2009年4月1日水曜日

4月1日(水)21年度始動

・ 4月1日、「新年度のスタート」である。始動はまず「人事発令」であった。「指導教諭」1名と「3人の専任教諭採用」の人事を発令した。尚新人の指導教諭は主担がH指導教諭とし、副主担に各教科長とした。今回の新採用教諭は社会、社会、理科が専門である。浪速の将来を担うホープであり辞令発令後「心を込めて訓示」を行った。頑張ってくれるだろう。
・ その後3人の昨年4月に専任に採用した3人の教諭に対して「試用期間の終了」を終えて名実ともに本校の正規職員として認める旨の口頭辞令を発令し、「初心を忘れず頑張るよう激励」した。
・ 一人はこの間体調を壊して十分な実力を発揮できなかったが「そんなことは問題ではない。今後が重要」と言い、浪速中学校で新たな自分を発見し実力を発揮するよう激励した。やってくれるだろう。「余り最初から理想を繰り広げるな」、「最初は小さく、小さく」進めるのも一つの知恵だとも諭したのである。

・ 引き続いて9時から「新常勤講師先生の新任研修」が始った。本校は私立だから言ってみれば「入社式」みたいなものである。違うのは大学新卒ばかりではなくてすでに学校勤務経験者もおられ、ここが企業と異なる学校社会独特のものである。
・ それでも18名のうち「大学新卒」が9名もあり、今までとは様相が異なる。夕方のテレビでは大阪府庁や有名企業の入社式とトップの訓示が報道されていた。今年の新人は「エコバッグ型」というらしい。
・ その意味は軽くて小さくたためるが広げれば大きくなり、結構使い勝手が良くて「耐久性もある」のだという。総じて「好印象」を与えているみたいだ。確かに不況時には「良い人材」が確保できるのは統計的に確認されておりバブル時には「バブル社員」とかなんとか酷い言われ様だった。
・ 最初に私のほうからの「挨拶」というか「訓示」である。初めてお顔を拝見する。今回は都合27名の先生が全国から集まって来られた。うち18名の先生に「常勤」をお願いしている。全国と言うのは私の場合、卒業した高校のある場所を言う。大学は基本的に大都市圏であり、故郷を知るに最も分かり易いのが出身高校である。その「高校名を知ることで大体のキャリアが分かる」ものだ。幾ら都会の大学を出ても育った故郷の匂いは消せないものである。
・ 常勤、非常勤合わせて最も多い教科は「国語科」である。次に英語科4名、社会科が4名、理科が4名と続く。数学2名に後は養護、音楽、美術、保健体育で各1名という陣容だ。
・ 選抜に当たった副校長は「自信の出来栄え」と言われる。確かに履歴を見ても錚々たるものがある。しかし「最初のトップの挨拶を上着を脱いで聞いているのも居たからなー」。いさかさ驚いたがまだ、「社会のマナーなど知らないのだろう」。これからだ。
・ 常勤講師18名の先生には「個人パソコンを支給」する。今年は12台を新品購入したので後は今年お辞めになった先生のものをリフレッシュしてお渡しすることになる。情報の教諭に言って生年月日順にお渡しするよう言った。中古のパソコンもメーカーに頼んで一切新品状態に復旧しているので問題はない。
・ このパソコンを実際に使って「校内イントラネット」の説明をT教諭が行う。その後教務マニュアル、事務連絡、生活指導マニュアル、人権教育と集中的に「本校のシステムなり思想」を伝達していく。ここまで配慮している学校はそう多くないと私は踏んでいる。

・ 10時管理職朝会、職員室の「不要物の整理」に教頭が陣頭指揮をふるっているらしい。結構なことである。ただ本校は各教科の準備室が不十分なので先生方の参考資料や書物の置き場が潤沢にあるわけではない。新校舎建設までは不便をおかけすることになる。
・ 「 女生徒更衣室」が手狭でもう一部屋必要と体育科の女性教諭からの強い要望があり、「即座に一部屋提供」することを今朝決定した。旧の進路指導室は今の更衣室の側にあり隣は女子手洗いとなっており格好の場所だ。このように即座の判断が出来るのも図書室を改造して4つの教室を増設したからである。

・ 11時新体制での「拡大校務運営委員会」。拡大とは定例メンバーに広報情報委員会、人権推進委員会、PTA担当の主担が加わる。本日は新年度の初回と言うことで会議後「同じ弁当をつつくキックオフ昼食会」とした。
・ 保健体育部長から4月3日の教職員研修会について実施要領の説明があった。今回は「自動体外除細動器(AED)の使い方講習会」であり、外部から専門の講師の先生をお招きしての勉強会である。
・ 教育講演会が1台寄贈して頂いて合計4台本校にはあり、体育館に1台を置く事にした。1校4台と言うのはまあ十分であろう。将来的には「多聞にも一台」置かねばならないだろうとの提案があった。

・ その後「職員会議」が入る。まず私から新任の先生を教職員に説明し、その後新任の先生は自分の席に着く。本校では職員会議の席が決まっている。好き勝手なところへ据われないのだ。理由は何故だか知らないが昔からだという。恐らく仲の良い者同志や教科単位に集まることを避けたためか。
・ 21年度人員は「校長以下総勢133名」である。内管理職が5名、管理補佐職1名、指導教諭1名、教諭が52名、事務職員が6名、常勤教職員43名、非常勤教職員22名、嘱託教職員3名である。20年度当初人員が125名だったから8名の増である。まさに「大部隊」であると言える。
・ 特に生徒数が増え、多聞尚学館が出来たこともあって事務室勤務の常勤職員を1名補強しないといけないのだが今のところ手配が付いていない。若い世代で会計業務にある程度通じており、とにかく「フットワーク」の良いお方をお迎えしたいものだと思っている。
・ 私から「21年度の経営と校務運営の課題」についてA4版4枚の資料を使い、ある程度時間を貰って「視点を説明」する。これは極めて重要なもので「ベクトル調整」であるし「全員の意思結集」である。その後明日の机異動準備作業となる。

・ 拡大校務運営委員会と職員会議で私が「教職員のビヘイビア」で強調したことは*情報の共有*タイミングとスピーディな処理(初動の重要さ)*生徒の面倒を徹底して見る*教職員一人ひとり、物事の一つ一つが広告塔とした点である。
・ 最近起きた事例を挙げて私は説明した。「具体的な話が最も迫力がある」。事例を包み隠さず、実名入りで起きた事例を研究することが最も効果ある方法である。学校内部は言って見れば「身内」であり、身内の中の話しを隠したりすることは逆に「墓穴を広げる」ことであり決してあってはならないと徹底して話したのである。