2008年2月2日土曜日

2月2日(土)日教組教研集会会場貸し出し拒否事件

1.日教組教研集会会場貸し出し拒否事件
・ 本日の朝刊各紙、扱いはそれぞれ特徴があるが「ある教育関係事件」について報道している。中国製餃子中毒事件が主体の配置だからで見逃すような小さな記事であるが、朝日は社会面に8段もの大きな記事にしたうえに、加えて社説にまで載せ「怒り心頭」といった感じだ。産経は「サラツ」という感じで、このような事件の場合、各紙の取り扱いを比較するのは面白い。
・ 事件というのは「日本教職員組合(日教組)」が年に一度日本全国の組合教員の代表を集めてやる「教育研究集会」の会場を東京のグランドプリンス新高輪というホテルが「受け入れ拒否」としたものだ。
・ 一度は受け入れることを承知したホテル側は急遽、契約解除を通告したため、日教組は裁判所に仮処分の訴えを起こし、地裁、高裁の「命令」まで出たが、これに反してまでホテル側は頑として拒否を貫いた。
・ このため全体会議が出来なくなり、「昭和26年以来初めて教研集会が中止」になったという。NHKテレビでも昨夜報道していたが、日教組の委員長が悲憤慷慨していた。しかしこの大会は何時もそうで、言ってみれば「年中行事」なのである。一度は断り、日教組は訴える、そして裁判所の命令を受け入れるというのがお決まりのパターンなのであるが今回ばかりは違ったため「ニュースになった。」
・ ホテル側の説明する理由は明らかになっていないが記事では「右翼の街宣車が100台以上もくるような集会にはホテル客の安全を考えたらとても貸せない」というものだ。私も一度見たことがあるがそれはすごい。100数十台もの黒や彩の激しい街宣車が日の丸を振りたて「日本の教育を駄目にした、日教組の赤化した教員、亡国の輩、労働者というような似非教員と日教組を壊滅せよ」とか、とにかく「ガーガー」大型のスピーカーで会場を取り囲んでがなりたてるのだ。
・ 日教組は集会の自由を侵すものだとして損害賠償の訴訟に出ると記事はあるが、是非どこかで決着が付けられないか。戦後60年不倶戴天の敵とばかりに日教組を攻め立てる団体と、そこまで言われる教員組合、一時期は「泣く子も黙る日教組」といわれた組織である。このような記事が恒例となって出るようでは子どものためにも良くない。
.映画「北辰斜めにさすところ」その2
 ・どうしてもこの映画を「野球部の生徒に見せたい」。監督と部長を午後呼び、明日引率して「観に行ったらどうだ。良い映画だぞ。」と言った。ただし半額は校長のポケットから応援すると。本年度、野球部はいろいろあった。この映画を観てすべて洗い流せと。
 ・旧制高等学校の野球部を軸にして「教育の大切さ」「友情」「気概」「反戦」「大切なものを守る」等々、多感な高校生には強く訴えるものがあると思っているからだ。先生方も実は校長のブログを見て「明日行こう」と思っていました。「生徒を連れて行きます」と言ってくれた。嬉しい。