2008年12月7日日曜日

12月7日(日)パソコン故障

・ 寒い、寒い。昨日は本当に良く冷えた。「伊達の薄着」でコートをまだ着ていない。この季節はまだマフラーで間に合う。首筋が温かいと服一枚に相当すると思うが、それでも昨日はさすがに寒かった。父も大変な寒がりであったがその息子だ。同じように年を取るとともに「寒がり」になっていく。
・ 2年間愛用した執務室の「デスクトップパソコン」が駄目になった。結局交換したのであるがその新しいパソコンがどうしても上手く立ち上がらないので早朝の仕事ができなかった。突然のこういう事態は「仕事のペース」を乱し、どうも落ち着かない。結局半日勤務の土曜日を潰してしまった感じがする。
・ 時間というのは少しづつ人間を賢くさせるものだが、ことパソコンに関しては賢くならない。それはおそらく「デジタルの世界」だからだろう。僕みたいに完全な「アナログ人間」にはどうしても最後の部分に入っていけない。
・ とにかくパソコンだけは「完全無欠」でなければ動かないのだ。小さな一つでも「ロジック」が違えば動かないのである。人間社会は「アナログの不完全な集まり」だからそれで上手く回っている。デジタルの世界は本当に窮屈だ。自分なりに考えられる対応を取ったのだが駄目だ。仕方なく「達人」が学校に来るのを待つのである。
・ 僕の学校到着時間は変動はあるが平均すると7時10分頃か。最近は少し早くなった気がする。時々6時30分過ぎとかという時もある。まず部屋に入ったらパソコンの電源を入れ、それから「イントラネットの承認作業」をする。これが大変である。
・ すべての教職員、すべての申請の承認作業は「私の最終承認」を待っている。溜めると数は時々100とか150件とかになるが一つ一つチェックして承認処理をパソコンでするのも結構大変なのである。しかしそれが私の仕事だ。それを済ませてから「校内メールのチェック」となる。帰宅前にチェックして帰るのだがその後の分とか外部からのメールだ。
・ その後昨夜自宅でアップした「校長日記の最終チェック」を行う。大体自宅で夜8時から9時頃にかけて処理したブログは「第一次発行分」である。新聞で言えば「第1版」であろう。これは書き下ろした些か「生々しいもの」で、余りにも「直截的なもの」になっているのは承知の上である。
・ その後一晩寝て落ち着く時間を持って、「熟成」させる。従って「ウーン」と考え直すものは学校で幾分「トーンを下げる」作業をするのである。文言も思い切って修正したりする。だから人によっては驚くことになる。昨夜読んだブログが朝では異なっているというのは私の場合、時々あることなのである。
・ 時々「アホ」とか「あの野郎」とか書くのだが熱心な読者で友人などは「それはまずい」と忠告のメールが来たりするくらい中には「激しい」ものがある。橋下知事はこの面では僕の同僚だ。「クソ教育委員会」「あのざまはなんだ」とか心強い。
・ その後朝刊各紙に目を通すことになる。事務室のI主査に秘書業務もお願いしているが「気になる記事はコピー」を取ることをお願いする。出来るだけ早く新聞を次に回さないといけないから急いで目を通すために、重要なものは写しを持つのだ。着任当時、新聞は26部という大企業みたいに数多く取っていたのを大手5社に大阪日日を入れて6部とした。これを各職員室に回すのである。
・ その新聞記事が「ブログの参考」になったりする。良く聞かれるが新聞記事をブログにしているのではない。あくまで頭の中の問題意識に「ピタッ」と来たことを書くのであるが、新聞記事はそれに対する「補完の役目」を負う。
・ 数値や具体的な人物のコメントなどは私には入手できないから新聞記事を引用するがあくまでこれらは「参考資料」である。だから私のブログは「社会の意見と木村という個人との関係」で整理されている。すべてのブログは生々しい「私個人の意見表明」であり、「思考の中身」であり「結論」である。
・ 「余り教職員を厳しく論評するからパソコンが壊れたのですよ」という声が聞こえるが、とにかく困った。ようやく達人が来て色々チェックしてくれるのだがどうも上手く行かない。大体直ぐに直してくれるのだが今日は難攻している。
・ 今私は「重要なテーマ」をまさに「山場」として密かに対応しているのであるが、そのための資料の原稿も再来週の月曜日にある理事会資料もすべてパソコンに入っており、バックアップなど取ってはいない。それに今外部の重要な人物とメールのやり取りをしている途中で早急に返信しなければならない局面であるのにパソコンが使えないのは本当に困ったのである。
・ この事態に事務室の主査が気にしてとりあえずノート型を用意してくれたのであるが中に何も入っていないパソコンなど役には立たない。それに家も学校もデスクトップを使っていると「ノートは極めて使いにくい」のである。早く打てないのだ。それにキーボードが小さくて打ち間違いが多い。
・ 「サーバーさん、“こんにちわ”と言ってサーバーまで行っているのにサーバーが玄関を開けてくれない状態です」とかなんとか言われてもなー。「とにかく早く使えるようにしてくれー」だ。結局4人もの達人が入れ替わり立ち代わりトライするもどうも上手く行かないのである。しかし見ていて面白い。彼らは刑事が犯人を追い詰めるように「捜査の範囲」を狭めていく。
・ 私は側でただ見るだけで何もすることが出来ない。しかし不思議と「いらいら」しない。パソコンが使えないのも「悪くはない」と思い始めたのである。その間電話や教員が部屋に入って来たりしてゆっくり話せて結構余裕が出てくる。
・ パソコンも携帯電話と同じく「依存症に罹って」いく危険性を感じた。昔は資料など自分で「鉛筆と消しゴム」で作っていたのだ。もうあれから何年だろうと思う。鉛筆や消しゴムが壊れるようなことはなかった。
・ 結局「契約しているソフト会社の名人」に学校に来てもらって最後のトライをしたらしい。3時半頃電話があり「直りました」と、主査から電話があったのである。原因はパソコン内臓の「ファイヤウォール」というソフトが悪さをしていたらしい。IT社会は窮屈な社会になると困るなーと思った。「昭和のアナログの時代」が懐かしい。