2010年1月19日火曜日

1月19日(火)中学入試ほぼ終了







・ 「1月22日に中学入試の二次募集」がありますが、前回も書いたように「粗方、今年の中学入試は終わった」と私は整理しています。ところが入試広報のところではまだ完全に終わったわけではありません。電話が鳴り続けているそうです。外部に2回線引いていますが足らないと文句を言われています。
・ まだ二次試験がありますし、合格発表後の「入学金納付の状況」を彼らは見ながら次の手を打っているからです。本校は生徒のセイフティネットとして二次試験を一応用意しています。それはすべて生徒の為です。
・ 今「入試広報の部屋は戦場」です。現在進行形の中学入試に「来週から願書受付が始まる高校受験の相談の電話」が公立中学校からひっきりなしに問い合わせがあるかです。おかげさまで「一次B入試で中学の募集定員は充足」しました。
・ これ以上取るとクラス編成やクラス数に変動を与えるようになったらまず「教室の数」や「教師の手配」に影響が出るからです。しかし私立は公立と違って「パチンとハイ、ここまで」と切るわけには行かないのですね。ここが悩ましい。
・ しかし本当に興奮する展開でこのようなことは昨年度は無かったのです。詳しくは書けませんが「入試傾向が幾分変わりつつある」ことは間違いなさそうです。
・ 全ては「少子化の中で中学生の囲い込み戦争が激化」していることが背景にあると思います。大手の大学系列も今や小学校から囲い込みをする時代ですが、そのうち幼稚園から囲い込むことも主流になってくるのだろうと思います。
・ まず背景に「公立高校の授業料の無償化」がありますね。私立高校には全くの逆風です。私立中学生は「専願」でその高校に進学してくれる「虎の子」であると言えますからどの学校も一人でも欲しいのですよ。それに加えて民主党政権の「子ども手当て」もいささか効いているのかも知れません。月額26000円の家庭支援は大きい。とにかく府内私立中学は「小学6年生の取り合い」の様相でありました。
・ 私立中学入試に大きな影響力があるのは「」であり、「塾の先生」です。我々も平素から誠実なお付き合いをさせて頂いていますが、ある先生が言われるのは「もう無茶苦茶、応募した子は全て取っている中学がありますよ」との話はこの間良く耳にしました。
・ 元来偏差値で私立中学のレベルは序列化されており、妥当な範囲でボーダーラインを決めているのですが今年はもうその下限などあってないようなものだと言われるのです。しかしこれは必ず翌年に「しっぺ返し」があると入試広報室の面々は言っています。
・ 「あの子が行く様な、合格するような私立中学なら私の子どもは行かせません」となるらしいのです。元来私立中学はレベルを揃えてそこで徹底的に学力強化を図るところが私立の所以であり、「誰でも彼でも行けるなら、それは公立中学」となるからでしょう。「差別感」とうのはこの場合重要なのでしょうか。
・ 私立中学受験を複雑にしているもう一つの理由は偏差値、合格点の違いによる複数のコースで募集することです。興味ある言葉ですが「回し合格」というのがあります。「難しいXコースは無理でしたがYコースには合格です。どうされますか」というものです。
・ 「Yコースなら嫌だ。それなら他の私立中学に行く」「もともと駄目もとでXコースを受けたので不合格は仕方がありません。Yコースで結構です」となるケースがあります。そこに複雑なことは一次B入試は各校それぞれ試験日が異なりA入試のように「統一日」ではないからであります。
・ 一次A入試は「本命入試」と前のブログに書きました。A入試で「パンパンに膨れ上がっている学校」はB入試や二次募集などしません。現実に最強と言われている私立中学などはこの形ですがほんの一部の学校だけですね。
・ 一次A入試で定員に満たない学校はB入試で誘い、更に二次募集をかける。中には3次、4次と「ズーッ」と引っ張っている学校もあるのですが、こういう学校の先生は切ないものがありますね。不適切な表現ですが「最後まで拾う」という人も居ました。
・ 本日19日はB入試の合格発表がライバル校のM学院とH中学で午前10時にあった筈で、この結果を見て本校のB入試合格と比較検討して「どちらにするのか」最終判断してその学校に「入学金を納めにくる」のです。
・ これを配慮して本校はB入試の合格発表を昨日にしていましたが「入学金納付タイミング」は本日16時としているのはそのためなのです。神経が細かいのです。ところでこの時の判断基準に「特待生制度」というものがあります。
・ 「授業料免除か減免の特待生」であれば「入学してあげる」という保護者がおられるのですよ。特待生制度はほとんどの私立中学で整備しており入学試験の成績が抜群に良かった生徒に適用されるもので「特待生狙い」で受験にくる生徒は必ず居ます。
・ 本校も今年関大コースで合格した生徒で入学辞退を申し出て来られた保護者がおられました。それは入試成績がそれほどでもなかったから適用が出来なかったからなのですが、恐らく他の中学では「甘いこと」を言われたのではないかと私は想像しています。私は入試広報室に「それで良し」と言ったのです。
・ なんのかんの言いながら今年の浪速中学の試験は大筋で終わりました。「結果に大満足」しています。課題も見つけました。これらは「徹底的に分析して来年度に生かす」ことが重要です。「入試広報室も中学校も良く頑張ってくれました」。ここは評価してやりたいと思っています。
・ 「学校の評価を上げるのは時間がかかり下がるのは一瞬」です。そのように強く感じます。血の出るような地道な努力を「こつこつ」と築き上げて学校評価は出来上がってくるものです。特に私立中学、私立高校は塾、保護者の評判が全てを決すると言って過言ではありません。それは本当に「恐ろしい」くらいなものです。
・ ご近所で「あの人、浪速の英語の先生ですってよ。腰の低い立派な先生ですよね。うちの子もあと2年経ったら、浪速にしようかしら」などと言ってくれたら「万々歳」ですが、「あの人、浪速の先生ですって、ご近所に挨拶もせず、何時もパチンコに「行っているという噂よ」となったら、じわじわと効いてくるのです。
・ 結局スーパーもデパートも車のディーラーもハウジング会社も私立学校も同じなのであって、「マーケットの中で信頼を得ているところが強い」のです。その信頼は一朝一夕に手には入らない。「打出の小槌」などないし我々は「魔法使い」ではないからです。
・ 「額に汗し」全力で全員が頑張っていくことが「近くて早い道」です。中高連からすでに発表されている数値で、恥ずかしいのですが隠しても仕方が無いので、この10年間の浪速中学の入学者数を記してみましょう。
・ 平成12年度が今から10年前でした。この時の「入学者は32人でした。それから27、34、30、30、39、34、と6年連続低迷し完全に敗退」していました。この時に浪速は体力を消耗したのです。中学校の廃止が議論されました。
・ そして私の着任です。私は「不退転の決意で学校改革」を推し進めました。必死になって教職員全員一丸で頑張り、「平成19年度から70人、107人、120人と来ました。そして今年も122人となりました」。3クラス体制が確立できたことになります。これで十分です。私たちはこれらの生徒を「徹底的に面倒を見て育てていきます」。