2009年4月16日木曜日

4月16日(木)その1:多聞週末スペシャル

・ 日曜日の「多聞尚学館開館式」の余韻がまだ体全体に残っている。それが「非常に心地良い。」これはもう昔あったNHKのプロジェクトX完結編みたいな感じになる。最もこれから「命を吹き込んで行く」のだから、「これからが大変な仕事」である。
・ しかしこれからはもう「教職員の仕事」だ。「理事長としての仕事」は多聞開館までであらかた完了した。これを単なる「箱物」に終わらせてはいけない。「魂を込めるのは教師の仕事」だ。勿論私も「最大限の支援」をする。

・ 第一回「週末学習合宿スペシャル(略称週スペ)」が終わり、明日から第二回が始る。1回目は「多聞開館式」と同時並行で行われ、昨日生徒の「アンケート結果」が報告された。1回目は3年生の2クラスで「数学と日本史」の1科目集中で初回と言うこともあり「講師陣はベテランと中堅エース級の投入」であった。
・ アンケート項目は色々あるのだが主なもので、「2泊3日の長さ」は2クラスとも「良い、丁度良い」の比率が「数学で100%、日本史は89%」である。「週末3日間は丁度よい具合」と分かった。
・ 次に「3日間全力でやりきれましたか」の問いには「とてもできた、まあできた」の比率は「数学で76%、日本史で51%」となっている。「ウーン。日本史は何なんだろうか」。
・ 「自分の実力が上がったと思いますか」の問いには「かなり上がった、少し上がった」が「数学で95%、日本史で83%」である。これは素晴らしい。1人でも2人でも「力が付いた」と感じてくれた生徒が居ることが目的だ。
・ 元々2泊3日で急激に力が付くなどありえない。しかしこの週スペで学習のポイントや勉強の仕方や自信などが付いてくれれば私は満足である。「刺激」を与えるのであり、考え方としては「個人指」の思想である。
・ 「1科目に絞ったことについて」は「して良かった」が「数学で46%、日本史で17%」である。「2科目以上やりたかった」は「数学で54%、日本史で83%」と出ている。ここは注目しなければならない「重要なポイント」だ。
・ 日本史は「物足りなかった感じか」。やはり数学に比べて記憶に頼る部分が多いから「飽きてくる」のかもしれない。しからば「世界史」と「日本史」の組み合わせで考えたらどうだ。これならお互いの教科が参考になり効果があがるのではないか。是非考えて欲しいものだ。
・ 元々「1科目集中」を考えていたが生徒にはどうも「1科目連続では飽きがくるのか」「集中力が途切れるのか」以上のようなアンケートになったのだと私は見ている。教師の中にも「2科目がベター」と言う人もいるらしいが、もう少し「様子を見てみたい」と考えている。
・ しかし私は言いたい。「飽きさせないように」「教材を工夫したり」「試験を入れたり」「散歩させたり」「自習にしたり」色々と「教師の技術」が問われるのではないか。まさしくここは「教師の腕の見せ所」なのである。2科目になったら「どっちつかず」で一つが「刺身のつま」になる可能性が高いから1科目に絞ったのである。私は前からこの点を強調してきた。
・ ところが分野を絞ったことについては数学で78%、日本史で83%の生徒が「分野を絞って良かった」と回答しているから「範囲集中の効果と効率」は生徒も認めているのが分かる。
・ 「教材」については「普通とやや難しい」の両方で「数学が86%、日本史で86%」となっており教材選択は今回の場合良かったと見える。「解説」については「良く分かった、分かった」が数学で「95%、日本史で77%が評価」している。如何に「解説することが重要」かを示している。
・ 全般に第一回週末スペシャルは「成果があったと評価」して良いと思われ、私は「一安心」である。教科指導以外については「教室に時計を」「トイレに鏡を」「風呂の脱衣所の床がべちゃべちゃ」「弁当に油物が多い」等とかあるが全て「生徒の為に改善対応」してやる方針で既に担当に指示した。
・ 飽きの来ないように「講習に変化」をつけるため「DVDモニター」を設置することも今朝決めた。「52インチの大型モニター」のスピーカーを付け「再生装置」セットでかなり「高価」であるが「役に立つ」だろう。私の支援だ。
・ 当面は1教室の設置だからその教室は「時間割を上手く組めば」使用頻度があがる。教室を入れ替わるのが面倒くさいなどとは言わせない。とにかく私はこの1年は多聞に「力を投入」する積りだ。「高価な買い物」であっただけに「成果を上げる」ことが求められる。
・ 講師陣についてもまず「私生活と健康に不安」がある先生は外すよう館長に指示した。2泊3日と言っても夜24時頃まで続く「スペシャルセミナー」である。まず「先生方の健康が第一」であるし、心に不安があっては「良い仕事」は出来ない。
・ 次に「順番、輪番」の類で講師陣は決めるものではない。館長が認め「卓越した教科指導力のある先生」が当たるべきであり、基本的には「教室の延長」ではないことは口が酸っぱくなるまで今まで述べてきている。その「力量」に「多聞ファンドからは特別な対価」をお支払いするのである。
・ 「大学受験教育に特化した講習」と言っても良いのであって、それに耐えられる「経験と意欲と可能性を有した講師陣を配置」するようにも今朝徹底して館長に指示を出した。勿論「若い先生を育てる」ことも大切であるが最初は「見習い」からとなるのは仕方がない。
・ 多聞の講師に選ばれたから「専任へのキップを手にした」ということにはならない。対価をお支払いする「契約関係」なのである。そうしないと家庭科や美術や神道科などは多聞での講習などやろうにもニーズがないではないか。
・ 専任教諭になるということは「教科指導力を含めて全人間力での評価」である。それに本校の校風に合致するかどうかである。「若い常勤講師の先生、全ての人にチャンスはある」。自らの手でそれを掴み取らなければならない。与えられるものではないだろう。
(以下その2:に続く)