2008年2月6日水曜日

2月6日(水)高校納付金

1. 高校納付金
・ 「私立学校納付金は入学金と授業料」とからなっているが、浪速高校の授業料レベルは他の私学に比べてどのような位置にあるのか、大変興味あるところである。入試広報はさすがにこれらのデータを持っている。瞬時に揃えてくれた。
・ 単に授業料だけでは比較できない。入学金は抑えながら授業料は少し高いというところもあるし、逆に入学金は少し高くても授業料は少し抑えるところもある。いずれにしても納付金をみれば、どうも「学校の評価」みたいな、言い換えれば「企業の株価」みたいに感じるのは私だけであろうか。
・ 進学実績の高い、人気の学校は株価は高い、いや納付金は高いし、生徒数の少ない低迷(?)している学校は納付金は一般的に少ないように見える。人気はないが、納付金を高くしなければ経営がやっていけないところは、頑張って幾分高く設定しているようにも見えるところもある。いずれにしても「納付金の数値をみれば学校のおかれている状況」が分かるような気がする。
・ 「 私学は授業料が高い」とは人口に膾炙されている言葉であるが、そのこと自体に間違いはない。しかしそれは国公立高校と比べて国や都道府県の私学助成が圧倒的に少ないわけで、保護者からの納付金と公的助成金で経営が成り立っているのだから、ご理解を頂かなければならない。
・ 「浪速のポジションはどうか」。答えは大阪の私学共学校56校の中で31番目、入学金200000円、授業料522000円の合計722000円である。56校の分布を見るとどうも上位グループ、中位グループ、下位グループの3つに分かれそうだ。「本校は中の中」といったところか。
・ トップは千里国際学園で120万円で断トツだが、ここは帰国子女や外国人教育学校だから別格として、トップグループは上から同志社香里924000円、金蘭千里896000円、関大一高860000円、大阪桐蔭820000円、手塚山泉が丘815600円、それに大手前、清風南海がともに810000円で続く。
・ 各学校「横にらみで一生懸命、どうするか考えている」ものだから、学校間にそれほど大きな差異はないのだが、下位グループで言えば安いほうから金光藤蔭658000円、清華660000円、清明学院660000円、商大堺668000円などとなる。
・ 同志社香里と金光藤蔭が仮に共に生徒数1000名とすれば収入は2億6千600万円も開きがあり、尋常の差ではない。高くすれば「生徒保護者からから敬遠されないか」安くすれば「安かろう、悪かろう」と思われないだろうか、私学経営者の心配は尽きない。
・ 本校でも値上げの話は過去理事会側からあったと言うが、嘘か誠か知らないけれど、「我々は弱者の味方だ。授業料値上げ反対」と組合分会が猛反対したことがあると聞いた。もしその時私が居たら「絶対にそのようなことは言わせない。」経営のことは何も分からず、自分たちの給料は社会一般よりも高いところにもってきて、更に上げることばかり主張しながら、納付金は上げるなと。ふざけた話だ。
・ 大体巷間言われている組合の組織率の高い私立学校はすべて本校よりも納付金が高いではないか。これをどう説明するのか。弱者の味方を言うなら、本校で一人居るが自分の給料や手当てを返還して困っている人を助けよ。それが筋というものだ。
・ 今から来年度どうするかじっくり考える。大体これは「経営マターで従業員がとやかくいうことではない。私が私の責任で決める。」。校舎の補修費、女生徒受け入れ拡大のための諸準備、女性教職員が増えることに伴う更衣室増強、生徒の運動設備などお金は1円でも多く必要だ。
・ 必要なものは実施するが無駄はしない。必要な資金は集める。勿論組合のいう「公的私学助成の増大は根気よく行政にお願い」していくつもりだ。しかし公的助成が今後増えると考えたら間違う。公的助成が少なくともやっていける「筋肉質の学校」を作っていかねばならない。      
2.民主党が高校無償化案を提出
・ 民主党が今国会に提出を予定している「高校の授業料無償化案」の骨子が作日あきらかになったと今朝の読売が報じている。読売だけだった。高校、高専に「国が示す授業料の標準額の範囲内で授業料を支給する」というものだ。
・ 私学には親の年収500万円以下の家庭に標準額の2倍を支給するというものだ。現在「標準額は全国平均で118800円」(大阪府は全国一高くて148000円)で費用は年間4324億円としている。
・ おかしいではないか。私学の保護者は公立の保護者と同じく、所得税を支払い、住民税や消費税も同じように支払っている。私学に通わせる保護者が裕福という前提で民主党は考えているが、これは今日間違っている。然らば、「公立に通わせたらよいではないか」、こんなことを言う人は何も学校のことがわかっていない人たちだ。
・ 果たしてこのような民主党の案が通るのか否か、分からないけれど功罪をよく考えねばならない。自民党との協議などを注意して見守っていかねばならない。簡単にいくはずが無い。
3.大阪府財政非常事態宣言
 ・ 全国最年少、橋下新知事が登庁し新知事による府政が今日から始まる。職員に対する就任挨拶を聞いたが「破産会社の従業員と厳に認識してください」と言っていた。これはこれで立派である。とにかく初心貫徹、公約とおり進めて欲しい。応援はする。
・ ただ財政非常事態宣言でもなんでも良いが「私学助成」についてはまず「公立学校と公平に考えて欲しい」。この人に感じている「危険な匂い」がますます強くなってくるのが気になる。橋下さんの発想の原点が、何でも「北野高校、北野高校、早稲田、早稲田、ラグビー、ラグビー」に限られていることだ。
・ 特別秘書も北野、早稲田、ラグビー部の後輩だ。仲間を連れて行くものではないというのが私のスタイル。本校にもたった一人で赴任した。ただ自分ひとりを頼りに、長ドスを手に討ち入るのは唐獅子牡丹の高倉健さんだったが、「誰一人知らない中に一人で入って仕事をするのが格好良いと思うがなー」。そのほうが内実がよく見え、大きな発想が出来るものだ。
・ 選挙期間中は「学区の撤廃」を叫んでいたが、まだ新学区制になって2年目だ。まだ早かろう。今日の新聞にはなんと早速、府の幹部に「自分の母校、北野高校を中高一貫校にすべし」と言っていると報道にはある。ますます危険な匂いを感じる。北野だけではないだろう。大阪には200校以上の公私の高等学校がある。「まず勉強せよ」と言いたいね。貴方は今や北野の単なるOBではなくて大阪府の知事なんだ。
・ 公立中高一貫校に私は反対はしない。東京はじめ他府県がやりつつある。ただ北野、茨木は今のままでよい。大手前と天王寺は理数科がある。北と南でバランスは良い。然らば、どこか。今度は東西だ。高津と四条畷を中高一貫校にすべし。これが私の意見である。