2007年12月10日月曜日

12月10日(月)その一:科長

1.科長
・ 学校には幾多の教員の職分というか職務あるいは職位がある。まず有名なのが「分掌主事」、これは教務主事とか進路指導主事とか生徒指導主事とかで、代表的なものである。次に学年を統括する「学年主任」、花形の職位である。普通科しかないところでは普通科長というのはないが、本校や多くの私学みたいに他の課程やコースがあるところは「科・コース長」というのがある。理数科長とかだ。ところがもう一つ「科長」というのがある。とにかくややこしいのだ。
・ 分掌主事と学年主任、科・コース長との微妙な関係は既にブログにも書いているが地味な職位が「科長」だ。英語科長、国語科長など「教科の取りまとめ役」だ。大体「均等・公平負担主義の文化を優先する学校」では分掌、学年、他の職位を先に決め、残ったところから「順番主義」で持ち回りでその任に就くというのが一般的だ。
・ だから大体科長の出番は余りなく、地味な職位と思われているが「そうではない。重要な職位である。」仕事は副教材や科内の職務分担や「持ち時間の調整」などがある。中でも持ち時間の調整は最も大切な部分で科長の仕事は「いかに持ち時間を均等化するか」に腐心する。「教員と持ち時間」だけで20ページの論文がかけるので本ブログでは書かないが難しい仕事で、専任教員だけならまだしも常勤講師や非常勤講師とのチームとなるとより微妙となり、科長は胃が痛くなるくらい気を使うのだ。
・ 科長はよく「私は権限などなく、調整業務でして」などど言うのだが、トンでもない話で科長であるのだから「科内のこと」に関しては責任を持って決断し、推進すべきである。教員は誇りが高い為、簡単には意見がまとまることは少ないのだが、「何時かは自分の番」と思えば、わがままなことばかりは言ってはおられない。何時かは因果応報だ。大体好き嫌いが判断材料になっているのではないかと疑うばかりの、派閥ではないが「仲良しグループ」というのが存在する。
・ 余りにも科長が力を発揮しないのであれば「校長任命制」にして他の分掌部長との兼務もあり得る。当然多くの仕事をこなすのだから「給料は多くなる。」誰もが処遇が同じだから「みんなしんどいことはいや。何で自分だけ持ち時間が多いの」となる。元来科長は最もその教科で威厳のある経験年数の長い、皆が尊敬するベテラン教員が就任して然るべき職位だが、悲しいことに学校社会ではベテランが必ずしも優秀で尊敬を受けて、指導力も、人間性も管理職からの信頼も厚いというわけではない。
2.今日も忙しい一日であった。
 ・ 入れ替わり、立ち代り人が 入る。
・ 変わったところでは「ECC」のスタッフが入る。NOVAの一件以後「色々な話が入って来るらしい。」「来年度も契約継続」だ。前任の高校以来の知り合いで時々会いに来る。
・13時20分 校務運営委員会  重要な観点を3つ言及した。国税立ち入り調査結果、校内メールの使い方、時間休と自習数、特に「生徒自習は基本的にあってはならない。」と述べる。突発の休みで代行教員の手配がつかない場合、生徒は自習に追いやられるのであるが、「自習のために保護者は授業料は出しているのではない。」と。