2008年9月13日土曜日

9月13日(土)インター・アクトクラブ

・ 「インターアクトクラブ」を「再編強化」しなければならない。今のままでは世間に「大恥をさらす」ことにもなりかねないと危機感を抱いていた。インターアクトクラブとは年令14歳から18歳までの青少年または高校生のための「奉仕クラブ」のことをいう。
・ インターナショナル・アクションの略で「ロータリークラブの提唱」だ。基本的には二つの奉仕プロジェクトを実施するもので一つは「学校や地域に奉仕」するものと一つは「国際理解を推進するプロジェクト」である。
・ ロータリークラブの提携と提唱によって「継続的に指導」を受け「インターアクトクラブは熱心に協力」することが当然求められる。歴史は古く1962年に米国で創設され世界各地に急速に広がり、今や世界69の国以上に幾多のクラブを擁し会員数も53000名を数えると言う。
・ 本校は国際ロータリー第2660地区、「大阪住吉ロータリークラブの提唱」を受け、その中の「インターアクト委員会」の支援と指導を受けている。高校は本校以外に清風、桐蔭、四天王寺、金光八尾、相愛の6校である。皆錚々たる高等学校・中学校である。「選らばれている幸せ」を感じなければならない。
・ 本校の活動歴史は結構長いのだが調査してみると「活動が活性化」しているとはいえない面があり、今後どうすべきか悩んでいた。特定の個人に偏っていたのである。学校と言うところは奇妙なところがあり、「あれはあの人がやっている」「これはあの人の仕事」となったら、「遠くに身をおき、何も言わない」ところがある。一切口出ししない。だから時と共に力を失う。カナダ語学研修もそうであった。
・ 余程の事態にならないと「病気」に誰も気づかない。固定した人間が取り仕切って何年も立つと「必ず廃れるか、腐敗するか、仮死状態」になるものだ。大分県教員採用汚職も相撲協会騒動も皆その理屈だ。陽が当たらないからカビが生えたり腐ったりしてくる。対策は太陽に当てるように表に出すか、外部の血を入れるか、人を全面的に入れ替えるかだ。
・ 今私は「学校の形つくり」は目途が付いたので「中身の検証と再生」に入っているのだが、最初に槍玉にあがったのがこの「インターアクトクラブ」だ。今のままではやらないほうが良いと、一時は「撤退」まで考えたが、もう一度考えてみようと「テーマに掲げた」のである。
・ 数人の部員で顧問の先生も固定化した二人だけで、正直「お先真っ暗な状態」からどうすれば脱却できるのか。顧問は頑張っているのだろうが「学校全体のものになっていない」から他の支援も無く、活動も活発化していないのをどうすれば良くなるのかがテーマである。大体こういうものは熟成した学校において為されるもので、本校みたいに今「発展途上にある学校」では「10年早い」と言われそうである。
・ 例えば国際理解というプロジェクトで毎年教諭と生徒をすべて「ロータリーの費用持ち」で海外に行かせて貰っているのだが、もう固定化されている。ここ最近でも台湾、シンガポール、タイ、香港、今年がタイと海外研修があったのだが付き添い教諭は女性教諭の二人が「交替」で、それでは負担にもなろう。そして先般ロータリーからも「やんわりと問題提起」されたのである。
・ それで、この二人の顧問教諭に「現状課題と提案」を上申するように指示し、今日が2回目の議論であった。同席は副校長、教頭、英語科のT教諭と顧問の二人である。本日はある程度具体案が出てきて1歩前に進んだ感じがする。「来年は本校が幹事校」で今のところ「来年8月に韓国ソウル3泊4日の計画」を組まねばならない。「大変なこと」なのである。
・ 丁度体制強化には良いタイミングであった。行先の最終決定、旅行会社との打ち合わせ、現地の工程など予算内で計画を組み、また現地で日本文化を紹介する「出し物」など今から準備しなければならない。相当な仕事である。二人だけでは正直無理である。
・ しかし議論をすることはやはり良い。「考えが整理出来てくる」。今日の顧問の資料には本校は神道の学校であり学院神社の拝詞や浪速生活の綱領には「世のため、人にために尽くすこと」と言う言葉がある。そして今の浪速は改革により「国際交流や奉仕活動に真摯に取り組むことの出来る精神性を持つ生徒が増えている」と論じている。これらの文章には参った。
・ 以上のようなO教諭がまとめた「浪速高校インターアクトクラブの理念」の文章はそのまま使える立派なもので「私の琴線」に「ビビッ」と触れた。やはりこの先生の頭脳は明晰な部分がある。「今西の蛍雪」と謳われる愛媛県立トップ校の今治西高から関学、そして全日空に入社し、やはり教師になりたいと転じた英語遣いだ。優秀なキャリアである。「私の覚悟」は決まった。「再生」することを決めた。「O教諭の文章が私の背中を押した」のである。何時もこのようであって欲しいものだ。
・ 「浪速高校インターアクトクラブを体制強化してレベルを上げる」ことを校長として決意した。早速生指担当教頭を呼び「本校のインターアクト担当管理職」を委嘱し、来年度の幹事校として齟齬のないように進めるよう指示した。来年は団長として韓国に行ってもらう積りだ。彼ならやってくれるだろう。
・ ロータリーの窓口とし月度1回くらいは金曜日の例会にも参加してもらう。顧問の先生をもっと増やし、学校の全ての「先生に機会」を与え、「生徒にも機会の拡大」を考えるべきだ。優秀な生徒は「学校費用を補填してでも海外に出してやりたい」と私は考えている。「神社奉仕」もやっている学校だ。「筋は通っている」。
・ 活動も例えば何時もお世話様になっている我孫子駅と我孫子前駅くらいは月に一度「清掃奉仕」に行くくらいでなければならないと感じるが、この教頭先生も同じ意見であった。「人のため世のために尽くすことの具体的な行動」をロータリークラブと言う素晴らしい組織があるのだから、そこと連携して「教育活動の大きな柱」として育てていけばもう本校には「もう一本の軸」が出来そうだ。
「学校のアイデンティティに奉仕」を加えたい。「世のため人のために尽くすことの大切さを生徒に教える」のだ。こう考えると「嬉しくなってきた。」そのためには具体的行動を取る必要がある。それがインターアクトクラブだ。このクラブは「通常のクラブと同列ではなくてその上に位置づけたら良い」。言い換えれば「全ての本校のクラブはインターアクトクラブの一員」と言うことである。                            
・ 英語科はもっと全面に出て頑張って欲しい。最も人数も多く、単なる英語と言う語学を教えているのみではなくて外国語を教えながら文化を教えているという思いもあるだろう。「カナダの語学研修も体制強化と見直しが必要」だ。今答申を待っている。
・ 芸術芸能鑑賞会、浪速祭、学年集会、中学校体育祭、高校陸上競技大会、実力試験、職員会議、なんでもかんでも一度「棚卸し」して「良いものは残し、古くなったもの、カビの生えたもの、腐りかかっているもの、弱いものは見直す」ことが大切である。「これが改革」ということである。
・ 改革とは『難しいことではない』。常に新鮮さをキープする。効果を測定する。全員参加になっているか。等々を考えることから「やるべきものが見えてくる。」
・ 早速今日の議論を踏まえて資料を用意し、「職員会議で報告」するよう指示した。そして住吉ロータリーの「例会」に出て「本校の方針」を報告するようにもお願いした。来年のクラブは「雅楽部」が良いのではないか。しかし韓国ソウルの高校で「雅楽演奏」は「靖国神社」を思い起こさせて「ちょっと、まずいかな?」。