2010年1月22日金曜日

1月22日(金)第2回進路希望調査その2






















・ まず各校別に見て見ると際立った特長がある。男子校、女子校ではますます「学校間格差」が目立ってきた。「集めるところはより集めている」と言える。又驚いたのは「OKさん」である。2年連続でベストテンの上位に入り1500名を楽々超えていた学校が新聞数値であるがなんと1127名と「急降下」である。一体どうなったのであろうか。昨年対比で言えば(以下敬称略)
浪速(2415から2512)、大阪学芸(1964から2477)、
大阪産業大学付属(1713から2206)大阪商業大学堺(1711から1761)
常翔学園(1729から1750)四条畷学園(1562から1619)
  桃山学院(1535から1565)関西大倉(    ~1565)
近畿大学付属(1442から1437)清明学院(1337から1435)
以上が「トップテン」である。
・ 男子校では「興国さん」がダントツでトップである。専願併願総数では1346名であるが、何と専願数値で428名というのは府内私立高校では「ぶっちぎりの数値」である。素晴らしい。大変よく存じ上げているが極めて有能な経営者であるオーナーのご息女の「高笑い」が聞こえるようである。
・ 女子校では「堺女子さん」が何時ものように頑張っておられ、658名を集め、専願がそのうち306名を数える。大阪成蹊女子さん694と大阪国際滝井さん889と人気は相変わらず強いが専願の数では今一歩堺女子さんには及ばない数値が出ている。。
・ 堺女子さんも実務経営責任者は女性の先生で創業者のお嬢さんである。お二人とも以前にある会合でご一緒になり懇談する機会があったが「とにかく若いし頭脳明晰で発想が柔軟、かつ行動派」であることは間違いない。塾関係者の評判がすこぶる良い。だからこういう数値を出せる。「本校も私の次の理事長は女性にしたらどうか」という思いだ。
・ 昨年度大いに話題になったWSさんは今年も苦戦しているみたいだ。210名の募集で専願が60名で併願数値はたった31名と出ていた。KSさんは240名の募集で専願が64名、併願希望が46名である。それぞれ「10%程度の戻り率」として仮に計算すると入学者数は70名を切る数値となる「私なら卒倒する」数値である。
・ 結局分かったことは「大学名を付けても」余り効果はないということだ。近隣のHRさんも本校と同じ400名の募集で専願208、併願451の総計659人だから昨年の535名より増に転じたとは言え、昔のことを知っている入試広報室のメンバーに言わせれば信じられない数値と言う。
・ 今年「女子校から共学校に変わった高校が2校」ある。KGさんと旧YMさんのSYさんであるが、これも大変興味がある。大体「共学に代えた後、数年は人気が出る」と言うのがこの世界の常識である。特にKGさんは「授業料半額」という思い切った手を打った学校である。私はこの学校に大変、関心があったのである。
・ SYさんは募集人員265人に対して専願で145名、併願で454人だから、200名に到達するかどうか。果たしてこの学校の経営者はこの数値をどのように評価されるのであろうか。
・KGさんは内部進学が35人に加えて専願が98名だから合計133人となり募集人員120人を超えた。加えて併願が157人とあるからこれは「一定の水準を超えた」と言える。しかし授業料半額など「蓄積のあるお金持ちの学校」でないと出来ない話で、本校では不可能である。

・ 「学校全体が一枚岩」になり、それを入試広報のメンバーが代表して「学校広報の責務」を負っているという意識を持って頑張ってくれたからこのような数値となった。このことが私には喜びだ。
・ 塾などに赴き、学校内部のことをあれこれ悪口を言ったりするような学校広報マンもいるらしいが、本校はまさに「誠意」を持ってメンバーが広報活動に当たってくれているからこのような結果が出たのである。私はそのように思っている。
・ しかし2500名を超えたと「うぬぼれてはいけない」。「謙虚に、謙虚に」である。そして「誠実に、誠実」だ。失敗すれば一挙に落ちる。大切なことは生徒を集めることではない。選択して「本校に入学してくれた生徒に何を与えるか」と言うことである。
・ 「すべては中学校関係の先生方と塾の先生方のおかげ」である。1年間かけて努力してきたことが生徒保護者に受け入れられたということであるが、これが連続するとは限らない。「頭を低く」して頑張って行きたい。
・ 私は理数科と普通科全てで「2月17日に1.5次募集をする」ことを決定した。これ以上取ってどうするのかと批判を受けそうであるが、時代は大きく変わりつつある。本校を希望する中学3年生の為に「門戸を開いておく」のは当たり前の話だ。
・ 大体本日の数値はまだ「予測数値」で実際の願書受付数ではない。今日の発表で「入り出」がまだある。願書受付は来週始まる。志願者の数値は決まったが、本当の問題はこれからで「実際の出願者数」、そして「併願戻りが幾らになるか」である。
・ 私の予想では専願が伸びた分、「併願戻りは減少」すると踏んでいる。戻り率については「公立定員が3600人」増えていることを考えねばならない。中学3年生の卒業生総数が増えてはいる中で幾分私学に専願で多く回った。
・ しかしまだ70%以上の「中学3年生が公立高校のどこに出願するか」で併願戻りは変動する。我々には本校志願者がどこの公立高校に受験するかがデータとして全く分からないのである。
・ それは3月23日(火)の公立高校合格発表日まで分からない。本校が出した併願合格者のうち、誰が戻ってくれるのかさっぱり分からないと言うのも「辛い話」である。その日まで「私立高の辛抱の日々」が続くのだ。
・ クラス編成や教員手配、教室用意もそれからになる。今朝の新聞記事を見て私の知人やブログの読者、中学校、塾の先生方、関係する会社関係者の皆さん等は「浪速の数値」を追ってくださったに違いない。心配していただいてありがとうございます。今後ともご指導とご支援をお願い致します。