2009年4月9日木曜日

4月9日(木)多聞開館式準備

・ 高校1年生も大変だ。入学式が終わって二日目でもう「全国模試に参加」である。「スタディーサポート」と言って進研ゼミの実施する全国規模のもので全国の進学校では多くがこれを導入している。今回は時期を早めた。主体は進路の副部長だ。大変良くやってくれている。
・ 高校2,3年生は通常授業であるが「1年生は国、数、英の順番で3科目」ぴっちり各60分のテストだ。これに「学習状況調査」というのが50分あり一日を使って行われる。これで「本当の実力」が分かるだろう。
・ 昔、公立時代にこれを導入しようとしたら反対をされた。「早い段階でこのようなことをしたら生徒はショックを受け良くない」「2年生くらいからが最も良い」と、さも分かったような教員が居たが、これが「独特の教員の発想」である。
・ 自分たちの「思い込みが激しい」というか、「しんどいことはしたくない、先送り」ということなのか、とにかく「新しいことには挑戦しない」。それでいてスタディサポートのことなど何も知りはしないのだ。
・ ちなみに島根県の有名な公立進学校「松江東高」にこの件で出張させたら「1年生の極力早い段階で」と聞かされて「しゅん」となっていた。全国何処でもこのスタディ・サポートは1年生のそれも早い段階で実施するのが常識である。「鉄は熱い内に打て」だ。生徒には今回の全国模試で自分たちの実力が分かった後こそ問題だ。それからの努力で差が付くのである。
・ 今年から「校内の実力試験を合理化」して「外部模試を積極的に導入」していく。教員の作る問題で「実力試験」をすることも悪くは無いが、「問題作成、略して問作の実力の違い」もありまず、今の本校みたいに若い先生が多いと経験が少ない。
・ この問作の経験は重要でだれかれ作れるものではない。又大切なことは試験の答案の成績のレベルがどの程度かという「相対比較」である。本校は今まで「絶対比較」ばかりだった。これでは「唯我独尊」になる。
・ 少なくともSS,Ⅰ類、Ⅱ類くらいまでは「全国規模」で実力を測らなければ難関大学には太刀打ちできないだろう。「他流試合」と言う言葉もある。若い先生方は「乳母日傘」と言う言葉をご存知か。「おんばひがさ」と読む。「過保護」はいけないのだ。
・ もう一つ高校1年生対象の新しい企画がある。それは「中学校復習講座」だ。これは素晴らしいと自負している。SS、Ⅰ類、Ⅱ類で希望者で数学と英語の苦手の生徒に多聞で徹底した中学校基礎の復習を行うものである。「1泊2日を連続2週」する。ただし英語と数学は別々だ。これを出来れば「本校の目玉」にしたいと考えている。早く「企画書」をまとめて欲しい。入学式で私はPRした。

・ 政府は15兆円規模の追加経済対策を決めた。注意しなければならないのはこの中に「教育費支援」が幾ら盛り込まれているかということだ。まだ詳細が見えていないので分からないがどうせ教育費には思い切った財政出動はしてくれないだろう。
・ 子ども手当とか高速道路1000円とか医療費とか、定額給付金とかすぐ反応の出てくる「ばら撒き」みたいなことには議員諸侯はすぐ対応するが家庭の経済困窮に対して「教育費」を思い切って支援する制度に限ってやったらどうなのと思ってしまう。
・ 「耐震校舎に改造」するための補助金を学校単位に3億円くらい出せば建設業者から関連する「業者の雇用」にも繋がり、校舎と言う資産も残るではないか。今定額給付金で飲み食いに使うなど世界の笑われ者だ。奨学金の拡充、授業料の助成金額の大幅なアップなどやるべきことは多い。
・ そう思って腹を立てていたら今朝の朝日は「高校生20万人就学支援」「文科省3年間で480億円規模」と出た。額は少ないが「嬉しい」。景気悪化で私立高校の授業料減免のための予算の拡充とか奨学金も国公私立を問わず広げてくれるそうだ。約20万人の高校生の退学を防ぐ効果があると言う。結構な話だ。

・ 午後から久しぶりに「千早赤阪村」に出向く。村長に「契約成立のご挨拶」と当方がすでに「振り込んだ購入金額」を何に使われるのか聞いてみたい興味もあった。村長、副村長と楽しい会談だった。今回の件で「裏話」なども聞けて大変良かった。廃校になったもう一つの赤阪小学校も買って欲しいと言われたがそれは丁重にお断りした。
・ 「12日の多聞尚学館の開館式」の概要がまとまってきた。「総勢200名の参加規模」になるそうだと担当は言う。準備は着々と進んでいる。村長には今日出席のお礼も申し上げた。
・ 府議会議員、村長以下行政当局、村会議員、地元住民、塾関係者、PTA、同窓会、保護者、神社界関係者、教職員など多彩である。まず地元の由緒ある「建水分神社」のご奉仕で神事が玄関入り口で執り行われる。その後体育館で「開館式典」だ。
・ 式典の後「館内参観」が行われる。当日は2クラスが「週末スペシャル」をやっており生徒が一生懸命勉強しているところを見てもらえるだろう。当日の進め方はその後「剣道部の模範試合」「空手部の演舞」「ブラスバンド部の演奏」等が行われその後多目的大ホールに場所を移して「パーティ」となる。
・ 「仕出し」は堺ロイヤルホテルで「料理は豪華」にしている。大体このホテルは「塾長様説明会」で何時も使っているが味は良い。「ビュッフェ料理」に「寿司の桶盛り」「お蕎麦」の屋台も出す。参加してくれた生徒には宴席に出させるわけには行かないから体育館で「ホテル特製ハンバーグ弁当」だ。
・ この2年厳しいことばかりでこのような「お祭り」はなかった。素晴らしい「校外学習合宿設備が完成」したのだ。「慶ぶ時には喜ぼう」という考えである。費用は学校法人というより「神社庁からの寄付金」を当てて生徒からの納入金を当てるわけではない。
・ お客様の対応を教員の役職者が中心で「ボランティア」で対応してくれるというからお手伝いの教職員に記念品も考えている。日曜日だからと当方は遠慮しているのだが、もしお時間があれば他の先生も見に来られたら良いのにと思う。敷地内には「大きな桜の木が6本」あり、満開だった。この花の下で多聞尚学館の開館式は行われる。楽しみである。
・ 今日は19時から「合祀蔡」であった。この「厳粛な神事」は素晴らしい。定例メンバーに新しい常勤の先生が数名参加されていた。大変「積極的な姿勢」で結構である。自分の勤務する学校の理解に大いに助かる筈だ。私でも常勤講師だったら最初の年くらい絶対に「好奇心で参加」して観察する。