2008年3月28日金曜日

3月28日(金)常勤講師の先生

1.職員会議座席表
・ 朝会において担当教頭からまず4月2日、「年度最初の職員会議の座席表」の原案提示があった。この日は常勤講師の先生方が初めて出席される日で「ご挨拶」の為に分かり易いお席の方が良いだろうという管理職の配慮で2段階方式となっている。
・ ご挨拶が済んだ後は今後1年間の「定席」に着くことになる。本校ではそれぞれの教員が自分の「指定席」を有している。最初はいささか驚いたが、悪くはない。前の学校では自由席であった。しかし自由席と言っても何時も大体同じような席に着いたりするし、仲の良い先生同士が隣り合わせだったり、「人間模様」も色々だ。
・ 面白いことには必ずしも教科でまとまった据わり方はしない。ばらばらで、校長には見えない「秩序」があるのかも知れない。だからある先生が何時もの席にいないとなると「お休みか」「どこへ行ったんだろう」「どうして席が変わったんだろう」などと想像したりするのだ。ここが又面白い。
・ その点、本校は中学、高校の類別、科別、事務、養護と分かれているので、分かり易いと言えば分かり易いが、まあそんなことは大したことではない。重要なことは「職員会議には絶対出る」ということだ。
2.職員会議の進め方
・ 20年度から少し「進め方」を改める。名実共に「校長の校務運営の補佐機関」として位置づけ、進行役は「教頭」とする。意味も時代性もいかがかと思う「議長、副議長」の職位と呼称はなくする。これで教員の時間減も節約できる。職員会議の「進行役」に時間減を施している学校は知っている限りない。
・ 敢えていうなら「校長が職員会議の議長」であるが「代理として管理職の教頭が進行を司る」とした。又、教頭原案の席の配置表には未だに「書記」などの言葉を使っているが、本日これは改めさせた。「記録担当」「記録係」で良い。
・ 記録は昨年専任教諭に採用され、「試用期間の1年間」が過ぎ、晴れて正教員になった先生方が記録の任にあたる。任期は1年、その翌年は本年4月に専任になられた5名の先生方が「当番」だ。
・ 議長とか書記とか何かの団体みたいなイメージを払拭させ、組合員も非組合員も本校の教職員で「校長が校務を運営する補佐役として会議に参画する」。職員会議は又「団体交渉の場」や「個人糾弾会」ではない。これは徹底していく。「職員会議を絶対に守る」積もりだ。
・ 学校法人としての経営説明や労働条件に直接関わるものを職員会議の場で議論するものではない。必要時は「職員集会」に切り替えて理事長が「経営説明」を行う。あくまで校長の職務は「校務を運営し所属教職員を監督する」ことである。
・ 校長にとっては「学校現状の把握や教職員の意向確認の場、校務運営の方針徹底」,教職員にとっては「管理職の考え方の確認、教員間の情報交換、疑問解消等」であり、最終的には「全教職員の意思結集の場」が職員会議であると考えている。
・ 全員に個人パソコンを貸与し「IT武装化」を始めて半年、今、ようやく戦力化されてきた。どうでも良いようなことでダラダラ貴重な職員会議の時間を費やすべきでない。意識を変え、やり方を変える為に今まで準備してきた。「IT化と職員会議のレベルアップは表裏一体」のものである。
3.新採用専任教諭と新採用常勤講師
・ 今年新たに「6名の専任教諭が採用」された。内2名は6ヶ月短縮で昨年の10月、1人は3ヶ月短縮で本年1月から、残りの3名はこの4月からだ。これらの先生は昨年本校で常勤講師だった先生である。長い人で3年、短い人は1年である。
・ 残り1名は非常勤講師から一挙に専任教諭だ。この先生は近隣県の公立高校の採用試験を受かっていたのだが「木村校長の下で働きたい」と公立を蹴ってきてくれる先生だ。別に公立を袖にしたから採用したわけではないが。
・ 私は「本校に適性がある」と考える先生は積極的に専任教諭に採用していきたいと考えている。団塊世代教員の大量退職で公立、私立とも「教員募集に血まなこ」になっている。特に私学はいかにして優秀な教員を確保するかが「学校存続の要」だ。
・ 本年度、常勤講師の先生は「全員が本校新任」である。「その数36名に上る」。数も昨年当初が22名だったから14名の増だ。その分非常勤講師を減らした。40名の非常勤を19名にしたので教務は「時間割作成が大変楽だ」と言っている。
・ 非常勤は大体「他校との掛け持ち」があり、「授業のコマの設定に条件」があったりして、その数が多くなると時間割編成が難しくなる。あたり前の話しで、私は方針として極力非常勤を減らしていく積りである。
4.個人パソコン配布
・ 常勤講師には個人パソコンを貸与するのだが、数が増えた分、不足する。専任教諭で早期退職された先生のものをクリーニングして新品同様にしたが、どうしても足らない。人が増えたのだから仕方がない。
・ 結局「14台の新品パソコンを新たに購入」した。全ての『配布リスト』が出来上がっており、4月1日にお渡しする準備が整っている。その日、「イントラネットのシステム説明会」もあるという。大変結構である。
・ 初めてお迎えする先生方は幾分不安なお気持ちであろうから「温かく、優しくお迎えするよう」何度も副校長には言っている。これを受けて4月2日は教務、生指、事務室も新先生方に「マニュアル」をお渡しして説明する手筈だ。初めて作ったものもあり、不十分かも知れないがとりあえずスタートだ。それもこれも多い新任の先生方に早く戦力になって欲しいからである。
5.常勤講師のプロフィール勉強中
 ・ 本年度は副校長二人、事務長の3人が採用センターとなり、採用業務に校長は直接タッチせず、すべてこの3人にお任せしたのであるが、ぼつぼつ「どのようなお方」かを頭に入れねばならない。校長としての当然の仕事だ。
・ 副校長が常勤講師の先生方の「履歴書」と「課題レポート」を持参してきた。課題レポートは副校長が先生方に「本校理事長・校長の言葉」をホームページから参照し,「2000字以内で感想文・教育論・所感、意見等を提出」して欲しいとしたらしい。
・ 履歴書を見ながら朝からこの課題レポートをしっかり読んだ。2000字の文言、文章の中に「その人の全てが現れる」ものだ。眼光紙背に達するとは言わないが課題文を読みながら「どのような先生だろう」と想像するのは楽しい。
・ 縁あって同じ職場で働くのである。若い先生方にとって「魅力的な労働環境と仕事の質を提供」することが私の仕事だ。4月1日以降新たな常勤講師の先生と共に「学校進化」のため、「新たな校長の戦いは始まる」。新しい先生方への期待に胸が膨らむ。