2010年3月16日火曜日

3月16日(火)専願点呼
















・ 今日は「公立高校の入学試験」の日であった。合否発表は来週の連休明けの23日10時である。そして本日は「本校の専願合格者の登校日」であった。「浪速中学からの内部進学者も扱いは専願合格者」である。
・ 9時過ぎから受付を開始して10時に始まった。専願合格したものを「召集」したのである。言い方を省略して「専願点呼」という。それにしても「専願点呼」とは幾分古めかしい言い方である。自衛隊に入隊した時の言葉使いみたいだ。
・ 教職員は「点呼」の言葉を使っているが「行事予定表」では「登校日」としている。点呼は専願だけではなくて「併願点呼」というのもある。3月23日の公立高校合格発表日であり、この日を「併願点呼の日」としている。結局点呼は教員サイドの言葉なのであろう。
・ 公立の合否発表が10時だから、その結果によって、15時までに入学金を納付して頂き、学校に来て頂いて「入学手続き」をして貰わないといけない。これが併願点呼である。
・ 今日の専願点呼は「ゆっくり、じっくり」進行できるが併願点呼はそうは行かない。専願は誰が来るかもう分かっているから段取りも分かり易い。だが併願点呼の対象者は23日の10時まで誰にも分からないし、10時以降も我々には全く分からないからである。誰が来るのか「学校に来てもらって初めて分かる」からである。
・ 専願点呼を公立の試験日にした理由については今朝の朝会でも少し話をしたが「昔からそうなっている」ということで明快な理由は分からなかった。手続き的には今更公立に行く、逃げることは出来ないのだから別に同一日に合わせなくとも良さそうなものである。
・ 私は思うのである。「さあ公立は受験だが我々は私学である。さあ気合を入れて頑張るぞ」という気合の気持ちで「この日にぶつけた」のなら面白いがそうでもなさそうである。点呼と名づけているから「間違いなく来てくれているかどうかの数のチェック」なら点呼の意味合いは理解できる。幾分「切ない」が、恐らくこちらに近いのではないか。
・ 今日の参加予定人数は362名であった。まず10時から体育館の受付で登校者の氏名をチェックである。大きな封筒を渡す。その中には色々な資料が入っている。まず「新入生の心得」などが配布される。
・ その他「健康の記録」「芸術科目選択届け用紙」「自転車通学の場合の保険の案内」「通学証明書」などがある。又数学、英語、国語については「ワークブック」が渡される。これは高校の授業の事前説明であり、ここで明確に生徒に伝えておかないと後で慌てるから事前に説明しておくのである。
・ そして入学後「実力試験」を行って入学者の学力レベルを見ることになる。専願者と併願者でどちらが学力が上かなどの野暮なことはここでは書かないが、我々は徹底して「学力向上作戦」を考えていくのである。
・ 例えば浪速中学校から内部進学する生徒のうち、幾分学力に不安がある者は卒業しても学校に呼び出し「講習」を受けさせて勉強させている。この「面倒見の良さが浪速の売り」なのである。 
・ この「専願点呼の総責任者は新1年生の学年主任」で先ほど発表した新1年生の担任団が対応し、それに応援の教諭が付くことになる。資料の説明もこの日から「新学年分掌」からなされる。即ち13日の中学校卒業式が終われば学校は「新体制」へと衣替えされていくのである。
・ この辺は「実に見事に、合理的にシステムが完成」されており、私は何時も「感心」してしまうのである。特に私学は常に公立を意識しながら進めなければならないから、公立に比べてその分「変化」があるのである。この変化が面白いのである。
・ 総合説明会が終わった後は会場が4つに分かれる。今度は科類別に集まってより具体的な話となる。今度のスポークスマンは「類長やコース長」となるのである。例えば理数科長は「多聞尚学館の説明」を行うと聞いた。「塾・予備校に行かなくとも面倒を見ます」と言うらしい。
・ そして前述したように3月23日には併願合格者の点呼を行い今日と同じような作業を行う。入学者の数が少ないと全て一度に済ませられるが本校のように「大規模校」だとこのように専願、併願分けて行うほうが分かり易くて良いのである。
・ この後は「入学式」かといえばそうではなくて今度は全員一斉で「準備登校」というのがある。これは入学式当日の混乱混雑を避けるために「4月3日に一斉登校」を義務つけている。面白いのはこの日は「制服着用」としていることである。
・ 「ハレの日の入学式」に初めて制服で登校するという考え方もあろうが、本校では「制服姿の指導」もかねて制服着用としている。この日「学生証個人写真撮影」もあるので丁度良いのである。
・ 専願合格者の制服仕立ての時間はたっぷりあるが併願者は3月23日に採寸して4月2日に手渡さないと4月3日の「準備登校」に間に合わないから、併願入学者の数が多いと制服店の人は「嬉しい悲鳴」をあげることになる。しかしやってもらわないと困る。
・ そして「4月6日の入学式」「4月8日の1学期始業式」と今日から「戦争状態」が続くことになるが「生徒の数が少なくて」アッという間に終わるよりは入学者の数が多いほうが良いのは当たり前である。
・ 入試広報室はもう「来年度の学校案内冊子」の作製準備に入るという。まだ何名入ってくるか分からないのにもう来年度の募集作業が開始されるのである。3年経ったので新しい業者さんに発注するという。「変化」を期待しているのだろう。
・ このように学校は新年度の準備が着々と移行していく。ところで数ヶ月前に書き上げた「新しい正門の表札」が出来上がってきた。これを3月31日の年度最終日に正門に取り付けて新年度の準備は完成する。
・ 3月31日は「理事会・評議員会」が予定されており「来年度の執行予算」が承認されることとなる。すでに立派な来年度予算が出来ている。本校は来年度が極めて大きな意味を持つ。「新武道館の完成と堺の多目的グラウンドが完成」する。これで「新校舎建設の下準備は完成」することになるのである。