2008年4月21日月曜日

4月21日(月)視聴覚教室

視聴覚教室の整備
・ 本校には残念ながら「視聴覚教室」はない。視聴覚教室とは大体200人未満くらいの収容規模で映画やビデオ、オーディオ機器などが整備された「使い勝手の大変良い中規模教室」である。
・ 一方「情報教室」は大変立派なものがある。収容人数は50名である。勿論情報教育用であるが、現在「情報科目」は必修で卒業までに2単位取らねばならないため、大活躍の教室だ。ただし放課後は空いている。
・ もう一つ残念なことは「LL教室」がないことだ。公立には必ずある。LLとは「ランゲージラボラトリィ」と言い、外国語をコンピューターやオーディオ機器などを使って効率的に学ぶ教室を言う。まあ一般教室でカセットを持ち込めば事足りるのであるが。
・ 「新校舎建設」の段階ではすべて一流のものを揃える気だが、それまでになんとかしたいと考え、まず「視聴覚教室」を整備することにした。従来からの「地学教室」は階段教室であるが。日当たりが悪く、些か暗くて人気のない部屋で「使用頻度が低い」ということが分かった。ここに着目したのである。
・ 照明を増やし、大型画面のプラズマテレビモニターを左右2台配置し、インターネット配線も行い、不用物を整理して完全に特別教室として復活させた。50人は収容可能である。音声も質をあげるべくスピーカーも2台設置した。
・ 先に国学院大学栃木高校に出張してきた教諭の強い要望があり、200万円以上の投資であったが設備投資を実行した。今理数科SSとⅠ類の生徒の「河合塾サテライト教育」の場として英語と数学の特別講習会場として活用されている。
・ 情報教室はインターネットサテラインシステムで「代々木ゼミの国語特別講習」が行われている。それに一般の放課後講習があったりするから教室の手配がとにかく大変だ。
・ そうこうしているうちに「中学生の教室」にも「大型プラズマテレビ」が欲しいという声が上がってきた。確かに中学生の授業に一部「映像から入る」というのは有効な手かもしれない。即座に「承認」し手配をかけた。PTAの中学教育後援会に支援をお願いする積りだ。
2.来年度の教室充足見通し
・ようやく校内が落ち着いてきた。ここらでとりあえず「来年の教室充足の見通」を立てておかねばならない。学校の工事は基本的に夏休みと冬休み、春休みを使うしか方法がないのだ。授業の邪魔になるようでは困る。特に「大型の工事は夏休み」を狙うしかない。
・仮定として今年と同じ規模の入学者数でシミュレーションをすると「現在のクラス数から5クラス増える」が、これは工夫で何とかいけそうだ。同窓会と生活指導部の部屋を教室用に回復させて一クラス分。
・人権と面談の部屋で一クラス分、進路指導の部屋で一クラス分、国語科と英語科の準備室で一クラス分、現女子更衣室で一クラス分、これで合計5クラスだ。問題は「明け渡してもらう部屋の新たな行き場」である。
・これを見越して「食堂を改造し、特別教室を4つ設けた」が同窓会、生指の部屋、進路の部屋、英語と国語で兼用の準備室とすると、これで特別部屋四つは埋まる。そうすると女子更衣室の場所がない。従ってこれは現在の家庭科実習室となりの家庭科の部屋を改造して女子更衣室にするしか方法はない。これで何とか収まる筈だ。
・再来年22年度はどうなるかと言えば教室数は最低でも4クラス増が必要で、都合のつく教室はまったくどこにもない。大改造が必要だ。まず新館2階の「修養室」を教室に改造して2クラス分だ。残りの一クラスは中学のカウンセラー室と女子更衣室を教室に復帰させるしかない。中学女子の更衣室は高校と同じ場所を仕切りして確保することで対応できる。カウンセラー室は職員室を改造すると少しスペースが出来る。
・後の残りの一教室はボクシング道場の半分を教室に改造することで確保できる。これは協力してもらわなければならない。ボクシング部は場所を贅沢に使いすぎている。良く頑張っているから、心苦しいが、しばらくの辛抱だ。新校舎のときもジムは作るつもりであるから、理解してくれるだろう。
・以上で余裕は全くない状態であるが、なんとか21年度、22年度はしのぐことが出来る見通しだ。しかし余裕は全くない。シミュレーションによれば23年度までクラス数が増えることになるが、もはや可能性のある場所は「新館1階のピロティ部分を教室に改造する」しか方法はない、しかしこれでも3教室しかできない。ここを改造したら中学の卒業式や保護者集会など格好の場所がなくなることを意味する。これは辛い。
・要は「何時の時点で仮設校舎を作るか」という問題だ。「5年後には新校舎が出来る工程」を考えており、無駄な投資もできない。ぎりぎりの計画もしんどい。ちょっと生徒が増えたら「立ち往生」してしまう。「新校舎建設チームの格好のテーマ」でもある。彼らに検討をお願いしよう。「良い知恵」があるかも知れない。「嬉しい悲鳴」だ。