2009年3月25日水曜日

3月25日(水)ブログ再開

・ 3日間の服喪を終えて又「校長日記の再開」だ。このまま「止めようか」とも思ったが「2年は続けると宣言」したし、多聞尚学館の開館式やその後の使い方、関西大学さんとの連携、土曜日の使い方など「情報発信」を進めなければならない「重要なテーマ」が続く。もうしばらく継続だ。教職員は「イヤーな感じ」だろうが、「辛抱」して欲しいと思う。
・ 昨日は「公立高校の合格発表の日」であった。10時発表で、本校で併願合格し、運悪く公立受験に失敗した生徒は午後3時までに入学料の振込み用紙の写しを持って来校し、入学受付を行う。これが「併願戻り」である。
・ 何時もながらの情景が繰り広げられると思っていたが、泣いて目を張らした生徒は見かけなかった。さばさばした生徒と少し落ち込んでいる保護者だ。可哀想であるが私立学校としてはこれらの生徒がいないとやっていけない。これが「公私比率」である。
・ 従って私は高校の場合「入学式」を重要視している。生徒が「元気になる」よう様々な配慮をしている。「挫折感」を早く癒して「浪速の方が断然良い。」「公立に負けるな!」と言うのが私のスタンスだ。「誇り」を持たせるように式辞も考えている。
・ さて肝心の併願戻りであるがこの日記において何回も過去言及しているように今年は大変想定が難しかった。厳しい予想をしていたが予想が的中である。「併願戻り率が予想ミニマム」となったためである。最も「去年が出来過ぎ」であったとも言える。
・ それでも大台はキープしている。これだけあれば不足はいえない。去年が大きすぎたのである。「新経営計画の設定数値」よりは中学で1クラス、高校で3クラスは多いし、我々の不可抗力のところで決まる数値であり、この結果を受け止めて良い教育を展開していくしかない。
・ 経営的には今年卒業した生徒数に対して入学者数が多ければ良いのであり、この数値は「150名を超える大幅の増」である。これは大いに助かるのである。これで本校は中学高校合わせて1840名を超える「マンモス校」となった。
・ 今朝は8時から管理職ミーティングを実施した。8時45分に多聞尚学館に出掛けるためである。二人の教諭が試し宿泊をしてくれて詳細報告を得ていたのでそれを自分で確かめたかったのである。どうも「男子生徒用のトイレの数」が少ないのではないかという心配であった。朝の集中時の問題である。
・ それに今日は椅子や机が運び込まれる日で到着したときには業者さんが並べているところであった。こういう備品が並ぶと「雰囲気」が出てくる。校内放送もチェックしたが万全で男子寝室(旧幼稚園)にも音声がバッチリ入っている。「多聞尚学館のイメージソング」である「青葉茂れる」も綺麗に流れていた。
・ さて今日は併願戻りの確定した翌日で極めて重要な実務のある日である。即ち「来年度の体制を決める日」であった。朝から夕方まで断続的に会議が設定されているのだ。来年度から本校に勤務される常勤講師の先生22名も本日は合流される。
・ まず9時から職員会議でクラス数と生徒名列の発表だ。その後「教科主任会議」があり「時間割作成」の基本方針というか前提条件など大筋が決められる。その後10時からは「学年別新担任会議」が開かれ、次に「教科会議」となる。ここで昼休憩となり午後は新しい「教科類別担任会議」、中学校の校務会と引き続いて教員間の調整業務が続き、15:30分過ぎに担任以外の「所属学年、分掌の発表」があってこの日の予定が終わる。
・ 「私立高校の悲しさ」で併願戻りが確定した後、「スピーディに効率的」に様々なことを決めていかねばならない。本校は長い歴史でノウハウが積み重ねられており、スムースに事が運んでいく。全てのセンターは副校長と教務部長となる。この後教務は「時間割作成」という大仕事が待っている。
・ 私はそちらの方は副校長に任せて多聞で明日から始まる「春のトップセミナー」の準備で多聞に行ったのだ。「何事も最初が肝心」で生徒に良い印象を持ってもらうため最後までチェックを怠らない。
・ 最終的に大型米びつ3つにお米が満杯で大型炊飯器もジャーも全て揃っていた。これで生徒が「餓死」することはない。明日から「冷える」と天気予報が報じており、気になるがエアコンは設置した。不足の部分は灯油ストーブだろう。とにかく事故だけはないようにしなければならない。
・ もう一つの問題は「セキュリティ」である。女生徒と女性教員が宿泊する。不審者対策のために「セコムしてますか」を頼むことにした。基本的に外部とは窓ガラスの部分が多く、危険予知をしておかねばならない。新しいことの立ち上げには色々とあるものだとつくづく思う。
・ 午後重要な仕事があったので現地には1時間30分ほどで立ち去り、学校に戻る。12時であった。昼食を取った後12時25分に車に飛び乗り「天下茶屋駅」に行く。そこで13時1分初の北千里行き阪急に飛び乗って「関西大学へ訪問」である。ここまでは順調で良かった。
・ ところが電車の中でぐっすりと寝てしまい起こされたところは北千里終点で慌ててタクシーを拾い関大まで戻る。14時のアポであったが5分遅れて大学会館に到着。今日は関西大学の「河田悌一学長先生」にお時間を頂いており、「表敬訪問」である。
・ 実は前から早くご挨拶をと思っていたのだが結局今日になってしまい、とにかくお会いするのを私は楽しみにしていた。想像通りの先生であられた。「穏やかで品がよく、それで居て気さくな感じ」の漂う泰斗であられた。大変立派な学者先生とお近づきになれて大変良かったと嬉しくて仕方がなかった。
・ 先生は私に「前から会ってみたかったよ」と言っていただき、「想像と違う感じ」と言われた。どうも痩せ型の沈思黙考タイプの戦略家タイプと思われていたようで、大柄の体全体からパワーが溢れる感じに少し驚かれたのではないか。「体重は何キロ?」と聞かれてしまった。少しダイエットしよう。
・ お話は色々と飛び、先生のご親戚が実は私が前勤めていた会社のまさに直属の上司であったことなどの話もあった。帰りには先生から著作「書の風景」という書物をご署名入りで頂くなどの「果報」もあって極めて幸せ気分で大学を後にしたのである。
・ 6月9日に河田学長先生に本校に来ていただき、生徒に「ご講話」頂くことも決まった。このようにして「確実に本校と関西大学との距離が縮まっていく」のを私は実感する。