2008年10月28日火曜日

10月28日(火)第一回中学校運動会

・ 遂に「第一回浪速中学校運動会」だ。しつこい位運動会という言葉を使うが正式には「体育大会」である。私は運動会の方が好きだ。素晴らしいプログラムと競技要領が色刷りで出来上がっている。正門には大きな看板が立ち、万国旗がはためく。ムードはいやがおうにも盛り上がる。
・ 主担は体育科のI教諭で保健体育部長だ。見事な「実行力」を見せ付けてくれた。「大変良くやってくれた」。高く評価したい。若くして重要分掌の部長に抜擢したが期待に応えて元々有していた能力を磨き、発揮してくれたことが嬉しい。
・ 正直色々いう人もいたが私は前から考えていた。人生には様々なことがあり、人間は弱いものだ。時には「ぐらつく」こともあるが、人間の真価は「苦しい時」と「抜擢された」時にどう力を発揮するかだ。抜擢しても無茶苦茶の人も時にはいる。
・ 勿論多くの人たちが彼の行動を支持し、支援したから力を発揮できたのだが、もともと潜在能力があったことも事実だろう。それを分からず一部の古参教員が「早めに烙印を押し、貶める」ようなことがあったら、それを私は許さないと言っているのだ。
・ 「それ見てみろ」と言いたい。人間は機会を得たら頑張る者だ。もっとも多くの人間は「彼は完全に変わりましたね」と言うのも事実で、色々あったのだろうがこの4月以降の働きは素晴らしい。
・ しかしまあ今回の体育大会で彼は言う。「お金も使わさせて貰いました」と。「それで良い」と思っている。お金は生きたもので使い方が難しい。「生き金を使え」とは私が先輩から教わった言葉だ。 彼は生き金を使った。
・ 彼の今回のアイデアでヒット作は得点ボードだ。なんとガソリンスタンドにある「ガソリン価格を表示するボード」を実際スタンドに行って観察しそれと同じものを作ってきたと言う。マジックテープで点数が「ほら、あのデジタル数値」みたいにテープを色々と張り替えることで0から9までの数値が出来ると言うものだ。
・ 「上手い。」これなど「思い入れ」がないと思いつく発想ではないし、行動力に結びつかない。ここでも彼の特徴が現れている。大体教員は「頑固者」が多いので一旦へそを曲げるとやっかいな代物だが「その気になると大きな力を発揮」する。今回はその典型的な例だ。
・ 学年縦割りの3つのチームで太陽、海、大地と名付けられそれぞれがカラーのTシャツで赤色、青色、緑色だ。裏には「我ら浪速」と染め抜かれている。これも学校が費用を出した。
・ ただ今日は肌寒くて半袖では「ウーン」という感じだ。同時並行で長居陸上競技場では高校生が「陸上競技大会」をしている。そちらにも行きたいが今日は私は中学校でそちらは筆頭副校長先生にお任せだ。しかし昼食のお弁当は届けさせた。
・ 保護者席は350人分を椅子席で用意し、それ以外にもビニールシートを広げていた。至れり尽くせりだ。第一回にしては配慮が出来ている。昼食用にカフェテラスなどを開放した。ここには大型テレビもある。
・ プログラムには教員、保護者参加競技もあり面白い。圧巻は女子と男子のそれぞれの団体演技だった。「集団演技」というが女子はダンスで男子は「空手形」だ。本校は空手の日本チャンピオンだ。卓越した指導者もおり、彼が指導したものだ。
・ しかし、それにしても男子の空手には「感動」した。涙が滲むような立派な出来だった。相当な練習量だったと思う。担当してくれた体育科のI教諭の指導の結果だが生徒諸君が呼吸をそろえて「一つになっていた」のは良い指導と学校全体が良い状態である事の証明だ。有り難う、I先生、ここまで良くもて来て呉れた。「来年も宜しく頼む」。
・ 以上で午前の部は終了、時刻は11時10分であった。早いペースであったがこれで良いと思った。早め早めで良いのではないか。又本日は平日であったが多くの保護者もスケジュールを調整して来校されたもので、申し訳なかったが、週末にすると代休日を設定する必要があり、今日の感じでは平日開催は悪くはないと感じた。
・ 教職員の弁当は中々良い味であったが、値段は1200円と言う。何時もは850円くらいと言うから相当な奮発だと思うが今日は特別だ。最初は「ほっかほっか弁」という話もあったがそれは良くない。若い先生には少し量が少なかったかもしれない。来年はもう一工夫要るだろう。
・ 途中で生徒のお昼の弁当を見に行く。数人の生徒に「何時もと同じおかず?」と聞くと答えは様々であった。「一緒」「ウーン、少し良かったかな」「良かった」と3パターンだ。昔は親が豪華なお弁当を持参してそれを一緒に食べるというイメージがあるのだが時代は変わった。生徒は教室で何時もと同じで保護者は別行動だ。
・ 「女子のダンス」は私の強い希望だった。最適の女性常勤講師の先生がこれまた「気風の良い」先生で彼女が頑張ってくれたらしい。「出来は今日が一番良かった」とのこと。男子校の本校がようやく共学に移行し2年目だ。女生徒が徐々に増えたといってもまだ少ない。3年生は男子のみの最後に学年である。私は「女生徒が学校を動かす」と信じている。」今後とも女生徒を大切にしないといけない。
・ グラウンドにこだまする音楽も知らなかったが「運動会用のCD」というのがあるらしい。それを流しておれば事は足りると言うのだ。便利な世の中になったものだ。PTA会長も早くから来てくれていた。
・ PTA会長と私は同じ体型で「メタボ」であるが幾分まだ私のほうがスマートと思っているが秘書のIさん曰く、私のTシャツ姿を見て「先生はラフなスタイルは似合いませんね」と朝早くから言われてしまった。確かにどうもこのTシャツしっくり来ないのだ。
・ スエーデンリレーでは急遽教員チームを編成し、出場して貰ったが大変な盛り上がりであった。このような趣向もプログラムに書く必要はないがあったほうが「」があって良い。しかしなんと言っても盛り上がりは綱引きで生徒の競技も保護者と教員との番外対抗戦も面白かった。
・ とにかくプログラムについて何も言うことが無いほど上手くできていた。これには感心した。今思いつくことがないのだ。最後に特に強調して言いたい。教員が「まあよくぞ仕事をしてくれた。良い仕事をしてくれた。しっかりと働いてくれた。」これだけは間違いない。心から感謝致したい。
・ 遅れて5時前高校の主担のY教諭から陸上競技大会も「無事終わった。」との連絡が入る。今回から彼がこの大会を取り仕切ったのだ。「声に安堵と喜び」が出ていた。私は心配していなかった。
・ 彼は「人物」である。本校の誇る人材の一人だ。「人間としての品格」がある。彼には皆が協力することは間違いない。彼が生徒指導部長の時よりは人間が一回り大きくなったのだと思う。高校担当の先生方も良い仕事をしてくれたのだと思う。しかし生徒数が増えて些か時間が長い。来年はこれまた一工夫必要だろう。
・ 今日は私にとっても記念となる本当に嬉しい一日であった。特に中学の保護者の方々は大変喜んで頂いた。この勢いで「11月1日の臨時保護者集会」で「授業料の値上げ」をお願いしよう。