2009年5月7日木曜日

5月7日(木)雨の連休明け始動

・ 雨の「連休明け」になる。連休明けには通常の日よりも出勤時間は早い。今日も6時30分には席についている。どうもこういう「スタイルが癖」になっているみたいだ。普通の月曜日も大体早い。一人静かに先週来の「仕事の整理と今週の作戦」などを考えるのである。言ってみれば「頭のウォーミングアップの時間」とも言える。誰も来ていない「早朝の学校って快適」。
・ 特に今日の日のような月初めには「承認する案件」が「ネット上」に溜まっており、これも気になるのである。今朝も200件ほどあった。早く処理してあげないと事務室が困るからだ。本校は「15日が給与支給日」となっており、そのためにも先月分の事務処理は急ぐ必要がある。
・ 昨年からIT技術を駆使して出張や有給申請などの「事務処理をコンピューター化」した。今までの「ペーパーによる申請」からすれば格段の違いで極めて良いのだが私は最後の承認者だから、「河口」であり、その承認待ち件数たるや「膨大」なものとなる。
・ それを一件ずつチェックしていくのだから正直大変なのである。しかし考えてみれば私の承認が最終的に「出金に繋がる」からいい加減な仕事も出来ず、しっかりと見る。経営者の仕事とは「最後の最後の承認が仕事」であると考えれば、文句を言う相手はどこにも居ない。
・ 今日は新聞各紙が休刊日だから、目を通す時間は必要ない。「新聞のない日も悪くはない」と感じた。その時間はたっぷりと「書類の整理」に当てられる。7時過ぎに秘書が連休中の「郵便物」を持参してくるのでそれをチェックする。特に保護者からのお手紙は要注意だ。この季節、各学校から校長交替の挨拶状が多い。
・ 朝8時に副校長、教頭、2年生の学年主任を呼んでおり「修学旅行」をどうするか「意見の調整」をした。それぞれが既に「問題のタッチなこと」を感じていることでもあり、とにかく「学校としての方針」を決める前に「今日の手筈を確認」したのである。
・ 今日は具合良く木曜日であり、放課後「職員会議」の予定が入っており、その前に「2年生の学年団会議」ついで「臨時校務運営委員会」その後「旅行会社との打ち合せ」の時刻を確認設定した。
・ 今日は「月初めの最初の生徒登校日」であり、「一斉参拝」の日であるが、大雨なので生徒は「教室での礼拝」となる。今日は「拍手がどうも揃わなかった」。生徒はどうしても「早くなる」。私が二拝を終えたころに生徒の一回目の拍手を打つ音が聞こえる。終わった後特別に私のほうから「新型インフルエンザ」問題について世の中の騒動と予防措置等について「うがいや手あらいなどの必要性」を話した。
・ その後保健体育部長には保健の授業で各学年一斉に「ウイルスとインフルエンザ、その予防」などのテーマで「一こま50分の授業を急遽入れる」ように指示した。こういうタイミングの時にやらねばならない。「教材」は教員がバラバラに対応するのではなくて「統一したプリントも準備」するようにお願いしたのである。
・ 10時外出。本校にとっても大変重要なお方の令夫人が先ほど逝去され、今日が「五十日祭」となる。仏教で言うところ「四十九日」である。神道の場合は女性へのおくり名は「刀自命(とじのみこと)」と言い、私も大変お世話になったお方であった。初めて経験するお祭りであったが直会における皆さんの「故人を偲ぶお話」はとても感動的であった。私も指名があり「短いお付き合いであったが大変良くして貰った故人との良い思い出」を語ったのである。
・ 学校に戻り、校務運営委員会、修学旅行問題での議論を行う。その後旅行会社3社との打ち合わせ。私のほうから「現状の事態認識」を丁寧に説明し、また旅行会社からも情報と「あらゆるケースを想定」した意見交換を行う。
・ 専門的に言えば修学旅行は「受注型企画旅行」と分類され、「旅行催行・取り消し基準」はしっかりと定められおり、「取り消し料」はあくまで「外務省危険情報」に準拠して定められており、文部科学省の指導やWHOのフェーズなど関係ないことが良く分かった。知らないことが多い。
・ 要は取り消し料の「収受」というらしいが、来週「WHOフェーズが6段階」になろうとも関係なく「20%の取消料は発生する」とのことである。外務省の危険情報が「渡航の是非を検討してください」「渡航の延期をお勧めします」「退避を勧告します、渡航は延期してください」となれば「契約解除」となるそうだ。そうすれば取消料は不要となる。
・ 我々の行き先「オーストラリア」はまだ感染者もいないし、外務省情報でも「十分注意してください」にも入っておらず「キャンセル料云々」の話は問題外であるとのこと。「これは致し方がない」と考える。被害者は旅行会社でもあるからだ。
・ 部屋に戻り、私のほうから「PTA会長と2年生の学年委員長」さんにお電話して「経緯と今後の展開のストーリー」をご説明した。お二人とも事態認識は私と全く同じであったが、賢い人たちで「学校行事」に直接「ああしろ、こうしろ」と言われない。あくまで「校長の最終判断を待つという姿勢」である。
・ 職員会議、「全教職員で決行か中止かの意向確認」を行う。「行くか止めるか」いずれにしても「臨時保護者集会」が必要で来週「火曜日の12日19時に本校体育館」で行うことを決めた。以上で全ての手筈は終えたのである。
・ さてそれで「どうするの」の結論であるが本日全教職員の意向を様々なレベルで確認したがここにその結果を書く気はない。明日の12時までに「校長としての最終結論」を出すために後数点調査し確認することもあり、一晩もう一度考えることとした。
・ その結果を明日の下校時2年生の生徒に「私からの保護者宛お手紙」を持って帰らせることは決めた。連休中に9人、今日だけで4人の保護者から「校長先生はどう判断されるのですか」との問い合わせがあったという。他の私学は来週はじめくらいに結論を出すらしいとの情報も入ってきた。
・ 明日の最終結論が、もし「中止」になれば各旅行会社に伝達し、「取り消し料」の請求書を受けて本校から「振り込む」こととなる。これで一旦精算し「来年3月末までに国内で600人を超える大部隊の行き先を数箇所決めて再挑戦」となる。
・ 生徒にとって楽しみの修学旅行を行き先を変更してでも何としても実行する積りだ。冷静に情報を分析し、今晩もう一度じっくり考えを整理して結論を出したい。昨年の浪速中学校の修学旅行での屋久島縄文杉トライにおける「無念の撤退」の第2弾になるのか。
・ それが悔しいが生徒をアンノウンな状態下で「リスクのある中に突入させるわけにはいかない」との声がガンガンと私を追い詰めている。キャンセル料などは問題ではないが、この後「2年生の学年団は又忙しいスケジュールが待っている」。600人を超える生徒を受け入れてくれる場所は何処か、そこは修学旅行の地となり得るのか、一体日本の何処に連れて行こうとするのか。乗り物、ホテルなど手配が付くのか。悩みは尽きない。次のステップは短期間で決めなければならないのだ。