2008年3月26日水曜日

3月26日(水)制服受領日

1.制服受け取り
・ 今日は専願合格者の「制服受取日」である。ちなみに併願合格者はこの24日が入学手続き日だったが、この日「採寸」をして、4月4日が受け取り日である。実質10日しかないため、制服販売会社は大変だろうが、まあ「商売(ビジネス)」だ。
・ 長い経験があるため、ノウハウをお持ちなのだと思うが、私などは入学者数も分からず、男性女性も不明で肝心の「体つき」も違う生徒の300名近い制服をよく期日までに揃えられるなーと感心してしまう。
・ 恐らく在庫をある程度読んでそれぞれのサイズを用意し、ズボンの裾、ウエスト、スカートの丈、エンブレムの取り付けくらいにしないと間に合わないと思う。だって本校だけならそれでもと思うが大阪府内の私学制服取り扱い会社が公立の合格発表日の24日に一斉に制服の用意に入るのだから大変だ。
・ 公立高校も制服のあるところは24日から入学式までに用意する筈だから、この一瞬大阪府の制服流通業者、制服卸し会社、生地の会社、縫製の会社、「てんてこまい」だろう。
・ こういう業者さんで私学は助かっているのだと思えば有りがたい。1年でこの数日が「勝負の時」であるのは間違いない。本校の出入りは正門真ん前の「中西学生服店」さんだ。昨年まではここ以外に2会社あったが、お引取り頂いて「中西さん、一本に絞った」。
・ 生徒の購入の便利さとアフターサービスを期待してのことである。本校とは長いお付き合いで「誠実な社長さん」が家族総出で経営されている。信頼にたる会社だと考えそのようにした。
.“学生服少子化でも堅調”新聞記事から
 ・本日の読売に上記のような記事が出ている。生徒数が伸び悩む中で「学生服が根強い需要」を保っているというのだ。確かに制服の「モデルチェンジ」でイメージ一新を図る私立の中学、高校に比べ最近は公立でも統廃合や単位制高校とかに変わるときに制服を変えたりする。
 ・本校でも昨年5月から夏にかけて相当「検討」したが結構本校の制服は「生徒の評判も良く、マイナーチェンジ」で終わった。例えば女子のジャケットにはエンブレムを付けていなかったが小さいものをつけるようにした。又ボタンホールには七色の糸で縁取りをしていたが、「女生徒からは恥ずかしい」と言って要望が強く、これもなくした。
 ・苦労したのは「」で成長著しい中学生には今まで白のスニーカーとしていたが、革靴も選択対象にし、高校生用も少しデザインを変えた。制服のチェンジには時に「保護者が口を挟んでくる」時もある。「制服は大きな意味で学校教育の一環」に位置づけて「学校裁量」なのだが、保護者も意見があるのだろう。
 ・日本で最初に制服を導入したと言われる京都の平安女学院高校は4年ぶりに一新するそうだ。4月からの新制服は濃紺、簡素で「大人っぽい」という。最近は「可愛さ」などより「フォーマルなスーツ調」が人気という。
・ 本校でもそのうち「変えて」という声が上がって来るかも知れない。制服は1980年代後半から伝統的な「詰め襟」や「セーラー服」から「ブレザー」への切り替えが進み、それが一巡してからモデルチェンジが激減したと記事にはある。「なるほど」。
・ 浪速の制服は平成7年からだと言うから今から13年前に現在のものを導入したことになる。「長い寿命」だと思う。女生徒用は共学になってからだからまだ4年しか経っていない。
・ 男子の制服は結構カッコ良く、中西社長は「あのズボンのグレーとモスグリーンのチェエク柄は日本中でも本校のみですよ」と何時も言われる。「フーン」。女生徒もリボンの評判が良いみたいだ。ただカーディガンは高いと文句を言っていたな。
・ 国内の学生服市場はここ数年1100億円規模の市場であるが大手の「トンボ」「カンコー」なども増収増益というから少子化の影響はない。大体「年250~300校のモデルチェンジ」が続くとみているが果たして?この世界も勝ち組み負け組みの勝負が激しいのであろう。本校のT制服会社は勝ち組なのであろうか?
3.制服考
・ 制服について様々な意見があるのは知っている。前任校では制服がないことが特徴であったが、特段問題はなかった。しかし「生徒生活指導の面から必要だ。」との声も大きい。又女生徒の中には「毎日着る物に困って、制服を作って」という声もある。
・ 今、「食育」の次に何と言う言葉が来ているか、このブログを見てくださっている人はご存知か?「服育」というのだ。ここに極まれりという感じがしないでもないが「やはり服装は大切で人格を表わす」という評論家もいる。そのうち服装係の専門教諭が出てくるかもしれない。
・ 確かに「服育」は考えさせる。男子のズリ下げズボン、女子のスカート丈、見るに耐えないシーンに出くわすこともあるが、概してそういうことを好む生徒は詳しくは書けないが、日常生活習慣、学習意欲と関係があると断じる評論家もいる。だから「服育」なのだろう。
・ 制服のある学校は費用が大変だと言う声もあるが、本校の昨年の例で男女とも夏冬服、セーター、シャツ等一切込みで、又かばん、靴等を入れて85000円くらいの筈だが、これで365日過ごせると思えば「高いか、安いか」議論の分かれるところだ。
・ しかし品物や制服を抱えて母親と帰る姿を見ていると「よいシーン」だ。「高校生になったという感慨」がこみ上げて来るのだろう。「本校の生徒であるという誇り」を持って制服を早く自分のものにして欲しい。