2008年4月26日土曜日

4月26日(土)体力テスト

身体計測・新体力テスト
・ 昨25日は「身体計測」「体力テスト」の日であった。この体力テストという響きは何か「古典的」に感じる。私立でもしていない学校は結構多い。しかし今、「風向が少し変わりつつあるのではないか。「」児童生徒の体力が落ちつつある現状に危機感を抱いた文部科学省も「食育」の次に何か新しい施策を打ち出してくるかも知れない。
・ 本校は伝統的にこの「体力テストを継続して実施」してきた、この点では「優良な学校」である。昨年着任時には朝9時から「一日かけて、見た目ダラダラ」と実施しており、なんともまどろっこしくて文句を言ったものだ。「止めたらどうだ」と。
・ 大きく3グループに分け、まず午前中が中学生と高1、中間に高2、最後に高3だ。いわゆる「時差登校」だ。最後のグループは午前中家で寝るかテレビでも見ているのだろう。2時頃「ぶらぶら」と学校に来るのを見て「憤激」したものだ。生徒にではない、教員に対してだ。それが「こんなもの今時必要か。止めたらどうだね」となったのだ。
・ 世間では「学力不足」「授業時間増」と騒いでいるのに「工夫はないのか」ということだ。それで今年から午前中40分授業で4限授業をして11時40分から昼食、12時40分から計測開始の計画となった。
・ 「行事検討チーム」が変えてくれたものだが、「嬉しい」。こういう姿勢が良い。とにかく「一度決めたら変えないのが教員の習性」とはよく言ったものだが、今回は校長の思いを受けて変更してくれた。一旦決まれば「準備を抜かりなくやるのも教員の習性」である。こういうところは大変良い。
・ センターの体育科主任と保健体育部長は当方の「何時に終わりそう?」と聞いても「さっぱり読めません」と来る。私も内心時間進捗を気にはしているのだ。夕方5時を過ぎても終わらないとなったら「まずいな」と。2人は「女生徒が増え、男子に比べ余分な時間がかかる」と女子に聞こえたら騒がれそうなことを言うが、私もそう思う。女生徒はとにかく「キャーキャー」騒いで「連れ」で行動するから男子に比べ時間がかかる。
・ 16時10分目標というが果たして?それでも良いではないか。ぎりぎり17時までに終われば良いではないかと申し述べた。準備するほうは測定する場所を倍増くらいに増やしたらしい。練りに練った計画表が出来ている。
・ 身体計測は身長・体重、上体起こし、長座体前屈、握力、50メートル走、反復横飛び、立ち幅跳び、ハンドボール投げと本格的だ。男子1500メートル、女子1000メートルの持久走があるのだがこれは後日体育の授業で実施される。
・ 何時も調査結果は「外部の専門家」に出し全ての生徒のデータが整理される。前術したセンターの2人の教員は「昔に比べて体力の低下は著しい」という。「身長は伸び、体重も増えでいるが体力は落ちている」というのだ。彼らは継続してみているから良く分かっている。
・ さらに最近の子どもは全てに万能というのがいなくなった、少なくなった?確かに私の頃も「野球が上手い子は走るのもサッカーも上手かった」と思う。今はそうでないらしい。サッカーは上手だが野球はしたことがないとか、なんとか。分かるような気がするなー。
・ 1500人を遥かに超える生徒の対応には教員総出で対応しても間に合わないから運動クラブの生徒の手助けで実施する。女子の体力測定は女性教員でないと困るところもあり、常勤講師の女性教員も総がかりだ。
・ 私もグラウンド、体育館、美術教室、社会科教室と測定会場を回って歩いたが場所が狭いとやはり混雑していた。ここはそれぞれ会場を増やさないといけない。これでは駄目だ。教室は空いているのに何故もっともっと測定場所を増やさなかったのかな。昨年に比べて倍増と言うが3倍くらいでも良かった。
・ しかし結局15時50分に全て終わって、2人の教員が報告に来て呉れたが、彼らも「予想以上」だったらしい。結局準備が良いとこうなるのだ。「運動部の生徒の手伝い」が極めて大きな戦力になったという。今度褒めてやらねばならない。
・ 専任の先生はやることが分かっているので問題はないが、新しい常勤の先生は「何をして良いのかまだ、まだ分かっていなくて」、もごもごとした場面が目立ったそうだが、それは仕方がない。
・ それにしても驚くことが一つある。美術と社会の大教室の床の砂の多さだ。生徒がグラウンドで靴につけてきた砂が全て校舎内の階段、廊下で「砂落とし」になっているから階段、廊下の砂の蓄積は尋常ではない。
・ そうしていたら「掃除のパートの方々」が「まだ先生、第2グラウンドの横を舗装してくれたから、これで済んでいるのです」と言われた。去年まではこの日以降学校に来るのが嫌になっていましたと。
・ この話しは前から聞いてはいたが、本日実感した。これで新校舎のときには「二足制」が決まったようなものだ。前に教務の教員と会食したときにもメンバーはそのように言っていたことを思い出した。
・ パソコンやオーディオ機器など目茶目茶になりますよと。新しい教室にはモニター設置も考えているから、時代遅れかも知らないが「二足制」が良いのかもしれない。体力テストで思わぬ発見というか確信を持てたものだ。これも現場に出るからである。出るだけではなくて「観察力」だ。
・ 生徒は良い顔をしていた。やはり授業よりはこのようなことが好きなのだなと思う。しかし「半日授業したからこそ嬉しい」という面もある。今日のような日は私は特別に機嫌が良い。
・ 朝保健体育部長から「総括」の報告を受けたが私の有している感想と大体同じだ。彼は1限目が授業だったらしいが「生徒は疲れている」印象だったという。今回の反省を活かして来年に備えるようお願いした。今回のプロセスは「物事を変えていく」と言う意味で大変良かった事例である。評価する。教科主任と保健体育部長は大変よくやった。立派である。