2008年11月23日日曜日

11月23日(日)結婚式

・ 今日は本校「専任教員の結婚式」である。英語科の男性教諭で優秀に付き昨年10月に「期中昇格」であったが本校勤務1年半で専任に採用した先生だ。期待に応えて頑張ってくれている。学歴は府立清水谷高校から京都外国語大学英米語学科だから素晴らしい。人の事は言えないが、少し太めの男前である。
・ 本校には「府立清水谷高の卒業生が結構多い」。本日も出席しているK中学校副校長、国語のI教諭、理科のO教諭もそうだ。4人とも何か共通するものがある。本当に面白い。何が共通しているか本校の教職員は分かる筈だ。しかし、これくらい学んだ高校の似たようなDNAはたった高校3年間と言えども植え付けられるものか。
・ 新郎、年は32歳、年頃であり今回結婚式とあいなった。私が浪速にきて1年と10ヶ月であるが既に結婚した人は4人おり、すべて男性教師である。偶然であるがすべて32歳前後である。うち私が結婚式に出席したのは今回を含め三度目となる。
・ 一人は体育科のイケメン教師、次は英語科のIT達人教師であった。今回の先生は何か良いネーミングを考え出さねばならない。しかし「結婚式は良い」ものだ。将来に希望を持った「カップルが誕生」するのは見ていても「元気」になる。
・ 2年に3回の結婚式は少ない方ではない。如何に「適齢期の若い先生が多い」かの証明だろう。前の公立には丸々4年間いたが元々一番若い先生が39歳でそれも結婚されていたから結婚式など全くなかった。企業時代は定例行事で多かったが。
・ 新婦は医療事務をなさっている近代的な知的美人であった。初めてだ、新婦が病院関係者というのは。院長先生や看護婦長さんとかも来られていた。大体私は白衣を見ると血圧があがるタイプで病院嫌いで通っているのだが今日はそうでもなかった。
・ 先に麻生総理は「医師は常識に欠けた人が多い」と言って袋叩きにあったが、無茶苦茶な言い草だ。常識がないのは「麻生総理、貴方でしょ」といった感じだ。
・ しかし結婚式というのは小さな緊張が続くものだが悪くはない。私は最近はやりの「同棲」というのを好まない。幾ら理屈を言っても「結婚と同棲」とは違う。又「入籍だけ」というのも個人的には好まない。学校の教師で世間からは先生、先生と呼ばれる人だ。「最低限の社会的通念」には合致して欲しいのだ。
・幾ら時代の流れと言っても結婚式を親族で挙げ、それを友人知人に披露するというのは「世界共通の文化」だ。アフリカの奥地でもパリでもそうだから。このカップル1年目に既に入籍し一緒に住んでいたのを今度名実ともに皆さんに披露したのだ。こうでなくてはいけない。
・ 何時まで浪速にいるか先のことは分からないが今後も結婚式は続くだろう。今本校には専任教職員で20台、30台の「独身貴族は8人」居る。うち女性教員は4名で半分半分だ。40台以上の独身者は敢えて書くまい。しかし結構いらっしゃるのだ。
・ 常勤講師は現在33名おられるが何と「31名の先生が独身」である。これはすごい数値だ。ところで私は申し訳ないが常勤講師の先生の結婚式にはたとえご招待があってもご遠慮させて頂いている。
・ 理由は深いものではないがやはり「1年契約の先生」であるからお互い辛い局面を避けるという私の配慮が働いているのだ。例えば11月に華燭の典を上げ主賓で出席し、年が空けたら副校長より「来年の契約は打ち切らせて戴きます」では辛いだろうというのだ。
・ 前にも書いたが過去そういう場面があったという。校長以下管理職や関係の先生が大挙して結婚式に出席させてもらったらしい。そこへ私が来て「余りにも遅刻の多い先生」だったから「契約を打ち切った」のである。
・ そうしたら新婦の奥様から管理職に電話が来るわ、ご本人も前校長に残留を依頼するわで大変だったのである。そういうことを避けるために私は常勤講師の結婚式には出席しないことに決めたのである。
・ そうしたら副校長、教頭まで「私も」というが、それはおかしいので人事を扱っている副校長以外は出来れば出席してあげて欲しいとおもっている。「何だ,腹のちっちゃい奴だ」との批判が聞こえて来そうだがそのほうが良いとまだ感じている。ある常勤講師の式には出てある人には出ないというわけにはいかないし、難しいのである。
・ さて式場は本町御堂筋沿いにある。ここは私のウォーキングコースで玄関横にクラッシクカーが停まっており、これは飾りかなと思っていたら驚いたことにこれに乗って新郎新婦が登場だ。教会であるが最近は客寄せに様々な趣向を凝らしているのだろう。しかし学校の先生が車に乗って式場に登場する時代になったのだなと感慨深いものがあった。
・ 挙式は5時30分、披露宴6時30分、前回もそうだったが私らの時代は大体11時頃に式が始まり12時から披露宴で3時にはすべて終わっていたが、最近は「夜に式を挙げる」のも「流行」なのか。今日は日曜日だからNHKの「篤姫」は見逃した。仕方がない。
・ 私と同じでお招きいただいた先生は12人もおりほぼ浪速中学校の教師すべてだ。皆喜んで祝福していた。内女性の先生は4名で皆さん素敵なドレス姿であった。特記事項は「本校女子バスケクラブの女生徒が16人」もお祝いに駆けつけてくれたことだ。
・ 「教師冥利」に尽きるだろう。生徒が式場で歌を歌って祝福する光景など教師以外にはあり得ない。新郎からは「今日あるのは私のお蔭」と感謝の言葉が最後に皆さんの前で言ってくれた。先立つこと新郎のご母堂からも「すべては先生のお蔭です」とお礼の言葉があった。母上は小学校の教師である。
・ 常勤講師1年半で専任に採用されたことを言っているのだ。これで「結婚に踏み切ることができた」と言われるのだ。今日の私のスピーチは抑えて抑えてお話をした。「生徒に尊敬され慕われる優しくてそして強い先生になれ」と私は激励した。
・ しかし披露宴が終わったのは9時30分を過ぎており家に帰ったのは10時前であった。式の進行は肩が凝らず中々良い雰囲気で「今までの形を崩した進行が評価」できる。例えば乾杯の前に既にドリンクは配られそれぞれの人はもう飲んでいるのだ。そして後刻シャンペンで乾杯を持ってきている。
・ さて「次はどの先生の結婚式」であろうか。対象者は多くいる。立派な伴侶を得て腰をすえてしっかりと大地に足を踏みしめ「内を平らかにして欲しい」。そうすれば「外は成る」。これが今の元号「平成」の由来だ。「内平らかにして外成る」だ。