2009年11月10日火曜日

11月10日(火)タバコ代値上げの動き


・ 今朝の朝刊や夕刊では結構大きい扱いで「男性の喫煙率が過去最低」との見出しが躍っていた。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」で判明したことだからデータの信頼性はあるみたいだが、無作為に抽出した3800世帯8000人の男性からの喫煙率だから少し少ないような気もする。
・ 平成20年のデータによれば、「喫煙率は36.8%」で昭和61年の調査以来の最も低い数値という。「女性は9.1%」で10%を割ったのは平成13年以来という。全体では21.8%で5年間で5.9ポイント下がったというが私に言わせればまだ高い。
・ 喫煙者のうち「禁煙したい」と考えるのは男性28.5%、女性37.4%で男性は5年前に比べ3.9%上昇したというが私に言わせればまだ少ない。諸外国に比べれば「恥ずかしい」くらい喫煙率が高い。
・ 年代別で喫煙率が高いのは男性が40歳代で51.9%、ついで30歳代が48.6%20代と50代はいずれも41.2%だったという。女性は30代で18%と最も高く続いて20代の14.3%である。「ウーン」という感じである。
・ まだ「40代の働き盛り」の男の人の半分が「タバコからの逃れられない」のが悲しい。私は素直に思う。「何故だ!?」。タバコを吸ってどこに良いところがあるのか。「ここまで言われてまだ吸うか」という思いである。

・ 今年1月1日から「敷地内全面禁煙」に移行して10ヶ月が過ぎた。喫煙者には申し訳なかったが「世の流れ」であり、「健康増進法」という法律のこともあった。第一「ここは学校」であり、「生徒の喫煙」を厳しく指導する場所である。
・ 2年も準備して取り掛かった制度である。決して「元に戻ることは無い」。それよりもこの際「やめたらどうか」と「要らぬお世話を焼いて」きたが、余り言うのも「気の毒」と思ってここ3ヶ月は何も言わなかったのである。
・ 本校の教職員だったら「覚悟」を決めてくれると期待したがもう「何をかいわんや」である。私は橋下知事みたいに「勤務中の喫煙時間は労働時間ではない」とまで言うつもりは無い。それでは余りにも「品がない」からである。
・ 従って誰が喫煙者で誰がタバコを止めたかなどはもう関心はない。「大人」なのだから「自己責任」で対応してくれるだろうと思っている。ところが政権交代があって大変なことになってきた。
・ どうも「タバコ代」が値上げされそうな雰囲気である。鳩山総理が喫煙者の健康問題を気にして「友愛の精神」で言っているのではない。「財源問題」なのである。民主党の「バラマキ」政策で財源が欲しい政府は「必殺仕分け人」みたいな方法も導入し予算の見直しに入った。
・ そのようなところへ持ってきて、「景気の低迷」で今年上半期の税収が前年同期よりも24%も減って年度見通しでも46兆円から30兆円台というから深刻である。企業法人税が期待できず、そうかといって「国債」も多くは発行できない。国の借金が膨れるばかりだからである。
・ まさに「火の車」で突如「タバコ増税」が浮上してきた。自民党政権の末期にもこのような話はあったが今回は様相が異なる。なんとあの朝日新聞が「天声人語」でもかなり強硬なことを言っている。
・ 教員は朝日新聞しか読まないと言うから全国の教員がこれで朝日新聞から離れて、産経新聞などに切り替えたら面白いのだがそうは簡単にいかないだろう。朝日は「ちまちま上げずに一箱1000円にしろ」と言っている。
・ 確かに今までは値上げして喫煙者が減少したら税収が減る心配とタバコ農家のことを慮って「ちまちま」上げてきた経緯がある。「欧米の平均が600円だから日本のタバコ代は約半分」である。まだ上げられる可能性は極めて高い。
「真綿」で首を絞められるように喫煙率は徐々に下がり始め別の統計では今春で男性39%、女性12%、平均で25%というからまだ高い。税収が2兆円と言うから「喫煙者が納税」してくれているのだが、誰も誉めては呉れない「罰金みたいな税金」とは日本たばこ産業の嘆きである。
・ 民主党はどれくらい上げるのか分からないが喫煙者にとっては「辛い話」である。仕方が無かろう。「タバコ喫煙者への包囲網」は狭まるばかりである。700度Cの火の粉が子どもの顔をあたりを舞うとか言って「歩きタバコが罰金刑」も導入されてきた。
・ 「健康には悪い」と完全に証明されている。その上で尚且つタバコが止められないというのが私には理解できないのだ。屁理屈言っても「意思が弱いだけ」の話だろう。私はそういう性格に不安を覚えるのである。
・ 特に私のところへ来る教職員で傍に寄っただけで口から吐く息や着ている洋服が「タバコ臭い」人間が居る。私は悪いと思うが「臭い」とはっきり言うのである。どうも朝門に入る前に「吸い溜め」してきているらしい。かえって体に悪いのではないか。
・ 勤務中に職場を離れて喫煙行為に出かけることは「職務専念義務違反」としてみるが、他に用事を作って外出し、そのタイミングで喫煙する行為は「切ない行為」だよね。「そこまでしてタバコを吸うか?」と言いたい。
・ 今は外でも喫煙する場所は少なくなってきている。外出して目を皿の様にして喫煙場所を探したりしている本校の教職員を想像するのはしんどい。まさかお客さんのところへいって「灰皿」があるからと吸ったりしていないだろうかも気にかかる。
・ 「止められないのではない、止めないだけの話である」。タバコを止めることはそれほど難しいものではない。私はかってヘビースモーカーであったが止めた。簡単だった。理由は「格好が悪い」というだけの話だ。タバコのみはもう格好が悪いと思い始めたのである。
・ 止められないのは「止める意思が本当のところないだけの話である」。医師から「貴方タバコを止めないと、明日死にますよ」と本気で言われたら止めるだろうが!!「何!、それでも止めないって」。そうならばもう度し難い。