2010年1月17日日曜日

1月17日(日)その2:堺グラウンドその後











・ 中学入試期間の間私はじっくりと自室で自分の仕事をすることが出来た。特に堺市に求めた「校外グラウンド」の研究を静かにすることが出来たのである。このグラウンドのことについては1月15日のブログに経緯などを少し記述したが更に記録に残しておかねばならない。
・ 校外グラウンドを所有するに当たって「条件はバスや車で1時間以内」ということであった。これは管轄の大阪府から「校地認定の条件」である。もう一つ「面積も現グラウンドの1.5倍以下」という条件がある。
・ 校地に認定して貰えれば「税優遇措置」などある。又2時間も3時間もかかる遠方であれば実際には使用の回転率も悪くなり他への転用などの「学校としての相応しくない行為」へのリスクヘッジもあるのかも知れない。
・ 今回の堺の土地は以上の2条件をすべて満たし、なおかつ最大の「アドバンテージ」は既に「グラウンドの形態」を示しているということである。これがまだ山林や谷や畑などであったら「途方も無い遠い道」となり、山を崩し、谷を埋め立て「莫大な費用」がかかったであろう。
・ 又今回の物件には「周辺に民家がない」。あるのはゴルフ場と少し離れた場所に「牛舎」があるだけである。「市街化調整区域」だから当然であるがこの民家が無いと言うのは「騒音」や「ボールの打ち出し」など近隣にご迷惑をお掛けする心配が極端に低いことである。
・ 「交通アクセス」であるが、確かにこの物件の真ん前には「バス停や地下鉄の駅」はないが、立派な舗装された「道路」があり、近くまで「公共交通機関」がある。すなわち電車とバスがあるのである。全く問題はないのである。
・ 以上のように「いいこと尽くめ」で「問題を感ずる部分」はなかったのである。だから私は「ひと目」で気に入り「買い、買い、買いだ」と叫んだのである。ただ一点気にしたのは「地中に変な物があったら困るな」ということであった。
・ すでにアマチュア野球チームなどがグランドとして使っていたが、果たしてこの土地は「前にはどのような地形で地中には変なものなどはないだろうな」が最大の懸念材料だったのである。例えば「古墳」が出てきたり、「産業廃棄物」などである。
・ そのために我々は地主さんのご了解を得て「ボーリング」をして調査を行った。その結果は我々を十分満足するもので「しっかりした地盤」ということが分かったのである。
・ それであればまず「防球ネット」のポールと言うかコンクリートの柱を立てるにも通常の方法で可能であり余計な手当てをしないで済むだけに「コストは低く」抑えられることになると、このときも私はほくそ笑み「なんて自分は付いているのだろう」と思ったものだった。
・ すぐやらねばならないのはこの「防球ネット」工事である。野球場を作って選手が打つボールが遠く飛んでいき、歩行者や車両などに迷惑を与えることになってはならないから、これは絶対的に必要なものである。
・ 今でもここ住吉区の本校で硬式野球部が打った球が防球ネットを越えて近隣のお宅の屋根を直撃したりすることは偶にあり、まずこの対応策が必要である。手立てとしてはまず「整地」と言っても「平地」にするためにローラーで鳴らしていかねばならない。現在は少し「ウネウネ」「デコボコ」しているからである。
・ 排水については今でも「水はけ」は極めてよく、特別な地中排水配管の敷設などは「あれば良いことは決まりきっている」がお金が潤沢にあるわけではない。当面は必要ないというのが私の判断である。ここで阪神タイガースが「キャンプ」を張るわけではない。
・ 問題はどのような「防球ネット用の柱」にするかで意見が分かれている、ある部分は「20メートル柱」が必要とほとんどの関係者が私に詰め寄ってきたが,私は「通常の14メートル柱」にならないのかと言い続けてきているのである。
・ 14メートル柱は「市販品」に相当するからなにしろ「安価」であるのが理由であるが安く上げても「ぽんぽん」とボールが外へ飛び出しては意味は無い。悩ましいところである。
・ こういう場合は「セカンドオピニオン」を聞くことが効果ある方法であり、早速私はその手を打ったのである。まずE社とN社としておこう。勿論防球ネットやその工法を私はネットで勉強した。こうすることで評価作業が可能となる。
・ そして両者の「見積書」を徹底的に比較検討したのである。こういう場合この柱というかネットを張る「ポール」というのは外部から調達し、日本においてはその専門性から製作会社はそれほど多くはないことも分かった。
・ 防球ネットに関して言えば「見積もり金額」に大きな違いは不思議なほどなかったのである。「基礎鋼管杭」の数もぴったり一致し、「PCポール(柱)」の数も違いは無かった。何か符牒を合わせているように一致していた。
・ 私が心配していた20メートルと14メートルの数も一致していた。従って私は20メートルとのコンビとする提案を受け止めることとしたのである。仕方が無い。「専門家の意見には従わねばならない」。違いはグラウンド整備工事と仮設費、管理費などであった。グラウンド整備はその「仕様」によって大きく変動するから私は両社の数値を詳細に比較していったのである。
・ その結果、E者が前の「プリウス車」でN社が「プリウスハイブリッド車」程度の違いであると判明したのである。会社規模としてはN社の方が大きく、その分経費が割高になるのは分からないでもない。その点E社は「小回り」だけが取り柄であるが、バックにはPC柱大手の「Fネット工業」が付いているのも判明した。
・ ほぼほぼ目途はついたのである。時間的余裕は余り無い。急いでコンクリート柱を作らせなければならない。同時並行で進め早く戦力化したいと考え、私はこの土曜日、日曜日で結論を出したのである。
・ 尚倉庫や管理棟などは「建築物」とみなされる可能性があり、これは「堺市の行政指導」を待たねばならないから「別途工事」となる。1月15日「小正月」に吉報を得てから本日私は防球ネットの工事会社を決定したのである。明日オープンにしようと思う。
・ それにしてもある教員が示してくれた「教育改革の証 教育トライアングルの完成」を見ることは自分ながら素晴らしい成果だと思う。私は「自分を褒めてやりたい」と思う。しかし「私の夢の推進に手助けしてくれてきた多くの教職員と関係者のおかげであると深く感謝」しているのである。そして間違いなく「神様のおかげ」であることを忘れてはいないのである。