2010年3月27日土曜日

3月27日(土)「月曜スペシャル講座」






















・ 久しぶりに良い天気に恵まれ、10時半過ぎに学校を出て「堺グラウンドの現場視察」を行った。もう「ネット工事が終盤」に差し掛かっており「雰囲気が出てきている。」素晴しいグラウンドになりそうである。
・ この球場の真下の隣地に「リトルリーグ」の野球場があり、ちょうど和歌山と京都のチームが試合をしていた。次の試合は「地元の堺リトルリーグ」が出るそうである。保護者だろうが観客も一杯で今更ながら「野球人気」を痛感させられた。
・ どうも「浪速高校の校長」として又建設中の球場のオーナーとして私の顔は知られているみたいで、次から次とご挨拶されるのには恐縮させられた。コーヒーまで入れて頂いたのである。完成なったら「借用」したいのかも知れない。
・ 私はこの多目的校外グラウンドの「ネーミング」に頭を絞っているのだがどうも良い考えが浮かばないのだ。単に野球場なら「○○スタジアム」で良いのだがサッカー場やラグビー場にも仕える「多目的グラウンド」であるからだ。
・ 「ネーミングは大変重要」である。「名は体を表す」である。その一言から「全体が匂ってくる」ような物が望ましい。本校では多聞尚学館で行う「週末スペシャル」が今や「週スペ」と簡略化されて「学校全体のもの」となっているのである。

・ ところで本校は新年度から「新たなスペシャル」を開始する。ネーミングは色々とあったが、分かり易さ一番で私は「月曜スペシャル」と名づけた。要は「月曜日に何かを特別なことをやる」のである。「筆頭副校長が長年温めていたアイデアの実践化」である。
・ 我々は来年度から「生徒の学力の底上げ」を図るため、「成績不振者の補習」を月曜日放課後に実施することにした。教員が気をつけなければならないことは「ついつい勉強の出来る生徒に目が行く」ということである。
・ これは決して悪いことではなくて「出来る子はもっと伸ばす」ことは極めて重要な学校の責務である。その代わり「遅れている生徒をどうするか」という視点が無いといけない。
・ こういう視点から本校は「月曜日をノー会議デー」と宣言し、「補習をシステムとして始める」こととしたのである。当面は「朝テスト不合格者の再テスト指導」とするが「走りながら修正」していけば良いと考えている。
・ こういう新しいものにチャレンジすると「あれこれ問題点ばかりあげつらう連中」がいるが、やってみて初めて分かることもある。「やる前につべこべ言うな」ということである。
・ とにかく私は「保護者説明会でも入試説明会」でも分かり易い言葉「面倒見のよい学校」を標榜してきているから、これもその一貫である。成績上位者を含めた幅広い生徒のニーズに焦点を当てた指導を全ての教員が生徒に対応することがノー会議デーの目的である。
・ このことを4月から始める「土曜日自由選択講座」と連動させて「浪速では月曜日の放課後は全教員が一丸となって、ひたすら生徒のため、様々な指導に専念 」し、学校の力を高めたいのである。
・ 具体的な内容はまず「朝テスト不合格者の再テスト」として主担は進路指導部が行うのだが、受験は「クラブ活動等すべてに優先」するとした。当然一人が複数教科の再テストを受けなければならない場合も当然あり得る。
・ 実施時間は15:40~とし、必ず作業させてから再テストをさせ、全て合格したものから帰らせることとした。「強制力を持たせなければ」ならない。自主的とか良いことを言うが「生徒は安易に流れる」からである。
・ 次は「自習室の設置」で主担は高校教頭とした。今まで正式な意味で本校は各自が一人で黙々と自学自習できる教室および教員に質問したり友人と共に学習できるような学習室を設けて来なかったがこれからは「視聴覚教室を自学自習教室」とし、選択5教室を学習室とすることにしたのである。
・ 「学習室には各教科の監督」を置き、自学自習教室にも監督を置く。生徒だけでは緊張感も無く効果が半減する。一人で出来る子は別に自学自習室に来なくとも出来るのである。そういう生徒ではなくて、もっと目的意識を持って貰いたい生徒や遅れている生徒を「教員が監督しながら面倒を見る」と言うものである。
・ 手配は教頭が行い、各類から割り当てるようにする。開放時間は15:30~18:00を考えている。「新校舎」には絶対にITやCAIの配備された「自学自習室を設置」する。それまでの辛抱である。
・ 次は「質問受付と個人指導」であり、主担は教科担当者である。日頃、生徒が教員に質問する「時間的余裕」が双方に無いため、「月曜日の放課後に質問時間を設ける」こととしたのである。
・ 教科を問わず、専任教諭および常勤講師は放課後、職員室または教室に詰めておき、生徒の来るのを待つのである。質問者があまり出ないようなら、「指名してでも個人指導」をしたり、授業中等に行った確認テストの再テストを実施したり、提出物を出さない生徒の指導など教科担当者が工夫をして欲しいと思っている。
・ 又「単元に絞った小規模講習も考えており、これは教科担当者にお願いすることになるが日頃、授業でできない箇所を教えたり、トップレベルの生徒を対象にしたり、もう少し教えれば学力が伸びると思われる生徒を集めて指導するのである。
・ 又「英検2級および準2級取得講座」を設ける。主担は英語教育推進チーム長で予定表を全校生徒に配布し、希望者対象で実施し、英語科教員で指導をする、必要ならばネイティブ教師1名に入って貰えば良いと思っている。
・ 本校には「AO入試対策に精通した教諭」がおり、その先生に「面接・小論文講座を開設」して貰う。高校3年生のAO入試受験対象者に対し、面接および小論文指導を行うのである。
・ とにかく「生徒の面倒見の良い学校」が今後の私立高校の生き延びていく秘訣である。大阪府私学課の評価の視点もそこにある。私学が「どのような独特の教育を展開しているか」が補助金の評価ポイントになる。
・ 私は「月曜スペシャル」で頑張ってくれている教員には「理事長特別加算」として賞与月に「ボーナスを加算」するつもりである。お金で教員を釣るのではなくて頑張り、成果の上がった教員に対する当然の対価であると思っている。
・ 私は民間出身だけに「価値ある人が価値ある仕事をすれば、そこには大きな有形無形のメリットが出る」わけでその視点から離れられない。しかし教員にとっては別の意味で厳しいことにもなろう。「あの先生は教え方が下手だ」となるとだれも質問に行かなくなるだろうから、そうしたら一体どうするのだろう。