2008年11月13日木曜日

11月13日(木)定額給付金

・ 残念ながら「自民党はもう終わり」だな。このブログは「教育問題に特化して発信」することを心がけてきているから政治向きのことは控えてきた。私のブログの読者には政治家もおられ、自民党の党員で議員さんも多くおられるから書きにくいが仕方がない。
・ 私自身、自民党の応援団であるが自公の枠組みから公明党にもシンパシーを感じている。個人的には民主党の小沢代表など自分が「住金の小沢一郎」と若い時言われたくらいだから興味関心はあるが表立っては自民党だ。
・ 民主党は右から左までのイデオロギーでよく分からない。それに自治労とか日教組とかの結びつきが強すぎ、「ウーン」と言う感じだ。民主党の中には立派な政治家が多くいるのに残念だ。離合集散で何時か本格的な進歩的保守政党の誕生を期待するしかない。「ニューライト」だ。
・ 「定額給付金問題」がようやく決着したとある。結局迷走をし続けたが「辞退基準」は1800万円となったそうだ。サラリーマンの年収では2000万円を超えるレベルだ。これ以上の高給取りには「辞退」をするよう一文を添えるという報道もあった。
・ ところが具体的なやり方は「自治体に任せる」ということらしいから、要は「丸投げ」だ。各自治体で判断が異なるなど法的に可能なのだろうか。自治体は事務処理で来年3月末まで大変な事務量となる。
・ 大体年間所得が1800万円を超える世帯比率は1%程度でこれなら「全世帯支給」に沿うと判断したらしい。年収2000万円を超えれば「確定申告」の対象だからというのも1800万円にした理由らしい。本当に全所帯に必要な「生活支援策」だろうか。
・ 今「困窮家庭の年収規模は300万円以下のレベル」であり、ここをどうするかが社会的な問題である。「治世」とはこういうところに目を向けることだろうがと言いたい。教職員も支給対象であり、各家庭によって内情は違うだろうだが、私の目には「生活困窮者」はいない。パチンコやギャンブルにこり、家庭を顧みない教員が居るとすればお金は幾らあっても必要である。とにかく教職員が修学旅行の積み立てを流用したとかの報道が後を絶たない。
・ 首相も二転三転し、与党もばらばらで肝心の「国民は60%近い人が要らない」と思っているとのデータが1昨日各紙を飾った。多くの国民はこの突然のばら撒きに「ウーン」となっているのである。しかし正直くれるというものを「要らない」とは最後の局面ではならないだろう。
・ 大体「給付金」とは何だ。元はといえば我々の税金だと大見得を切る気はないが先ほどの「後期高齢者医療費」と同じで政治家、官僚には「言魂」という意味が分かっていない。もっといい表現を考えるべきだ。
・ 完全に選挙目当てのばら撒きだから国民も「うさんくさい感じ」で見ている。与謝野さんは頭が大変良いから「辞退を促すというのは制度ではない」と最初に発言したものだからばらつき始めた。論理的筋道を立てずに走るとこうなる。
・ 今後全国の市町村など自治体が「どうやって配布するの,人手はどうするの」などと騒ぎ始める。確かにそうだろう。5000万世帯の支給を年度3月末までに配布するには相当な事務量になる。窓口は大変な混雑となろう。
・ 恐らくその頃総選挙だろうから国民は貰って喜び自民党に一票となれば良いが果たしてそんなに上手く行くだろうか。99年の「地域振興券」の時は配布のコストが750億円もかかりこの時は政府が面倒見たが今度は2兆円で各世帯だから学者の算定では2000億円以上らしい。
・ 銀行口座の無い人にはどうするのか。金融機関のない僻地の人にはどうするのか。振り込め詐欺への対策はどうするのか。ホームレスやネットカフェー泊り込みの人にはそうするのか、一人暮らしのお年寄りにはどうするのか、イチャモンではないが面倒なことが余りにも多い。
・ 一家族4人で大体6万円規模となるらしいが、消費につながるのであろうか。疑問とする識者は多い。「元々は景気浮揚策」からスタートした。2兆円くらいで景気が良くなるはずは無いし、6万円ではあっという間に実感する前に消えてなくなる感じだ。それでもないよりは良いが。
・ 麻生さんや太田さんは「良いことをした」と思っているとしたら大間違いだ。恐らく今頃「失敗した」とほぞをかんでいるのではないだろうか。私なら別の事を考える。まず「公立私立の校舎の耐震補強工事に支援」する。
・ 「すぐやれ」となったらゼネコンや町の建設会社は一息つけたはずだ。これは大きい。小学校だけでも良い。全国に行き渡らないとしたら地震の発生頻度の高い地域を優先させるというのが「政治」だろうと思う。道理が通れば地域も文句は言うまい。
・ あるいは昨日のブログではないが、「全国の母子家庭に高校の授業料援助を今年に限って全額援助する」となると泣いて喜ぶご家庭があるだろう。こういうときこそ「教育投資」に回せと言っているのだ。
・ それを高速道路代を安く、週末と夜間には1000円にするといってもガソリン価格がまだ高い中で車で遠出する家庭が増えるとでも思っているのか。今は車を控えて電車で通い、日曜日も仕事を探しているのが現実の姿だ。もう政府与党や官僚は国民が見えなくなっていることが今回判明した。
・ とは言っても根本的な解決策と混乱回避にはならない方法の見えないところが現在の「日本の抱えている病」だ。病は深く静かに進行しているが政府も与党も野党も解決策を打ち出せずに70近いおっさん連中の政治家や官僚が跋扈している。
・ 海の向こうのアメリカは46歳の若い黒人大統領が「Yes,we can」と叫び、「Change we needと言って誕生した。国民に何か希望を与えているではないか。「政治は国民に希望を与える」ことだ。
・ 一律にお金を配ることより「国民に夢」を与えて欲しい。夢があれば国民は頑張れる。本校も「無血革命」を成し遂げ、今描いた夢に向かって全教職員が頑張っている。来年4月入学者数が決定し計画以上となれば私は「報奨定額給付金」を支給する可能性も考えている。頑張ったらご褒美がもらえるというのが正しい。今年の4月も実施した。しかしこの程度のお金は一回家族で夕食に出かければ終わりだが「夢は実現するまで終わらない」し、近づくにつれて「ますます元気が出る」ものだ。