2008年2月19日火曜日

2月19日(火)私学振興大会

1.私学振興大会
・ 昨日大阪国際会議場で私学保護者連合会主催、私学中高連共催の「大阪私学振興大会」が実施された。この大会は何時も「大阪府知事が出席するのが慣わし」だが、「橋下知事は公務多忙で欠席」した。「1年前から決まっている予定で、今頃公務多忙は無いだろう」。「出たくなかった」と正直に言えば良いのに。
・ 案の定、今朝の各紙はこのことについて報道している。昨日の記者会見で知事は「私学助成は聖域ではない」と述べたとある。年間600億円の私学助成の幾分かがカットされる公算がますます強くなってきた。私の予想した通りだ。
・ 20年度予算は暫定でスタートし、府内の各市への補助金なども保留し、市長会から猛反発を受けていることもテレビ報道では詳しくあったが、どうもこの知事、思いつきで色々しゃべり、引くに退けなくなってきている。もう少し勉強して欲しい。
・ 現在大阪府では「高校生の40%が私立」に通う。「大阪の高校生1人あたりの公費支出は公立84万円、私立38万円でその差は46万円」にもなる。これは大きな保護者負担になっているということをこの人はご存知あるまい。私学の保護者はすべてお金持ちとでも思っていたら、とんでもない話だ。
・ 私学の保護者は立派な納税者である。公立と私立の適正な競争により、質の高い教育を受けさせ、大阪の、日本の未来を担う青少年を育成していくことが知事の仕事だ。この著しい公費支出格差をまず解消してからの話ではないか。しかし情勢は厳しいと考えた方が良い。
.AO入試を廃止する動きが・・・
 ・案外目立たない内容であるが、大学の中でAO入試を廃止するところが出始めた。まず国立大学法人九州大学が名乗りをあげた。予想どおりである。一般入試で入学した学生に比べ「AO入試の学生は入学後の成績が低い」ことが理由としている。あたり前だ。
 ・もともとAOは論文や人物重視で入学許可を出すシステムであり、2000年に九大と東北大などが始めたものだが、最初の方だけで、その後は年々成績が振るわなくなり、今回の「勇気ある決断」に至ったのではないかと見る。
・ 08年度の入試で言えば、AO入試をした国公立大学は59にものぼり、全体の38%であるが今回の九大の方針は「大学入試の大きな一石」となろう。勉強の出来ない大学生、基礎基本の出来ていない大学生、何のために大学に行っているのか分からないような大学生が目立ちすぎる。
・ 高校現場でも一般入試を目指す生徒の学力は一般的に高く、時に自分の学業成績を見ながら「先生、どこか、私で行ける、AOの所か推薦の大学、無いですか?」では大学に入ってもしんどいだろう。
 ・この前のブログにおいても少し触れたが「センター試験を参考とする」動きもある。少子化の中で今までのように「個性とか人物重視」とかで簡単に大学に行ける時代は終わりつつあるのかな。生徒、学生はひたむきに勉強し、勉強させなきゃ。そのことが「生きる力」になると信じて疑わない。「人生80年のうち、ただひたすら勉強できる時は案外短い。その時が高校生の時」ではないか。
3.公立トップ校の卓越教師と電話で
 ・久しぶりに2校の公立高校の教諭と電話で会話。1人は社会、1人は数学だ。二人とも「一心不乱」「脇目も振らず」「ただこの途一筋」「いかにして生徒に学力をつけるか」「教師として何をなすべきか」、こればかり考えている、言ってみれば大阪府の公立高校の財産教諭だ。
 ・「年、なんぼになった?」1人は「56です。」もう1人は「58です。」「定年になったらどないすんねん?」1人は「もう決まっています。」もう1人は「まだ何も考えてません。バレーが出来るなら何処へでも行きます。」
.3年生学年団
 ・3学年主任の先生が今、頑張っておられる。私より一つ下の年令であるが「立派な先生」である。まさに尊敬する。大人というのか、鷹揚にして迫らずというのか、「信頼できる人」とはこういう先生のことではないか。勿論内面には激しいところもお持ちだと思うが、それを表に出さない。私など見習わなければならない。
 ・最近、運営委員会や職員会議でのご発言が目立つ。最近では「総合コースのスポーツ大会」に力を入れられていた。そして今は「卒業式の準備」だ。先生は教職員に対し式にはちゃんと席に据わって生徒を送って欲しいと、この前の職会でも言われていた。
 ・大体教員は入学式や卒業式には担任団以外、席に座ろうとはしない。壁に沿って立っている人が多い。公立高校でもそのような面があり、どうしてだろうと何時も思う。
 ・今日、3月1日の卒業式が終わったあと学年団で「打ち上げの懇親会」をやりたいと言ってこられた。「大賛成」と言い、理事長から「慰労金一封」を出すことを申し上げた。主任を中心に3年間の思い出話に花を咲かせて欲しい。
 ・昔は3年生の担任団は卒業生を送り出した後、一泊の旅行会をするのが、学校文化であった。前任の公立校では今でもそのようにしている。本校ではもう数年そのような宿泊を伴う旅行はなされていないと聞く。そうであるなら、尚更「学年主任を中心にしてこの会が盛り上がることを期待」致したい。