2009年11月1日日曜日

11月1日(日)第2回中学校体育大会







・ 早いものでもう11月である。今年も後2ヶ月かと思うと本当に「月日の経つのは早い」。歳を重ねると尚更早いような気がする。学校と言うのは「次々と行事をこなし」ながら日にちが過ぎていく。行事をこなすと言うのは余計に時間が過ぎていく感じが強い。
・ 特に私学は公立と根本的に異なる部分として「生徒募集活動」が学校行事に加わるから余計に「繁忙感」がある。これは全く公立学校には無い特徴である。公立私立どちらも経験している私だからこそ言える言葉だろう。この「微妙で大きな違い」を肌で感じることの出来る教育界の人間は本当に少ない。

・ 「第2回浪速中学校体育大会」の日であった。どうしても11月に入ってしまって今日になったのである。高校はすでに10月はじめに長居陸上競技場で計画していたが雨で吹っ飛んでしまった。今日も天気予報では「雨の心配」があったのである。
・ この日にするということも最後は自分で決めたことであるが「11月にもなって運動会をする学校など知らない」などと中学校の副校長を責め立ててきたのだがとにかくあれこれ行事があって今日になった。ひょっとしたら「来年は春に持ってくる」かもしれない。
・ 昨年は10月28日(火)であった。昨年は平日だったからお仕事で来られない保護者も居たりしたので今年は日曜日に回した為今日になったのである。しかしやはり10月と11月と言うのは感じとしてもいささか違う。
・ 昨年から始まった体育大会であるが、そのときの校長日記の最初は以下の文章であった。“遂に第一回浪速中学校運動会だ。しつこい位運動会という言葉を使うが正式には「体育大会」と最近ではいうらしいが私は運動会という言い方が好きである。素晴らしいプログラムと競技要領が色刷りで出来上がっている。正門には大きな看板が立ち、万国旗がはためく。ムードはいやがおうにも盛り上がる。”
・ そして最後の一文は以下のようなものだった。“今日は私にとっても記念となる本当に嬉しい一日であった。特に中学の保護者の方々は大変喜んで頂いた。この勢いで「11月1日の臨時保護者集会」で「授業料の値上げ」をお願いしよう。”
・ 昨年の今頃は橋下知事の私学助成の削減で「授業料の値上げ」をお願いせざるを得なく相当苦悩していた自分を思い出すのである。結果としては保護者の皆様のご理解を頂き、「学校は極めて順調」に推移している。
・ あれから1年経って学校を巡る状況は更に変化している。「激変」と言って良い。大きな違いは「政権政党」が変わり、今高校教育界の大きなテーマは「高校授業料無償化」についてである。この日記においても色々と記述してきたが「まさしく山場」を迎えており詳細は別途記録しておかねばならないだろう。
・ とにかく今日は本校グラウンドでの2回目の体育大会であった。生徒たちは「学年縦割り」で色の違った揃いのTシャツを着てグループ化している。「太陽が赤色、海が青色、緑が大地チーム」である。それに今年からは「教員チームが黄色のポロシャツ」となった。
・ デザインは家庭科のU先生の手による。格好良いもので、左胸にネームが英語で入っている。背中にもロゴが入っている。生徒用は一枚1100円、教員用は1400円と言う。まとめて買うから安いのだろう。昨年からのやり方だが良く目に付いて雰囲気は悪くはない。
・ 若し今日が雨であれば11月7日(土)に順延としていたが新型インフルエンザや来週は一挙に「気温が下がる」との予報なので今日駄目だったら順延とせずに中止とするように昨日決めておいたのである。
・ ところがだ。今日もまた「一つのドラマ」が生まれたのである。朝から天を仰ぎつつ進めて言ったのだが「晴れ渡り、お日様がきつく」感じられるほど「日差し」もあり素晴らしい天気になっていたのである。汗が出るくらいであった。
・ しかし午後からおかしいと言うことでプログラムは午後の部のメインである男子生徒の「空手道演舞」を午前の最後に持ってきて昼食休憩とした。見直し案ではここに「女生徒全員のダンス」を持ってきていたが天気が良いので私が打ち切り、昼食に入ったのである。
・ 11時20分昼食入り、ところが天はにわかに「小粒の雨をパラパラ」と降らし始めたのである。信じられなかった。私は「顔色真っ青」というところである。本降りになったら折角練習して女生徒が楽しみにしていたダンスが出来なくなるのだ。
・ 教員の言うとおり午前中に済ませておけば良かったと「歯をぎりぎりして後悔」したのである。私はグラウンドに行って10分間休憩を短くして早いスタートを指示した。とにかくダンスまでは何としても済ませておきたかったのである。
・ まだ本降りではなかったがパラパラと雨粒は次第に大きくなってくる。女生徒は着替えが必要ですぐダンスと言うわけにも行かないから、クラブ活動部員がユニフォームを着てのクラブ部員行進、保護者傘下の籠玉入れ競技、と午後の二つを消化し何とか女生徒のダンスまで行くことが出来た。
・ そして「表彰式」をクイックに済ませ「校長講評」を20秒で終えたところへ「雨は本降り」となってきて路面は完全に濡れてきたのである。よれよれで終着駅にたどり着いたと言う感じではあるがとにもかくにもメイン競技は全て終えることが出来たのである。「計画18種目で14種目を実施」出来たのである。
・ 「これで解散します」の声を聞いたときは「ホッ」とした。保護者の皆様は極めて多く、十分満足してお帰りになったと思う。しかし「「体育大会」と言うのは良い。生徒は団体競技を楽しみにし、「保護者はわが子の成長」を確認できる格好の場であることが再確認できた。
・ それにしても「男子空手演舞」と「女子ダンス演舞」は「中学校体育大会の目玉」となってきた。空手ではグラウンドに「」とした雰囲気が満ち、女子ダンスでは「華やかな」空気が溢れる。これぞ「共学校の良さ」だろう。指導して頂いた保健体育の先生に感謝、感謝だ。
・ 何時も思うのであるが中学校の教員は「チームワーク」が素晴らしい。全員が持ち場をしっかりと守り、一生懸命働いてくれるから競技と競技の間に無駄な時間が発生しない。これがプログラムが順調に処理できた大きな理由である。「良い職場になった」ものだ。
・ 閉会宣言をしたのが12時40分、午後の再開が12時10分だったから30分の勝負で全て格好を付けたのである。「終わりよければ全て良し」だ。私は中学校の職員室に行って無事に第二回目の体育大会を終えた「慰労の言葉」を口にしたのである。