2008年9月18日木曜日

9月18日(木)テレビコマーシャル

・ 「得スマ」という番組があり、入試広報室が探してきた番組だ。要は「宣伝番組」である。私は見た事も聞いたこともない。何か作成値段は安くて結構長い時間の録画だという。長いと言っても6分弱らしいが、とにかく「テレビコマーシャルを本校が初めて流す」と言うから「画期的」だ。入試広報室を褒めてやりたい。
・ メディアXという広告代理店が表で株映像社が撮影にきた。過日下見に来たらしい。慣れたもので昨日脚本と言うかシナリオが送られてきて、場面と言うのか「カット」というのか、本校の沿革に始まって様々なシーンなどを挿入して「1篇のコマーシャルフィルムを作成」するのだ。
・ 撮影は今日から始まり、本日は学校全体、クラブ活動、生徒へのインタビュー、9月22日は秋の例祭、その後授業風景など撮って9月28日(日)サンテレビ「得ナビ」で朝の9時45分から放送される予定だそうだ。絶対私のブログの読者は見て欲しい。そうすれば「視聴率が上がる。」
・ 私は「衝動買い」の常習者で、上手い宣伝にはとても弱い。テレビショッピングでは私はカモだ。鍋、食材など直ぐ買ってしまう。この前は「電子レンジ」で煮炊きが出来る鍋を買ったが一度それを使って「餃子」を焼いただけで、もう鍋はどこにあるか分からない。フライパンの方が早いし、上手く焼ける。なぜこのようなものを買ってしまったのか、今でも理由が分からないのだ。
・ サントリーから「健康サプリメント」の宣伝があり、早速買ったが3日続けて呑んでみて今は飲んでいない。面倒だし、忘れてしまう。薬などを毎日欠かさず、決められた時間に取っている人を見ると「尊敬」してしまう。
・ 「鯨の缶詰」も買った。大和煮という代物だが、においが鼻についてきたのでしばらく休止している。しかしあのテレビショッピングは本当に上手い誘い方で、最近は有名人や俳優などが出て「宣伝」しているから、ついつい誘われるのだろう。この前はあわや大型の健康器具を買いそうだった。冷静になり止めた。部屋が狭くなるからだ。
・ この「得ナビ」をみて中学生が浪速に来てくれれば目的は達成するのであるが、そう簡単な話ではないだろう。テレビのコマーシャルで学校は決めまい。しかし興味を持って一度学校を見ようかと言う気になるかもしれない。そこを入試広報室は期待しているのだろう。
・ それに「映像権利」は本校にあるとかで「他に流用」しても構わないそうだ。これは有利であり、今後色々な場面で使えるかも知れないし、私が今考えているのは先の「学ナビ」と併せてDVDにして関係者に配ることも可能だ。
・ 問題は「校長インタビュー」の場面があるから「出て欲しい」と入試広報室が言う。私は「ノー、副校長に出演(?)してもらうように」と言うのだが、ダメだという。60才から、私は生き方としてもう「全面に出ないよう」にしてきた。
・ 浪速に来て「新聞の取材申し込みや講演依頼」などもすべて断ってきた。理由は「露出を避ける」ことと「黒幕」として背後にいる方が「心地よく」なってきたからだ。関連する団体の会議にも一切出ていない。すべて二人の副校長と事務長にお願いしている。
・ とにかく本人は意識していないのだが小さい頃から「目立つ子ども」だった。大人になっても目立つらしい。これで得をした思いはない。損ばかりだ。とにかく「学校と言うのは目立つことを嫌う社会」だ。本校でも正直僕より目立つのは誰一人いない。今一人ひとり顔を思い出しているのだが誰もいない。K教頭がその気配があるが私の相手ではない。だから私もそのように振舞っているのである。
・ 朝は7時に学校に来て電子決済をし、新聞数紙に目を通し、その日の仕事を考え、ストーリーを組み立てる。そして次から次と教員を呼び込み報告を受けたり、相談にのったりしている。
・ これらの時間はもう完全に「至福の時」で「体全体に快感」が走る。必要以外は学校の外に出ない。昼食も弁当持参か事務の女性秘書が段取りしてくれる。学校長は学校にいなければならない。公立の時は何時も学校を留守にする校長がいたがこれは良くない。「何時も校長室に校長がドーンと据わっている」という感覚が大切だ。
・ しかし自らの言葉で『内外に説明する』ことは重要だから、ホームページのブログでは発信している。言ってみれば「ネット露出」だけで説明責任は果たしていると考えている積りだ。勿論外部の方からの訪問は退きも切らないし、逆にお誘いしている。「先生、一度校長室にコーヒーでも飲みに来てくださいよ」と。「エー、ええんですか」「イヤー待ってますよ」という具合だ。
・ PTA,同窓会、大学関係者、中学校関係者、塾、神社界等々電話や応接は結構忙しいのである。表に出てあれこれ喋るのはもう疲れを感じる。「楽しいのは教職員と飲み食べながら人のうわさ話」をすることだけだ。
・ しかし「校長が出ない学校案内はない」と入試広報室がしつこくいうので仕方なく「受けた」。やる以上は変わったところを見せると言うのも木村のスタイルだ。「着物を着る」ことも考えたが結局「学校の制服を着ることにした」。
・ 私は1年前に自分用に生徒と同じ制服を一着作った。式などのときはこれを着ている。今日の撮影にはこれを着て出た。担当のO副室長には「とにかく面白い編集にするように」言った。堅苦しいものなど面白くも無い。出来れば「吉本の売れてない芸人さん」に依頼してナビゲーターとして雇ったらとまで言ったのである。
・ ところが今日来たナビゲーターは女性3人組でわざわざ吉本さんに頼まなくとも良かったという感じだ。テレビを見てもらえば分かる。録画はたった2分、やり直しは1回のみ。「見事修了」。ディレクターには「慣れていますね」と言われてしまった。果たしてどのようなものになっているのか。大体僕は写真映りは良くない。従って映りの方はあまり期待していない。本物を見てほしい。
・ ところで今日は夕方16時から「指定校内定式」というのがあった。第一次の指定大學推薦の内定が決まった生徒とその保護者に対して「内定を通知し卒業までの注意」などを伝達する日であるが、予定にはなかったが急遽、撮影クルーに頼んでワンシーン入れてもらうようお願いした。真剣な生徒と保護者のお顔が伝えられるのと「本校は指定校としての大学数が極めて多い」という宣伝にはなると考えたからである。