2008年8月1日金曜日

8月1日(金)琵琶湖周航の歌「今津」

・ 「高3生の大学知名度」についてリクルート社が全国8000人の生徒を対象に調査した結果が発表された。それによると関東では早稲田、中部では中京大、「関西では関西大学」だという。
・ 早稲田は全国でも第8位に位置しており、全国レベルでトップ10に入っているのは早大だけで、こういうのを「全国区」というのだろう。就職有利では東大、京大、おしゃれな大学は青山学院大学と関西学院大学が双璧だという。学院というのをつければおしゃれになるのか。
・ 関西大学、頑張っている。奮闘している。「強い大学」であり、「関西は関西大学の時代が来た」ような気がする。本校と気風も似た所があり、経営陣も素晴らしいしなにしろ教授陣が光っている。私は関西大学を応援したい。関東の大学など関西から「追っ払わないといけない」。太閤秀吉が泣いている。

・ 「大阪府の人事に異変」が起きていると数紙が報道している。昨年対比で職員が7倍の22名、教員が5倍の34人が早期退職したという。採用試験も1979年以来の最低レベルで772名が受験者で受験率が54%という。要は大阪府の人気が急落しているというのだ。
・ 退職金が5%カットされ給与が10%程度ダウンすることが「大阪維新プログラム」で決まったから「逃げ出した」というニュアンスの記事だったがそうではあるまい。本校みたいに高額の退職金上積みを設定しているわけではなく、単なる「引きどき」と考えた人が表に出ただけだろう。そういう人は居ない方が良い。大阪府も助かっているのではないか。

・ 朝9時過ぎの京阪電車で京都に向かい、「本能寺会館」に入った。「是非に及ばず」と言って死んだ大好きな「信長の館」である。3年生のトップ層に対する「校長講話」だ。「社会の仕組み」「職業選択」「切磋琢磨」「大学の現状」「受験勉強の意義」など体系的に話した。できる子ばかりだからしっかりと聞いてくれた。
・ 朝7時から夜23時まで「徹底的に学習」するのだ。この内容は凄い。教諭陣も一流だ。しっかりと自分を見つめ、自分が努力しなければならない。こういうものに参加したから「学力が伸びる」というわけではない。しかし相当の自覚と効果が今回のセミナーで得られるものと確信している。
・ 昼食を頂く。2段弁当であった。最初は「ちらし寿司」との話が流れていたらしく女生徒は「エーッ」という声が流れていた。私からは若いし頭を使うとお腹が空くものだから、「食事の量」は配慮するようホテル支配人に言った。又3時過ぎには「スイーツ」を出すようにも指示したところである。
・ それにしても京都も暑い。「言うまいと決めてはいたが 暑さかな」だ。能寺会館を後にして湖西の近江今津に向かう。京都駅から普通通電車で近江舞子まで、乗り継いで今津に到着した。

・ 今津は「琵琶湖周航の歌の発祥の地」である。駅の近くに「琵琶湖周航の歌記念館」があるというので早速のぞく。こういうのは本当に大好きだ。玄関の外には加藤登紀子の歌が流れ館内も様々な演奏が流れている。
・ この唄は本当に良い唄でメロディーも何か感傷的で私は昔から大好きだ。大正6年当時の3高生がオリジナル版を作詞し、広まったものだという。良い唄は時代を経て生きていくものだと思う。湖西線の駅名が織り込まれ、「われは湖の子・・・♪」に始まる歌詞が良い。私は3番目に最後「行方定めぬ 波枕、明日は今津か長浜か」が好きだ。長浜は秀吉出世城の長浜だ。
・そう言えば、長浜は6月にPTA社会見学会で行った。これで長浜と今津に続いて行ったことになる。 とにかくこの歌を聴くと「私を愛してくれた両親、私が愛した人、愛する人を想い出す」のだ。「何時も涙が出そうになる」。どうしてだろうか。
・ この歌を歌っている歌手も多く、ペギー葉山、賠償千恵子、都はるみ、小林旭と色々あったが美空ひばりの物がなかったのは残念だ。私は絶対的な「ひばりファン」だから、彼女の歌声が聞きたい。ひばりの「別れの歌」も良い。藤村の詩だ。
・ もう一つ「琵琶湖哀歌」というのがあり、これは昭和16年4高(現金沢大学)のボートが沈没し部員11名が亡くなったときに作られたもので、今回初めて知った。素晴らしいものだ。周航の歌と哀歌の入ったフルート演奏のCDを1000円で購入したのである。帰ってゆっくりと聞きたい。
・ ホテルは今津の「サンブリッジホテル」というところで館内はこの歌のオルゴール風のメロディーが何時も流れている。途切れることがない。進路指導部長がセミナーハウス側と相談して決めたらしいが琵琶湖畔に位置し、中々良いホテルだ。運よく今日は近隣で有名な「花火大会」である。部屋の窓から一望だ。又8時からは「高島音頭総おどり」の日でホテルの浴衣を来て散歩がてらで歩いてみた。
・ 昨日までカナダに居て今日は湖西に居る。「人生は流転変転、おかしな感じがする。」でもスピードの早い世の中になったものだ。ホテルで食事だ。サービスしてくれる女性は湖北の人だという。「お市の方だね。」というと破顔一笑喜んでくれた。