2009年11月12日木曜日

11月12日(木)天皇陛下ご即位20年




・ 今日は「天皇陛下ご即位20年」目の日である。「奉祝」の思いを込めて「正門に国旗を掲揚」して生徒の登校を待った。私が学校に到着したのが6時39分であるが、その時には既に掲げられていた。校務員さんの仕事は手早い。
・ 又今日は月度中日の「朝礼の日」であり私は「校長講話」として「天皇の存在と日本の歴史」について短い時間ではあったが、生徒に語ったのである。そして日本国の「憲法第一条」と「象徴天皇の意味」などをある程度踏み込んで生徒に伝えたのである。
・ そして本校は皇室と縁の深い「伊勢神宮の天照大神と府内各神社の八百万の神々を学院神社のご祭神」としてお祭りしている「神社神道の学校」である「アイデンティティ」を再認識させた。
・ 「校章は八咫鏡の鏡を形」どり、制服のエンブレムは「天皇家に伝わる三種の神器のモチーフ」であると言うことなどを話して生徒皆で「125代今上天皇陛下のご即位20年を寿ぎ」この「平成の世が末永く続くことをご祈念申し上げたい」と話を締めくくったのである。
・ 公立4年間、私立3年間の「校長生活7年間」で今日初めて「憲法の象徴天皇と125代続く万世一系の皇統を繋ぐ天皇の存在と日本と言う国の形」を生徒に伝えることが出来た。この学校の校長として「何か大きな責任を果たした気」がした。
・ 大正時代に「この学校を創設してくれた大阪府神社界の先達」にこれでいささかでも「顔向け」ができるかなと内心では幾分高揚したのであった。昼のテレビニュースでは早速奈良市の教育委員会が市立の小中髙の「国旗掲揚のあるなしの調査」に入ったと報じていた。「悲しいかな」、これが現在の日本の教育界の実態なのである。

・ 引き続いて管理職朝会、話題は勿論今朝の新聞各紙が報じている「私立高校授業料の無償化の拡大」である。大阪府は23年度から私立高校無償化を拡大すると発表した。来年度の22年からは年収350万円が完全無償化であったが更に「500万円以下に拡大」するというのである。
・ この意味は「一大事」であることは間違いない。我々の議論でも「私立高校の今後の姿、あり方」に大きく影響を与えるものであり、正直橋下知事の着任以来の一方的な「私立学校への助成費削減」の動きから考えれば、想像できない変化である。
・ 言い換えれば年収500万円以下の家庭の子どもは「公立に行こうが私立に行こうが授業料はただ」ということになり「完全に公私間格差はなくなる」ことになる。知事は「子ども達が公立、私立どちらでも選べられるようにゴールを見つけて行きたい」とコメントしている。
・ 府の私学大学課によれば府内の私立高校生約7万人のうち年収500万以下は3割近く約19000人が対象だと言う。必要財源は60億円というから小さな数値ではない。当然本校も「特別奨学金制度」を創設して完全無償化に協力と言うか共にやっていくが、それにしても年収500万円以下無償というのは「画期的」である。
・ どうも「知事の意向」とあるから突然出てきた話みたいである。先般から350万円以下の無償化は私学側も理解していたが今朝の記事で私学の関係者は「びっくり」したのではないか。「バーン」とぶち上げる知事の手法であるが私立高校の経営に直結する話であり、もう少し「ビジネスの仁義」は守ったほうが更に「橋下ファン」は増えるのではないか。
・ これで京都、兵庫、奈良、和歌山の子供たちは「それ!大阪に行け、大阪の私学は授業料は只だ」となったら嬉しいがその地域の公立私立学校は引きずられてどうするのだろうか。又そのうちにどうも「現在の入試システム」にも話が及んできそうな感じがする。
・ その意味は「公私比率の完全撤廃」と「入試日の公立私立統一同一日試験」である。この意味は「併願受験制度の崩壊」を意味し「専願制度のみ」のやり方であり、まさに公立私立同時に同列土俵に立って「ヨーイドン」で「生徒獲得競争」となるのか。まったく先が読めない。
・ 少し「急激過ぎる」気もするが我々は受け止めていくしかない。我々には「決める権限がない」のである。しかし私は思うのだ。「企業時代も含めてこのような一方的に振舞わされるのも初めて」である。少なくとも今まで振り回すようなポジションに居ただけに「内心は複雑」なのである。

・ 13時 「英語強化チーム」の3名の教諭が入る。本校は今「関西大学の外国語学部竹内教授」の指導を受けようとしている。教授にはこの20日にご来校頂き授業を参観していただいてその後「英語科の教諭への指導会」を計画しているがその準備の打ち合わせである。素晴らしい企画案が出来ていた。
・ 「英語教育の浪速」「浪速といえば英語」と言われるように新しい仕組みを作っている。全校生徒に「英検受験」を義務つけたのもその理由である。TOEICやブリッジなど新しいことは「ドンドン試行」していく。アメリカを念頭に置いた「海外英語短期留学」も来年度から再開する積りである。

・ 14時30分、「住吉区長」が本校を訪問された。「今、評判の浪速さんを見たい」ということでご多忙な中、お越しいただいて恐縮であった。学校の現状をご説明し、その後校内をご視察いただいたのである。私は「新武道館」は広く「地元にも開放」しますと申し上げたのである。

・ 15時50分から本年度2回目の「教職員研修会」であった。「仕切り」は図書研修部長である。本日のテーマは:
先進校訪問報告(世田谷学園、國學院久我山中髙)
*「進路指導内規(マニュアル)」の整備完了報告
*専任教諭採用教員の研修報告  3名の教諭(男1、女2)ですべて英語科
・ 私が着任して従来あったものに手を加えて「充実」させてきた。「情報の共有」である。「内規」も進路がようやく完成した。次は「生徒生活指導部」としたい。又新任の専任教諭の「業務実践研究報告」も大変よく出来ていた。
・ 3人とも「良い教師」に育ちつつある。しかし加齢と経験とともに「教師として堕落」していく人が居るのもこの世界の事実である。「初心忘れず」である。そして本校に居る限り私が専任教諭として採用したことを忘れないで欲しい。もし「いい加減な教師に成り下がる」ようになったら「化けて出るぞ!」と言っておく。