2008年2月14日木曜日

2月14日(木)机上の空論

橋下知事「机上の空論
新知事の発言が揺れている。着任して2週間、選挙中に発言した言葉が「後退」ととられても仕方がないくらい、ぶれている。これではいけない。今日は教育政策について「机上の空論」だったと自ら反省していると各紙は報道している。
昨日、知事は府内の高校や養護学校など視察にでかけた。これは大変良いことで、評価するが自ら今まで述べてきた「公立高校の学区撤廃」や「35人学級などの見直し」なども「現場を知らず、頭で考えた空論」と自ら「反省します」と言ったというのだ。
ただ方針は変えず、様子をみるということだとも述べてはいるが、「議論の巻き起こりは良いこと」とシャーシャーしている。これは頂けない。
府債発行は認めない、収入の範囲内で予算を組むと大上段に振りかぶったのは良いが、とどのつまりは「元の鞘」でこのような状態ではこの先思いやられる。若さゆえの未熟さもあるのだと思うが「石原慎太郎」を少しは見習ったらどうか。
私もそのようなところがあるのだが、橋下知事も優しい、正直なところがある。石原都知事は「人を、特に役人を信用しない」面が強烈だ。改革には一旦自ら踏み出した線は一歩も退いてはいけない。退くなら「その案は廃止」すべきものだ。橋下知事には頑張って欲しい。府民は突き進む橋下さんを支持したのであって、「物分りの良い人物」に投票したのではない。
関経連との関係も「微妙」だ。会長下妻博は住金の会長で「元の私の上司」である。浪速にお世話になるときも直筆の長い、達筆な封書を頂き、「激励と諭し」をしてくれた。住金の人間なら誰でも知っていることだが、「下妻会長はざっくばらんな男気のある人物で、面倒見も良く、勇気ある立派な経営者」であることは間違いない。「小学校の芝生の問題でさやあて」があったと聞くが、そんなことはどうでも良い。知事にとっても財界との距離は大切だ。なんと言っても70才近い人生の達人と38才の若さあふれる新進気鋭だ。仲良くやって欲しいと思う。
ところで橋下さん、「私学助成のカット」も机上の空論となることを期待しています。
2.私大補助金最大50%
 ・最近私大を巡る話題が新聞紙上を時々飾る。余り良い話ではない。文部科学省は「定員割れを放置する私立大などに対する補助金の最大カット率を現在の15%から4年後には50%に引き上げることを決めたとある。
この話は前からあり、今回具体的スケジュールが明らかになった。定員割れの学部の募集停止や定員減、統合などに取り組む大学に対しては「特別支援経費」を倍増させて後押しするという。市町村合併みたいな話だ。
要は少子化時代に合致した定員の見直しなどへの改善を促すものだが、「大学全入時代」を迎え、07年度で言えば大学の4割、短大の6割が定員を割れており、今回の助成額の削減はさらなる経営効率化を促す仕組みを求める狙いと言える。
今回の話は私立大学の話だが私立高等学校にもそのうち、具体的なものが来るだろう。都道府県知事の所管を受けている私学も「勝ち組,負け組」が明確になってきた。定員を割れる私立高校は背筋が寒くなる話だ。本校もしっかりとやるべきことをしなければならない。教職員と一体になって頑張って参りたい。
3.気概を失った母親と日教組
 ・2月11日産経の囲み記事、曽野綾子の「透明な歳月の光」に標題のようなコラムがあった。思わず笑ってしまった。JTが輸入した中国製ギョーザの中毒事件に絡んでの話だが母親のほうには「自分の手で家族のためにギョーザを作れ」というものだ。
 ・面白いのは日教組に対してであり、本ブログでも何回も触れたが日教組教研集会の会場貸し出しを拒否された事件にからんで、「日教組がどうしてそんなに高価な会場費の要る高級ホテルに集まるのか。メンバーの中には地方の地主もいるだろう。そういう人の私有地を借りてリースのトイレを用意し、営利主義見え見えのホテルなど当てにせず、昼食は愛妻弁当持参、大地に腰を下ろして教育を語ることは可能だろう。そういう気概が教育の基本的情熱のはずだ
 ・さすがの私も曽野先生のようには書けない。しかし皮肉っぽくて揶揄した感じはあるが、面白い。しかし先生、2000人も入れる森など無いし、愛妻弁当などの言い方は、今日的感覚で言えば、ジェンダー派と称される人々から批判されないとも限りませんよ。半分は女性教員がいますから「愛夫弁当」も書かねばなりません。又愛妻も愛夫もいない独身の先生もいらっしゃいます。このような先生にはどうするのでしょうか。
4.ガクナビビデオ生徒に見せる
 ・今日は一斉参拝の日で校長講和の最後に12日に放映されたフジテレビ系ガクナビのビデオがあるから見逃した人は昼休みに見においでと言ったら早速2名ずつ三組の生徒が校長室に入ってきた。自分の顔が出る場面になると「キャーッ」という感じだ。男子生徒は「厭だなー」という感じだったが顔は笑っていた。
5.女生徒からチョコレートを
 ・驚いたなー。初めてだ。女生徒からバレンタインデイのチョコレートを頂くなんて。それも一人や二人ではないのだ。数は言うまい。