2008年3月9日日曜日

3月9日(日)高体連成績

1.神道科教育見直し
・静かな落ち着いた日曜日となった、風が当たると肌寒いが陽だまりは心地よい。昨夜も名誉理事長、理事長職代理と会合があり、職務代理とは珍しく2次会だった。今度本校の評議員に入って頂けるI戎の宮司も一緒だ。この宮司、大学の後輩に当たる。
 ・見直しを進めようとしている神道科の課程に関し、宮司の言われるのは「皇學館大學の桜井教授のご指導」をサジェッションしてくれた。早速M教諭に言って検討してみようかと思っているが、本校の目指すものとここは高等学校であるという点で果たして・・・。
2.高体連成績
・年度末にあたり「高体連の閉会式」が先週7日(金)にあり、担当教諭から結果報告があった。高体連は「大阪高等学校体育連盟」の略で総合体育大会の総合結果の表彰式がホテルアウィーナであったものだ。これを見れば「一目瞭然で運動クラブの実力」が分かる。野球は「高野連」だから別組織になっている。
・公立勤務の時もこれを楽しみにしていた。何時も運動部を誇る八尾高校に負けていたのだが2年目に5学区でトップになったときは嬉しかったものだ。進学も部活も両方出来て「文武両道の学校」だ。「浪速はこれを目指している」。
・何でもそうだが「指導者次第」だ。教科指導力も部活動指導力も指導者により成績や伸びは大きく影響される。国だって政治家次第だし、学校だって校長により大きく変わる。部活動でもそのとおりだ。
・第62回、即ち本年度の総合成績男子で言えば、優勝は近大付属、上宮、清風、柏原、北陽、太成学院でベスト6だ。本校は「男子優良校」として表彰はされたが、順位は東海大仰星、参大付属、興国、桃山、体育大浪商、大阪学院の次だから13位だから誉められた位置ではない。「残念で結果に大きく不満」を感じている。0.5点差でひしめき合っているからあと少しで一挙に順位は上がる筈だ。
・ちなみに女子では優勝が四天王寺、羽衣、四条畷学園、福島女子、市立桜宮、樟蔭東、がベスト6だ。それに薫英、汎愛、信愛、府立大塚、太成学院が続いている。
・本校種目別で言えば「弓道が男子、女子とも2位」、男子では卓球が6位、剣道が5位、空手が3位、ボクシング4位だけが表に記載されているだけだ。弓道については指導者の「M先生」を昨日校長室に呼び、「よくやった」と誉めてあげたところだ。
・この女性の先生、弓道の世界では全日本レベルで有名な選手であったが、3年間、英語の常勤講師として頑張ってきた。私自ら1年間じっくりと見定め、部活動指導力以外に教科指導力も生徒生活指導力もあると考え、4月からは専任教諭に採用する。なにより「礼儀正しいところは天下一品」だ。
・「トップになるための課題は何か」と問うと「生徒の体力の問題もある」と答えが返ってきた。「先生はスマートでそんなに大きくないではないか」「高校の頃は大きかったです」「来年度完全に共学になり女生徒も増える。まず体の大きな部員を増やし、頑張れ」と檄を飛ばした。「頑張ります。」と力強い応えが返ってきた。
・「空手と剣道の指導者は専門家で超一流」だと思っているがこの成績では「期待外れ」だ。もう少し頑張らねば駄目だ。「油断」ではないのか。特に空手の凋落が著しい。「ガクナビ」のテレビにも出たし頑張らねば。このような成績では専用の道場は作れない。
・「ラグビー」はこの前応援に出かけ、様子を見たが徐々に成績は上がっている。今の実力ではこの程度だろうがもう一山越すように頑張って欲しい。選手の体全体の大きさ、パワーが大阪のトップクラスと全然違うが、まだまだ伸びる可能性がある。指導者に期待が持てるからだ。
・サッカーは良く分からない。部員数も多く、大体3人も正教諭が顧問にいて宮崎合宿とか、派手なことばかりして、力は付いてきているのか。「指導方針が間違っているのではないか」と言いたいくらいだ。
・部活動の指導者も「硬直した考え、マンネリの練習方法、指導者の姿勢がそのまま生徒に跳ね返る」等々影響が大きいということを考えねばならない。「何か自分たちの仲間だけでことを進めようとしていないか」。駄目だったら外部から指導者を招聘することも考えべきだ。
・部活動の指導者に言っておきたいことがある。「要は大切な生徒を校長が部活動顧問に預けて、それらを校長が認めた指導者に指導して貰っているという考え方」だ。「唯我独尊」の指導、「部活動ワールド」を作ることは許さない。
・勿論教育の一環だが「勝つことでこそ教育効果も上がる筈」だ。伸びない、勝てないでは顧問を降りてもらうか、変わって貰うしかない。部活動の指導で採用しているのではない。あくまで教科指導で採用しているのだ。
・20年度からは「公式戦の戦績を数値化して本年度と比較して評価する」ことを考えたい。当たり前のことだ。それくらいの覚悟でやらねば「文武両道の学校」は覚束ないし、「良質の生徒」も浪速には来てくれないだろう。
・「あの先生の指導を受けたい」「あの学校でサッカーをしたい、野球をしたい」といってくれるようにしたいものだ。その世界で「顔が広いとか」「付き合いが広いとか」「協会の顔役だとか」そんなものは関係なーい。大した顔でもあるまいし。そんなことで生徒の力が伸びるのなら楽な話だ。大体「部活動の指導者は謙虚でなければならない」。
・テニス、バスケット、アメフト、水泳なども来年は頑張って欲しい。陸上部は再出発だ。今年は色々なことがあった。柔道をどうするか、頭が痛い。相撲部を復活できないか、とにかく「運動クラブについては色々考えてしまう」。
・20年度1年掛けて「根本的に部活動のあり方を再検討」することを考えている。今本校は中途半端だ。進学もクラブも、どっちつかずでは結局どちらも成果が上がらないのは困る。生徒に選択権を与え、はっきりと「路線」を打ち出し、徹底してやることが重要だ。土曜日の活用も色々合ってよいと考えるようになってきた。