2008年8月3日日曜日

8月3日(日)その2:学習合宿その後

・ 「琵琶湖今津」のことが気にかかる。早朝副校長に指示して様子を伺うも進路指導部長もSS,Ⅰ類の教科長も「授業中」だ。コストを下げ、授業効果を上げるため、余分な教員を派遣していないので「止むを得ない」。とにかく「生徒の様子と食事のレベル」が気にかかるのだ。食事くらいしか楽しみはないからだ。
・ 午後直ぐ副校長から別件で電話が入る。クラブ指導中の某教員がたまたま外部の電話を受けたらしいが「昨日の校長日記」を読んで心配になられた保護者が問い合わせに電話されてきたものらしい。
・ 電話の内容は校長の「今回は失敗だった」とのコメントに驚くとともに憤懣を感じていると言う意味のものであったという。自宅でカルガリー以来のくたくたの体を休めていたが、副校長からの電話報告から「保護者の受け止めは当然であろう」と思う。安くはない受講料を出させておいて「失敗だった」では当然のことだ。
・ 実はこれらの日記は教職員にむけて発信しているもの、保護者向け、一般府民等々準特定の方々を念頭においているものだが、昨日は今津の教員に発したもので、強調した分、余計に「本校の保護者に心配を与えたらしい。申し訳ないことをした」。
・ 昼食中の責任者に連絡がとれたと副校長から電話が入ったのでセンターの進路指導部長だけでは駄目だ、もう一人の責任者Ⅰ類の類長からも情報を入手するように指示した。それらの返事がまとめて13時過ぎに入って来たのである。
・ 結局バスは当初予定の「9時が遅れに遅れて10時20分到着」、すぐ大教室に荷物を持ったまま入り、宿舎の簡単な説明、トイレ休憩のあとすぐ「10時50分から授業に入った」という。1時間20分もの遅れだ。「開校式をスキップ」したのでそれでも10時50分には授業を始めることができたのである。20分の開始遅れだ。
・ 二人の責任者、進路指導部長と理数科長は「序盤の失敗」を取り戻すべく「教員全員気合を入れて」頑張ってくれているらしい。「この点こそ私の狙いとするところ」だ。二人に言わせると「生徒は120%満足している筈だ。手ごたえが極めて良い。居眠りなどするものは一人もいない。」「絶対の力が付きつつあるはず」と自信を持って言っているらしい。「遅れたことは相当へこんでいるらしい」。当たり前だ。
・ 確かに寝るところはお世辞にも立派とは言えないが、今のところ生徒から不満は出ていない。23時過ぎには皆グタッと寝るという。それよりも「食事が大変良くて生徒は大変喜んでいる」との報告があったという。遠い分、食事には気を使っていますとハウスの支配人は言っていたがそのとおりやってくれているのだろう。
・ 私が自ら「選らびに選んだ専任教諭と常勤講師は教科指導力を発揮しながら」、極めてチームワーク良く頑張ってくれており、「生徒の評価」は「最終日のアンケート」で明らかになるだろう。とりあえず「安心」だ。厳しい校長の指導は効果があったと思う。「保護者には安心して頂きたい」。生徒が自宅に帰ってから「生の声」を詳しく聞いて頂きたい。それから今回の結末をつける積もりだ。
・ 結局開校式における校長の言葉での「このトップセミナーの目的や学ぶということ、大学の現状、生徒の待ち受けている将来」などの「校長講話」が吹っ飛んだのと「20分の授業開始遅れ」だ。しかしだからと言って今回の「初動の失敗」は許されるものではない。昨日のブログにも書いたようにこれが「センター試験や外部模試」などだったら大変だった。
・ 「学校の時間管理」とはこういうものだ。「生徒には遅刻しないようにしなさい」と厳しく言っておいて、「教師自ら遅れるとは何事か」が私の言いたい点だった。厳しさが足りない。エージェントの責任ではない。「すべて学校の責任」だ。
・ 保護者にはあらかじめ具体的に予定を説明しご理解を頂いており、校長講話分と20分の授業の遅れ分は「講習費用に入っている」と考えねばならない。実態はこの20分の遅れは休憩時間とか夕食時間を短くして保障していると電話では言っていたがそういうことで正当化することは許されない。
・ この辺の考え方が教員は分かっていない。後で取り返すとかは出来ないのである。予定はがっちりと組まれており、他を短くして補うことなどは絶対にしてはならないことは計画段階において私から教員には説明している。今回の担当教員には「一こま当り幾ら幾らの手当て」を支払うと決めているからだ。もし一人の先生が病気にでもなれば予備の教員を派遣する手筈も出来ている。
・ しかしこのスキップした分については具体的に「受講料の払い戻し」を考えねばなるまい。本校は私学だ。私企業と考えることも出来る。約束のことが出来なかったら「返却か他に代る保障」をするのが「社会の常識」というものだ。今副校長に計算するよう指示を出した。「ペイバック」だ。修学旅行に病気で行けなかった生徒に積立金をペイバックするのと同じことだ。
・ 今日は16時から河合塾の校長先生を招聘し「塾のトップ」から講演をしてもらい「生徒の意識変革」に大きな効果を期待している。これも私のアイデアだ。わざわざ遠いところまで大阪から来て頂くのだ。私にとってはすべての生徒が大切であり、皆が可愛いが今回極めて厳しいスケジュールで早朝から23時まで「勉強に勉強をさせるこの試み」は「本校の質的転換をかけた一大事業」である。私はこの試みと3年後の成果をかけているのだ。
・ 塾の先生も立派な人は多いが何といっても「自校の教師」だ。「生徒のことを一番良く知っている」。教科書のことも分かっている。これらの教諭陣が「浪速予備校塾」として兼職兼業を特別に許した本校にとっては画期的な試みだ。「気合を入れてやって欲しい」。「一こまの授業も授業開始が1分たりとも遅れてはならない」。
・ 尚強化合宿は今回限りとはしない。1,2年生はすでに冬休み、春休みと連続して実施するよう手筈を進めている。今度の場所は近くで良いところを探している。しかし本当に難しい。無いのだ。まず近くて、安くて、食事が良くて、200人が収容出来る場所などシティーホテルならいざ知らず本当にないことも事実だ。「今津は遠い」。いざと言うときにも身動きが取れない。
・ 副校長からファックスが入る。授業が全体で47こま数あり、参加費用から宿泊費、保険、会場費、バス代、河合塾お礼、教材費等を引いて計算すると校長講話と開校式費用は人当たり185円という。
・ すべて終わってから結論を出すことにしよう。「すべては生徒と保護者の評価を得られるかどうか」だ。今はこのセミナーに全力で当たることだ。この1年、どれだけ私が力を入れ、数回のミーティングを持ち直接指示して企画してきたか、教員は分かっているはずだ。それだけに初動のミスはまだ腹が立つのだ。許せないのだ。