2009年11月13日金曜日

11月13日(金)攻める関大







・ 「大阪重視 攻める関大」と極めて大きな記事になっている。今朝の産経新聞である。「小中髙系列5校新たに参入」の小見出しもある。大学全入時代を迎え、いきのこりをかけて「私大の競争はますます激化」しているとの論調で物事を捉えている。
・ この記者はわざわざ「地図」まで投入して「関大が進める囲い込み」という表現で高槻市の小中髙、吹田市關大第一中髙、それに東淀川区の関大北陽中髙と「本校の関大連携浪速中学校」の位置関係まで載せている。「センスの良い記者」だ。
・ 確かにこれを見れば「囲い込み本格化」と書かれても仕方が無いだろう。記事には「受験地図を塗り替える大きな動き」とまで書いており、皮肉っぽく東京や京都の有名大学が進出しても苦戦したことから関大も苦戦を強いられる可能性に言及し「関大に勝算はあるのか」とまで書いているのである。
・ 私はこの記事を読んで「笑ってしまった」。「心配ご無用」である。記者の言われるような「苦戦とか勝算とか」の話ではない。関大も「織田信長」みたいに「畿内統一」「天下布武」を狙ったものではないのではないか。確かに関大にはあの有名な信長の末裔であるスケート競技の織田信成選手がいるが・・・。
・ しかし記事にある東京、京都とは早稲田と立命館であり、「ブランド大学と言っても進出の成果は芳しくない。・・・注目を集めたが大幅な定員割れという予想外の結果に終わった」とまで書かれてはこの両校の関係者の胸は痛むであろうに。
・ 関西大学の発表によれば入学者のうち、「大阪府出身者が40%、近畿圏からでは70%以上」を占めており、記事にもあったが大阪の子どもは「大阪がメチャ好き」で「太閤秀吉」以来「東京が好きではない」傾向があると聞いたことがある。多分に天童よしみさんの歌「負けたらアカンで東京に」の影響もあるのではないか。
・ 立命館大学も素晴らしい大学であるが琵琶湖草津キャンパスは元々徳川譜代大名の彦根藩「井伊家」だから今ひとつ生徒の気が向かないという話を聞いたことがあるが、そうではなくて「遠い」と言う理由ではないか。記事にもあったが経済的理由で「下宿や遠距離通学を避ける傾向」はますます強まっている傾向がある。
・ 加えて本校でもとにかく「子どもが可愛い親」は「自宅に留めおこう」と考えている。保護者会などで「たった4年です。地方に出すのも大きな成果がありますよ」などと言おうものなら「フンッ」と言った感じだ。
・ 「子離れしない、親離れしない」ファミリーにとって関西大学は「垂涎の大学」である。記事にある大阪府私学・大学課の担当者のコメントにあるように「関大の場合、地元ブランドとしての知名度が高いだけでなく、併設校から大学まですべて府内から通学できるという大きなメリットがある」との言葉に全てが集約されている。全くこの通りである。
・ 本校が「連携校」としてお願いし契約に至った理由もこの通りであり、私立学校であるから「生徒保護者の気持ちに応えるメニュー揃え」をするのは当然である。まして本校から歩いてもいける場所に今度「堺キャンパス」が出来、そこには「人間健康学部」が誕生する。
・ この学部は2年次から「スポーツと健康コース」「福祉と健康コース」に分かれ、まさしく今日的な学部である。本校でも生徒保護者の期待は高い。近い将来はこの「学部の付属高校」として「人間健康コース」を浪速高校に作っても良いが、それだけの「偏差値」の生徒が揃うか、「それが問題」だ。
・ そこの「初代学部長先生」は尊敬して止まない歴史社会学、教育社会学者で思索思想家と私が思っている竹内洋(よう)」先生だ。大和川を挟んで北が本校、南が関西大学であり、「関係を持たないほうがおかしい」と私は考えたのである。
・ 記事にある学習塾「第一ゼミナール」の稲葉課長は長い間の友人だが、先生が言われるように「今後私立高校の経営環境はさらに厳しくなるだろうし中学入試の激化も予想される。生徒の奪い合いに更に拍車がかかるのでは」とコメントを出されているが「的を射抜いた」ものである。
・ 大阪南部は今後まだまだ「未開発の市場」と考えることも出来る。大阪南部は泉州、泉南、岬町まで広い。又「和歌山、奈良からは電車一本」である。本校は大阪市内の学校であり、「公共交通はJR、南海、地下鉄と3本」もある極めてアクセスの良い場所である。
・ 私は大阪市内はもとより大阪南部、和歌山、奈良から小学校6年生、中学生3年生を集めて浪速中学校、浪速高等学校に入学して貰い、「希望者を徹底的に鍛えて関西大学に送り込む」。そのために連携校となったのである。

・ さてその中学入試も山場を迎えつつある。明日の「14日は第2回プレテスト」である。受験者が多いため急遽会場変更である。生徒は教室であるが保護者説明には新館ピロティから体育館に変更した。
・ 私は親戚の結婚式で出席できないが副校長以下しっかりとやってくれる。準備万端整っている。しかしどうしても私は「自分の声で自分の言葉で私の思い」を保護者にお伝え致したく「ビデオにてご挨拶」することとした。
・ そしてもう一つ「当日発表」であるが「関西大学連携浪速中学校」は「授業料に関したビッグプレゼント」があることを発表するように副校長に託したのである。重要なことはこのプレテストの後である。受験者一人ひとりをマークして本試験を受けて貰うように手を打たねば成らない。「ここからが本番」である。
・ 今後の予定は「12月19日(土)第5回入試説明会、そして年明け1月16日(土)の中学校1次A入試となる。その翌日17日(日)が中学1次B入試」で生徒のバックアップのために1月22日(金)が中学入試2次として一応予定には入れている。
・ 1月17日、18日は「大学入試センター試験日」でもあり「私立学校の体温」が徐々に上がりつつある。「出」である高校3年生を送り出す最後の最大の業務である「大学受験」、そして「入り」である「中学入試、高校入試」と「神経の高ぶる季節」が今年もやってきた。「面白い」と思う。
・ 現在本校には正職員、常勤職員合わせて109名居るが「精鋭」ぞろいであり、「総力戦」で当たらねばならない。この109名が「一糸乱れず」見事に対応し、この局面を正しく乗り切って行かねば成らない。そうすればおのずと「結果は付いてくる」。