2010年3月8日月曜日

3月8日(月)八重山諸島と外国人地方参政権





























・ 高校2年生の修学旅行が無事に終わった。「ほっ」としている。今日も2年生と正門辺りですれ違ったりすると「校長、石垣島良かったです」との声を2回くらい聞いた。「そうか、良かったか」と私は満足そうに答えたのである。
・ 「本日の校務運営委員会」でもI先生からは生徒の話を総括すると「沖縄が良かった」という声が大きかったという。私から「北海道は?」と聞くと「食事は良かったが、スキーなどの時間が少し短かった」等の声もあったらしい。
・ 北海道、東京、それぞれの特徴があって良かったと思うが生徒から「南海の離島」が良かったという声を聞くのは嬉しいものである。北海道と東京はメニューも豊富でそれなりに有名だが石垣島、西表島は「何にもないところ」というイメージが強かったから私はこちらのほうに同行したのだが確かに良かったと思う。
・ 「竹富島のサイクリングと西表島のジャングルツアー」が良かったのだろうと思う。「今日的生徒」のある一面を示しているのかと私は思った。「大きな自然の中でゆったりと身を置いて」時間に束縛されることなく動くこと(実は動いていないのだが)が受け入れられたのだと思う。今後に生かしていかねばならないと思った。
・ にぎやかな東京と雪の北海道から彼らは「何を得たのだろうか」と考える等の「野暮」は止めよう。ただ高校生は目立つ、にぎやかか所を望むばかりということだけではないということだ。私は2年生から「離島、良かった」と言ってくれたことがとても嬉しくなったのである。

・ 「新型インフルエンザ」で初の海外修学旅行を中止し、新しい企画で再挑戦した企画であった。この間の生徒や保護者への説明会は校長自らが出て説明した。楽しみにしていただけに私は「申し訳ない気持ちで一杯」だったのである。
・ 加えて「キャンセル料」をふんだくられた感じだった。今考えても「理不尽」と思う。我々は誠意を持って先取りで対応したことがすべて「裏目」となって「跳ね返って」きたのである。彼らにも「言い分」はあるのだろうが、どうして我々は100%キャンセル料を支払わねばならない「羽目になった」のか未だに理解できない。
・ 「何十年も修学旅行を発注して付き合ってきた旅行会社」である。武士の情けや惻隠の情はないのか。何ゆえ本校は2000万円ものキャンセル料を生徒に負担させなければならないのか。公立学校は手厚く補完されて私立の本校は100%要求されたのである。私は自分がこの学校を守らねばならないと強く感じたのである。
・ 私は私の考えが間違っていてはいけないので副校長や事務長、学年主任をすべて同席させて「歴史の証人」として旅行会社の会合に同席させた。しかし彼らも旅行会社のの対応に憤慨していた。正しい正しくないという議論ではなくて心情の問題である。
・ それも当方は理事長が前面に出て話しているのに旅行会社は一担当や課長クラスしか出て来なかった。誠に持って「失礼千万」な話であり、これでは「浪速高校がなめられている」ということである。私は決断した。「私がこの学校に居る限り二度と彼らには正門をくぐらせない」と。
・ 旅行会社のHISさんは「良い企画」を持参してくれたと思う。大阪支店としては初めての大型修学旅行であったが、会社総力を挙げて頑張ってくれたおかげである。浪速への参画試験の第一関門を何とかクリアした感じである。
・ ただ北海道で熱が出た生徒やちょっとした生徒の病院手配に「まごついた」と聞いた。どこに責任があるのか分からないがこれはまずい。こういう企画は順調なときは誰でも対応できるものだ。「いざトラブル発生時にどのように対応するか」が「実力の差」として出てくる。どうか分析して「秋の海外を成功裏」に導いて欲しい。

・ それにしても石垣島、竹富島、西表島のある「八重山諸島」はわが国の宝であり戦略的拠点でもあることが分かった。伝統も町並みも文化を残し、島それぞれに異なった特徴を有する。大体私もそうだったが日常のことにかまけて「我々は日本の領土のことを忘れてしまう」。
・ 間違いなくこれらの諸島は日本の領土である。日本語が通じ、日本の食べ物が出される間違いない「我が国の国土であり住んでおられる方々は同胞の日本人」である。石垣島は沖縄本島の那覇空港から405キロで飛行機で1時間。
・ 石垣島から竹富島へは高速船で30分、竹富島から西表島には同じく高速船で35分程度である。近すぎて飛行場はない。日本最西端の島「与那国島」へは石垣島から124キロでざっと30分の飛行時間である。
・ 何と与那国島から「台湾」へは111キロの近さで与那国の人は石垣島や沖縄本島より「台湾や中国の方が近い」のである。「目の前」なのである。機会があれば是非与那国へも渡ってみたいと思ったが、私にはもうその機会は無いかもしれない。
・ しかし私が生徒と渡った西表島は沖縄本島についで広く、日本では北方4島の色丹島よりやや広く12番目の面積を持つ。島の人口は約2000人と言う。島の面積の90%は亜熱帯の自然林で、平地はほんのわずかの場所に限られているのである。
・ とにかく河川が多く島中に川が流れている。又このような自然から固有の動植物も数多い。代表は「イリオモテヤマネコ」である。猫のプリントの入ったT-シャツを1枚買ったがこれは記念の品として大切にしたい。
・ 行政組織は「沖縄県八重山郡竹富町」に属している。人口は2000人と書いたが有権者の数はもっと少ないはずである。従ってこの町の「行政組織を乗っ取ろう」とすれば簡単な話である。
・ 今政府が進めている「外国人参政権付与」などトンでもない話となる。意図的に島に住民票を移し、他国の意向を受けた人々が町議会議員に当選したり町長など行政組織に入り込んだら一体どういうことになるのか。
・ 丁度我々が来る前に自民党の山谷えり子参議院議員などは与那国島を視察し目の前に台湾や中国本土を見て「国防・安全保障」の問題を強く感じたと直近の神社新報は1面で報じている。
・ 全くその通りで私は生徒と竹富島を自転車で走り回りながらこの離島に大挙して外国の方々が移り住み着いたりすれば「一体全体この島はどうなるのか」と思ったものだった。誰しも感じることは同じなのである。
・ 地方議員のバッジを付けた議員はその地区にある「公立学校に関して査察権」があると思う。従って外国籍の議員が学校の教育内容に口を挟むことは許されており、学校設定科目で「中国語を教えるよう」指導を受ければややこしくなるのである。
・ 私は「地方と言えども外国の方への参政権の付与は絶対反対」である。これは憲法違反になるのではないか。参政権が欲しければ「日本国籍を取得して日本人になって欲しい」。美しい離島を経験し島の人々が昔からわが国固有の領土で故郷を守って生活している様を如実に見た私はつくづくそのように思ったのである。