですから、何と言うか、そのー、ジーンズはですね、些かまずいのでないかと、まあ、ジーンズは良いとしてもその破れたのは如何なものかと」(これは私の推測した事務長の言葉ですが)言ったのではないかな。翌日お電話があって「辞めます,止めます」。事務長先生に、慰めて言った。「仕方ない。理由などどうでも良い。本校で働きたいと思う人だけでやろうと。」
2.ご来客
 ・先般当方から表敬訪問した「進学塾の代表」の先生が答礼に本校を訪問してくれた。今日は副代表もご一緒だ。途中から教頭先生にも入って貰い、色々とお話を発展させた。本校にとって今や最大の課題は「中学校の将来像」であり、多くのヒントを頂いた。
3.校務運営委員会
 ・一芸推薦者の最終決定
 ・冬場になり日照時間が短くなった影響で一部の教室が暗くなっていないか調査し、至急「照明ルックスの増強」がいるところはそのように進めるように決定
 ・年明けセンター対策として「ウィンタースクール」の進め方を一部変えて実施することを確認
 ・中学校国語力向上、高校スクールランチについて若干の議論
4.国公立大学第1号合格
 ・理数科女生徒 府立大の公募推薦合格。 国公立第1号、 これはすごいことです。オール5の出来る生徒だったが、センター試験の前、面接と論文だけで全国で10数名しか取らない公募に本校の女生徒が合格したのだ。校長室に小躍りして報告に来る。「夢は母校、即ち本校の英語の教師になる」ことだという。彼女ならなれる。その時はまだ理事長・校長をしているかもしれない。そういえば英語の教師で卒業生はいない。「採用しよう。」
 ・初めて女生徒卒業生を出す学年、 幸先良い。男子はどうした!頑張れ!