2009年5月9日土曜日

5月9日(土)その2:修学旅行中止の件

・ 今日、私に近い人、数人から携帯電話に連絡があり、「結局のところ、修学旅行をどうするのか?」という問い合わせがあった。「ハハーン、ピッ」と来たのだ。昨夜のブログに一切海外修学旅行のことを書いていないから「不審」に思われたのだろう。
・ まあしかしこのブログは特定のテーマで書いているではないし、まして全ての意思決定を逐一書くものではなかろうからこのことには触れずに「気になる二つの運動クラブ」として「硬式野球部とボクシング部」のことを書いたのである。

・ 遅ればせながら書くと結論は「残念ながら5月計画の高校2年生の海外オーストラリア旅行と7月計画のカナダ語学研修は中止」と決定した。昨日の朝管理職朝会で再度確認して午前10時を持って「中止を関係方面にオープン」にするよう指示したのである。
・ 一昨日の朝10時の時点で大阪府の私学課はじめ関係当局、何より最初に「旅行会社」に連絡した。対象会社は3社あり管理職から「礼節」を持って通知申し上げたのである。当然教職員には即刻学年主任から連絡が行き、肝心の生徒にはそのご随時、正式には放課後のホームルームで「保護者宛の私の手紙」を託した。
・ 正直言うと一昨日にはもう手紙は完成しておりそれを600枚コピーして手渡す段取りだけにしていたのである。従って学校内部では午前10時には修学旅行の「中止は周知の事実」となっていたのである。
・ 夜になってこの辺のところをブログに書くかなとも思ったがもう私の関心はそこにはなかった。結論を出して「一件落着」している話なのである。今後の作業は「やり直し修学旅行」の企画を早くまとめて動くことである。「学年主任」には段取りを詳しく説明しており、仕事の手早い2年生のY学年主任はすでに動いている。仕事が速い。
・ あまり時期が近いと「ピンチヒッター修学旅行」みたいになるから、間隔を空けることもすでに決めて教務部長は「来年3月1日頃出発」でどうかと案まで出来ている。「新型インフルエンザの今後の動向」が分からないから海外は止めて「国内」にした。最もこれも国内の感染拡大によってはどうなるか分からないが取り合えず3月としたのである。
・ 場所が日本なら「アクセスと宿泊」はどうにでもなる。「来週12日の19時に臨時保護者集会」をすでに決めておりそこで詳しくこの間の経緯を説明する積りであるが、何方からも文句など出ないだろう。逆に「行きます」とでも言えば少しの「混乱」が出たと思う。
・ 私は本当に「運の良い男」だ。そうこうしていたら昨夜大阪の府立高校の高校生二人と教諭一人がカナダで罹患したと見え、正式に新型と判定され「大騒ぎ」となっている。朝のテレビはこのニュースで持ちきりで午前7時30分には府教委の中西教育長が記者会見している映像が流れていた。
・ 我々はすでに「中止を前日に決定」しており、冷静にこのニュースを聞いていたが副校長と学年主任は「校長は運が良い」。これで又「局面が変わりますね、昨日中止を決めていて良かったですね」と言われた。その通りだと思う。もうこれでどの高校も行けないだろう。
・ 2年間かけて準備してきた初めての海外修学旅行であったが「致し方なし」というところで「出した結論が正解」だと確信している。気持ちは「淡々」としている。「生徒などは何事もなかったように静か」なものだ。
・ 一昨日の手紙で保護者も安心されたのか電話など今日は一つもなかったのである。後は「旅行会社との事務処理」だけである。本校では昨日から海外修学旅行はもう話題にもなっていない。すべて「用意周到」に「手順を踏んで」準備を進めてきたからである。それよりも本格的に「新型インフルエンザ予防対策」だ。これはしんどいぞ。