2009年3月21日土曜日

3月21日(土)20年度終了式

・ 今日は些かでも早く自宅に帰れて良かった。それでも3時半だ。汚い部屋の掃除と買い物だ。食べるものがない。近くのスーパーまで出掛けるのだが丁度「大相撲3月場所」を勧進している「大阪府立体育館」の前を通っていく。
・ その前にはお相撲さんと大勢の人だかりだ。「なんてカッコ良いのか」と何時も思ってしまう。背が高くてカラフルな「着物の着流し」で鬢付け油の匂う輝く髷を結い、恐らく風呂上りなのだろうが、とにかく「男前」である。
・ 一人の大きなお相撲さんが素晴らしい「大島」らしい着物と「角帯」をしていたので「良い着物と帯ですね」と私はすぐ話しかける。「いや、本物じゃないかも知れませんよ」と又笑顔を良いのだ。「栃王山関」であった。出世のホープだ。
・ 少し離れたところにまだ若い幕下らしき人を見ると少し帯が違う。「帯が角帯ではないですね」と聞くと「我々幕下は袋帯しか締められません」という。関取になって角帯となるらしい。「知らなかったなー。」「厳しい序列の世界」である。
・ それにしても早く大相撲が終わってくれないと好きな着物が着られない。私が着物を着てこの辺をうろちょろしていたら「変な相撲取り」に勘違いされるだろう。だから良い気候になったがまだ着物を着れないのだ。退いてしまうのだ。

・ 今日は平成20年度の「終了式」であった。本校では3学期の終業式とは言わず「1年の終了式」」という。中々良い感じ。まず学院神社の前に自治会長と中学校の生徒会長を引き連れて「神前報告の儀」だ。1年無事に終わった「感謝の気持ち」を神様に捧げる。
・ 参拝の前に二人が「校長先生、あの神様にお供えしている果物などどうするのですか」と聞かれて「困った」のである。知らないのだ。「ウーン、誰かが頂くのではないか」と取り合えず答えておいた。今回などは果物野菜だが例祭などの時には「大きな鯛」などもある。
・ 式が終わった後誰にも分からないようにお供えしていた「青りんご」を二人にプレゼントしたら「破顔一笑」、大変喜んでいた。急いでポケットに隠していたな。そして本校の良いところなのだが終了式で一年を通しての優秀賞や皆勤賞などを生徒表彰するのだ。これは良い。

・ 式が終了すると今日で最終日とした3人の常勤講師の先生が「ご挨拶」に来てくれた。丁度管理職朝会の途中であったから皆で感謝の言葉を述べたのである。そして司書の先生をお呼びして1年の雇い止めであったが「慰労の金一封」を差し上げた。退職金が制度としてないからである。本当に良くやって頂いた。普通はここまでしてくれない。立派な引き際であった。

・ 10時、学校の車で千早赤阪村の「多聞尚学館」に向かう。「工事の進捗チェック」だ。昨日は休みなのに教務部長が視察に行ってくれたと事務長補佐から聞いた。「立派」である。とにかくこの先生は「責任感」に溢れている。
・ 4月からは「指導教諭」として遇することになり、「指導教諭手当て」が府立高校の指導教諭に準じて支払われるし60歳以降の本給逓減率も緩和される。元来は管理職の器だが本人の固辞だから仕方がない。
・ さて多聞だ。「カウントダウ」と言ったところか。段々と素晴らしくなってくる。浴場に驚いた。床にヒノキの「すのこ」が敷かれ「木の香り」が素晴らしい。「男子は3段ベッド、女子は2段ベッド」が並んだ様は「壮観で見ごたえ」がある。
・ トイレも小学生用から大人用に変更し「温水便座」だ。「各部屋に洗い」が入ったのでとても綺麗である。「工事業者さんが誠意」を持って大変よくやってくれている。元々ここを建てた地元の建設業者だから中身を大変良く知っているのだ。
・ 今日訪問の主な目的は「扁額」の受け取りであった。「泉大津の書道家」に依頼して「青葉茂れる」を揮毫してもらい、それを本格的に額装してもらったのが到着したのだ。縦1メートル、横2メートル以上の大きな物で「素晴らしい書と額装」に私は感動した。私はこの先生の字体が好きだ。
・ 大教室というか「多目的大ホール」に飾ることにしてその場所を業者に指示した。書を裏打ちし額装した人は神戸のお方でお若いが芸術家的で私の注文であった額縁の色は「青葉茂れる」だから青か緑として指定していたのだが「品の良い素晴らしい深緑の額縁」で私は120%満足した。
・ 23日から椅子や机が入り最終的にセットされる。25日に全て終わり、26日に「仮使用開始」だ。120名の生徒が乗り込んでくる。「春のトップセミナー」である。数学と日本史の徹底講習だ。4泊5日ここで生徒は悪戦苦闘となるか。
・ 弁当屋さんの手配も終わっている。貸し布団屋さんが25日にはセットしてくれる。二人の教員が「お試し宿泊」を23日に行ってくれると言う。今日エアコン設備が取り付けられていた。各部屋だから「9台の大型エアコン」だからこれで寒かろうと暑かろうと「ドンと来い」となろう。
・ 体育科のI教諭のアイデアで「校鳥」である石造りの「ふくろう」一対を正門の塀の上に置くことを決めその場所も指示してきた。23日には到着するそうである。とにかくこの先生、こういうところに変に気が回るのである。面白い。私はこの種の話にすぐ飛びつく。

・ 帰りに地元の「建水分神社」という由緒ある神社に立ち寄り4月12日開館式の「神事」をお願いした。理事長職務代理のご紹介である。立派な神社で「楠木正成公が奉納した重文の奥の院」を特別に拝観させて頂いた。
・ ご案内頂いたのは禰宜のお方で皇學館で学んだといい本校の神道科M教諭と同期といわれる。親切な神職であった。この神社の「神紋」は「菊水」で「楠木一族の家紋」であり、「多聞尚学館の紋章」である。即ち「旧多聞小学校の校章は菊水」なのである。時代を経た銅版作りの菊水の校章が玄関入り口にあり、その左右に「浪速中学校と高校の校章」を並んでつけたのである。スペースシャトルではないが打ち上げのカウントダウンに入った。