2009年6月30日火曜日

6月30日(火)英語科教員あれこれ


・ 本校の「英語教員数は専任、常勤講師、非常勤講師を含めて総計25名」である。「大部隊」である。ちなみに2番手は国語で21名、三番手が社会、数学のそれぞれ15名である。とにかく「英語科の教員は多い」
・ 多いということは「英語の教科時間数が多い」ということであり、「英語に力を入れている」ということに他ならない。これだけ「英語教師配置に人件費をかけている」のだから当然「英語教育の結果」、すなわち「教育の成果」を出して欲しいと思うのは当然である。
・ だから先般、「英語教科は本校の代表科目」と宣言し、英語教育に力をより入れて行くことを「鮮明にした」のである。25日の職員会議でも「英語強化チーム」の編成を全教職員に明らかにして体制も明確にした。
・ まず当然のことながら「チーム長は英語科の教科長」とし「副チーム長に昨年の海外語学研修を担当してくれたH教諭」を当て嵌めた。47歳の働き盛りだ。大阪外国語大学のイタリア語学科卒である。このイタリア語と言うのが良い。
・ 本人がもし英語科卒ではないということを幾分気にしているとしたらとんでもない。一つの外国語だけではなくて二つの外国語をマスターするということは特に「外国語の本質をマスター」するのに良いというのが私の考えだ。私などはうらやましい。評価している。それに大学では外国語は2科目取らねば卒業できない。
・ 本校には「40代教員で結構良い人材」が揃っている。30代は「キラ星」のごとくいる。40代の内一人は残念ながら不慮の事故で教師から他の仕事に転じて貰ったが、「40代の働き盛り専任教諭は13名」居る。この人たちが伸びてくれれば「本校の将来は明るい」し、私は安心出来るのだ。大いに期待しているだけに「時に厳しいことも言う」。
・ 社会科には素晴らしい先生が一人だけだが居る。体育は「女性教諭も含めて人材の宝庫」だ。4名も居る。「数学は理数科長と進路指導部長の両輪」がいる。国語は大変重要な科目で人数も3名居るが、残念なことにこの中に例の朝読書持ち時間減の張本人が二人も居たから私は落胆し厳しく対応した。
・ あと一人の国語の教師は副校長に言わせれば「あんなの見たことない」くらい仕事をする。とにかく朝は早いし、分掌主任で、部活はインターハイに出場させるなど見事な「必殺仕事人」であることは私も認めている。
・ ところが英語科と言えば全体では教師数が多い割りに40代の英語教員は二人と少ないのだ。しかも内一人はこの4月から入試広報室に転じて貰った。これしか方法はなかったのである。 この先生、まだ若いし、先には早稲田大学に2名も合格させてくれた実績もあるから英語の教師として頑張って欲しかったが「入試広報室のエースに育てるのは時間がかかる」と思ったので致し方なかった。
・ 私学勤務において入試広報は「死活の問題となる最重要な場所」であり、塾との関係や学校全ての熟知、何よりプレゼンテーションなど「総合的力」が求められる。特に「人間性」が問題となる。「人に好かれ信頼されるタイプ」でなければならない。
・ シーズンに成れば土日がつぶれる。自分のことばかりいうような教員ではアウトなのである。従って誰彼務まるものではない。「IT技術の駆使」なども絶対である。この時代に「私はパソコンは駄目です」などの「努力の無い、諦め人間」には到底役に立たない。したがって辛かったがこの45歳の英語の教員を入試広報に回したのである。
・ そうすると大切な英語の教員は前述のH教諭と成る。私は時間をかけてこの教員を観察した。だから昨年カナダカルガリーにアテンドさせ、その仕事ぶりとその後の活躍を見ていたのである。 残念ながら今年のバンクーバー語学研修は「新型インフルエンザ問題」で中止にせざるを得なかったが、今年も彼を派遣する積りで準備させていた。このように「私の彼への期待」は徐々に高まっているのである。
・ 確かに幾分暗くて口数が少なく、昔は勤務状態について色々言う人間もいたが今ではそういうこともなくなった。今後は変わって行くだろう。それを大いに期待している。次の「英語科の責任者」として私は期待しているのだ。とにかく「適材適所」を私は徹底的に追い求めるし、そのような指導をしていく。それが「人を育てる」ということだ。
・ 英語科が少し動き出してくれた。過日英語科長とT英検担当教諭が報告に来て呉れたのだが「6月に受験した高校3年生の英検受験の結果」が出た。なんと「目標の英検2級合格者」が前年度に較べて「3.4倍」に増えているのである。
・ 中でもこの「H教諭のクラスは全合格者数の59%を占めている」。圧勝である。嬉しかったのは英語科のO教科長がこのH教諭のことを「賞賛」したことである。彼の「陰ながらの努力」を私に伝えたのである。「リーダー」たる者のこういう態度が素晴らしい。
・ 私は直ぐ動く。彼のクラスとあと英語強化クラスの2クラスの「TOEICブリッジテストの受験料2835円(税込み)の半額を学校負担」とすることを決めたのである。一種の「奨学金」みたいなものだ。 「英検」に加えて特別に英語を高める必要のあるクラスに実用英語TOEICを始めたいと言う英語科の要望に具体的に応えたわけだ。理事長がただ「有り難う」だけでは何にも役には立たない。このように「具体的に形で示すことが私のやり方」であるし、これこそが公立に出来ない「私学の良さ」である。
・ 昼休みH教諭を含めた3人の先生が「お礼」に来て呉れた。嬉しかったのだろう。私は私で半額出したのだから「頑張って欲しい」とプレッシャーを与えることが出来る。「果たして本校の生徒がTOEICで何点取ってくれるのか」。そういう楽しみもある。
・ ちなみに私は低くて670点だったと思う。随分昔の話だ。英語科のKコース長のK先生とM先生は900点を軽く超えている「英語の達人教師」だ。別にTOEICの点が高いから達人とは言ってはいないが「仕事に対する真摯な取り組み態度」を私は評価しているのだ。それに高校英語で言えば女性のK教諭も光ってきた。「人材が揃いつつある」のが嬉しい。いずれも30代だ。30代以下には人材が多い。