2009年6月13日土曜日

6月13日(土)PTA社会見学会


・ 晴れ渡る良い天候に恵まれたPTA会員研修会であった。学校単位に様々な言い方あるのだが本校は面白くて「成人教育委員会」となっている。成人と言う意味が良く分からない。通常の「PTA社会見学会」である。
・ 昨年から私は参加している。公立高校の時代は4年間一回も同行出来なかった。教頭に代行を頼んでいたが、元来はPTA会長も参加されるから校長も行くべきだったのだが、そのような「余裕」も無かったのである。
・ しかし本校では昨年の委員長さんが「校長来るべし!」とお誘いを受け、担当の教諭も「来て、来て、保護者との間で辛い」と、何回も誘うし、日時もすべて私に合わせたものだから逃げられなくなった。学校の改革も進んでいるし、もうボツボツ参加しても良いかなと考えて参加するようになったのだ。
・ 又去年は私が「フラッ」と漏らした「長浜あたりが良いんじゃない」をPTA委員長がしっかりと覚えており、これが人質となって「太閤秀吉」「山内一豊」で有名な琵琶湖畔「出世城」で有名な長浜旅行であった。大変楽しい研修旅行となった。
・ 今年は経済情勢や新型インフルエンザ問題もありで「近場」と言うことになったと担当のS先生から聞いた。私は今年の行先については全く関与していない。担当教諭は今年から代わったが、この教員は中々「まめ」で準備に怠りは無く、「事前の企画段階」はすばらしい仕事をする。
・ ところが現場で起きる「変化」への対応はいま一つであるが、まあ一生懸命だから良いか。経験の積み重ねだ。とにかくこのS先生の企画である「観心寺」と「多聞尚学館」組み合わせは大変良かった。
・ まず観心寺であるが真言宗名刹中の名刹である。「遺跡本山観心寺」とある。遺跡とは弘法大師が開山されたお寺という意味か。とにかく、歴史ある由緒正しいお寺さんである。大楠公、楠木正成公の「首塚」や「立てかけの塔」などが現存しており、「国宝の秘仏は如意輪観音」様である。
・ とにかく「ご住職が素晴らしい」。少し遅れた我々を本堂ですでに待って頂いており、ご親切に「いす席」まで用意して頂いていたのだった。約50分間の法話は「楠木正成公の一生」を語りながら節々に「人生の生き方」を盛り込んだもので軽妙洒脱、ユーモアに溢れ、大変に我々の「精神を開放というか解放」して頂いたのである。
・ 11時30分観心寺で記念写真を撮った後「研修会の楽しみの一つ」である「昼食会場」行きである。場所は保健体育部長のI教諭がS教諭に「ここが良いよ」とアドバイスしたらしい。この教諭はこういう親切なところがある。それで事前に私とS教諭は下見に出かけた。
・ そのレストランは「山燈花」といい、本当に山里も山里で山の中だ。この山燈花というのも「種田山頭火の山頭火」から取ったものだろう。「分け入っても 分け入っても青い山」というあの有名な句の通り、山の中にレストランはある。観心寺からバスで10分、バスを降りて歩いて20分という山中にあるのだ。
・ 山の中だから冬場は閉まっている「季節レストラン」で3月から11月まで、それに「完全予約制」である。驚くのはレストランおよびその周辺は個人の所有地で、そこを手の入った自然の庭としており、今日も「紫陽花」が満開であった。ここでも記念写真を撮った。
・ レストランの窓は大きく緑が目一杯に迫ってくる中で食事をするのだが今日は貸切で収容人数は45名が一杯一杯である。料理は完全に「茶懐石」風で凝ったものになっておりメニューなどはない。料理は一品というかお盆にのせた一盆料理であるが食材の種類は多い。スモモ酒が食前酒に出されていた。料理は美味であった。
・ 実はレストランの窓越し遠くに「白壁の大きなお屋敷風の建物」が見えている。大きな門もある。その横には土蔵などもあって驚くことに「山のてっぺんから滝が庭に落ち」、それがレストラン前の小川に注ぎ込んでる。まさに「一幅の山水画の世界」なのである。
・ 前のブログにも書いたが今日の「キーパーソン」は本校理事長職務代理で道明寺天満宮宮司の南坊城先生である。観心寺のご住職と高校同窓の親友であり、「組み合わせが面白い」ではないか。「方や有名な神社の宮司で方や名刹の住職」である。まさに「神仏混交」である。
・ またこの山燈花の奥様は南坊城先生「表千家ご社中のお茶人」であり本日も母屋に建ててある珍しい「たる型のお茶室」まで拝見することが出来た。すべて宮司のご配慮のお陰である。「縁というのは不思議」なものだとつくづくと思った。
・ このようなご関係を知っていたから私は職務代理に「参加してください」とお願いしたのだ。宮司も喜んで参加して頂いた。最近宮司には色々な新しい現場というかイベントに参加をお願いしているのだ。理由は「雰囲気を知って頂きたい」ということに限る。
・ 従って職務代理は何時も言われる。全く考えも出来なかったようなことを経験させて貰える。「多聞尚学館開館式」「関西大学との連携」「塾長様説明会」など驚くばかりと言われて喜んで頂いている。
・ とにかく大阪天満宮の宮司と道明寺天満宮の宮司、それに私を入れた3人が常務理事会を構成しているのだが、このお2人は「人間関係のお付き合いの幅が想像を超えるくらい広く」て、どれくらい私が、というより浪速が助かっているか教職員は分からなければならない。
・ さて「多聞尚学館」であるが保護者として初めてご案内できた。丁度高校2年生S1とR1の合計87名と付き添い教員が5名だ。S1は英語とR1は数学が2泊3日の「週末スペシャル」である。2班に分けては「施設見学と授業風景の参観」だ。
・ ビデオによる館内説明や資料で詳しくご説明し、今までの多聞で学んだ生徒の感想文なども用意されており、「共に多聞を持てたことを喜ぶ」と言うことである。4月12日の開館式前から使い始め「臨時休校」で一回だけ中止になったが毎週末すでに今回も含め「12回目の実施で延べ生徒数は808名」、一回当たり67名となる。すごい使用頻度ではないか。
・ その後「千早の壁画」を見学しバスは一路学校に向かった。到着は17時。予定に対して30分遅れであったが無事に到着。皆さん満足して頂けたと思う。私もこのような機会を通して「保護者の思いを直接お聞きする」ことが出来る。それが大変参考になるのだ。
・ 今日は「中学校の保護者」から色々とご意見を伺った。巨大な高校の影でどうも中学生への対応が浮かび上がって来ないというイメージをお持ちだった。確かに「1550名の高校生と300名の中学生の数の差」はあるが決してそういうことではない。「私にとって中学生は極めて大切だ」。それを分かって貰う「実際の対応と情報発信」をより強化していかねばならない。