2008年3月15日土曜日

3月15日(土)中学校卒業式

1.卒業式で福岡県中学生二人逮捕
・ 昨夜から一部のテレビで報道され、今朝の新聞でも各紙記事にしているのだが、福岡県田川郡内の公立中学校で卒業式のあと、8名の生徒が暴れだし2名が福岡県警に逮捕されたとある。校長室の湯飲みを割り、校長のロッカーを蹴って損壊したという。
・ 学校はこのグループを「個別指導」と称して昨年から美術準備室に隔離して(新聞報道の言葉)指導していたが、テレビゲームやラジカセ、電気足温器、漫画などが持ち込まれ「溜り場」になっていたため、2月末に閉鎖したことが気に障ったらしい。
・ 50センチの鉄パイプを振り回し、レポーターのマイクを取り上げて歌いだしたり、傍若無人ぶりは度が過ぎ、遂に学校は警察を呼んだものだろう。校長は心労で休職、教頭は自宅療養中だという。しかし「弱い管理職だな」とも思う。二人とも倒れるかなー。
・ 本校ではあり得ない。決してこのような生徒は作らないしこのようなことはさせない。しかしこの県の教育長も冷たいよなー。テレビのコメントでは「もっと学校が早い段階で指導しておれば・・・」みたいなことを言っていたが、それは違うのではないか。
・ 教員の力は得られず、保護者も怖い、教育委員会も当てに出来ず、マスコミを恐れ、四面楚歌で行き詰まった校長と教頭の哀れな姿が見えそうだ。これが今の「今の荒れた公立中学校の姿」と言える。
2.浪速中学校卒業式
・ 「良い卒業式」だった。中学生は本当に可愛い。「あどけなさが残っている」ところが良い。これが数ヶ月もすると一挙に高校生の顔になるのだから不思議だ。36名の生徒に「卒業証書を授与」した。
・ 浪速中学校が生徒募集に苦労した時代の生徒で言ってみれば「虎の子の生徒」だ。男子ばかりである。優秀な生徒も多い。なんと高校受験の成績で言えば2200人のうち1番と2番、4番、46番の席次は浪速中学の生徒だ。
・ こじんまりとした卒業式であったが、装いは立派にしてあげた。「中身は光る卒業式」だった。予行練習を見たが「どうも冴えない」ので「赤じゅうたんを前に敷き詰め、金屏風と幔幕で一挙に豪華な会場」になった。
・ 歌も「仰げば尊し」がなかったので、急遽加えた。「この曲のない卒業式は何か物足りない」。教師から「仰げば尊し、わが師の恩・・」と歌わせるのはおかしいではないかと言う向きには「現場を知らない教条的な人」で無視する。この唄は生徒教師双方のものだ。
・ 体育館などの大きな場所ではないため、かえって歌声が会場に響いて大変良かった。高校生になってくると照れくさいのか歌声は、もそもそと小さいのだが。「中学生は声を張り上げて歌う」から、これが又良かった。
・ 式辞は高校と違ってあまり難しくてもいけないし、長いのは禁物だ。今日は短くまとめた。「司馬遼太郎先生のお言葉を借用」したりして、語ったつもりだ。学業優良表彰は成績がトップの生徒に贈るのであるがこの生徒が実は高校受験成績トップの生徒だ。大きく、大きく伸びて欲しいと願うばかりだ。
・ 保護者の謝辞にはほろりと来る。特別な感慨があるのだろう。おそらく今日で「子離れの覚悟」を決めたかも知れない。ブラスバンド部の生演奏も入れた。盛り上がった良い卒業式となった。卒業式は何度やっても良い。「校長冥利に尽きる」。
・ 11時30分頃、職員室で中学3年生学年団が全教職員の前で総括と挨拶、それを「全員が拍手で慰労」する。中学校の担任団、苦労もあったのだろう、しっとりして良い挨拶だった。「高校に行っても、皆さん、浪中の卒業生を宜しくお願いします」と深々と頭を下げていたな。良い場面だった。
3.東大合格 福嶋唯大君
・ 担任のK教諭が本人を連れて挨拶に来てくれた。お祝いを手渡す。学校の正門入口に垂れ幕をつけたことを恥ずかしそうにしていた。「慶祝、本校初の快挙、東京大学合格 福嶋唯大君」と大書きしたものだ。
・ 長身でハンサム、さすがに頭脳明晰な感じで色々とおしゃべりした。世界史が不得意でよく出来なかったが「英語でカバーできた」と担任のほうを向いて言っていた。この担任はTOEIC900点の英語の教師だ。この二人には信頼関係があると伺えた。
・ 一人っ子、両親も大変喜んでおられ、本郷、井の頭線界隈で住むところを探すという。私からは2点強調してアドバイスした。何をしゃべったかはK教諭しか知らない。福嶋君の「将来に関して」のことだ。相当力を入れて話をした。真剣に聞いてくれた。
・ それにしてもよく「東大」に行ってくれた。此処が素晴らしいし、嬉しい。「京大」でも勿論大変なことだが前にも書いたように「東大は別格」だ。正門前の制服店の社長はじめ、アルバム会社の社長など「お祝いに来てくれる」。この人たちも胸をはれるほど嬉しいのであろう。