1.専願点呼
・ 「専願点呼」とはいかにも古めかしい言い方だ。本日は専願合格者の第1回目の登校日、副校長によると長い間、本校では「公立高校の後期試験」の日にぶつけているという。理由はよく分からない。おそらく「公立へ逃がさない」という“気持ちの表れ”なのかもしれないが、いまさら逃げるなど有り得ない話しである。
・ それにしても「点呼と言う言い方」に違和感を感じる。「1人1人名前を呼んで人数を確かめる」と国語辞典にはあるが、辛い話しだ。人数を確かめ「ああ、今年もこれで学校がやっていける」くらいの「私学経営のせつなさ」みたいなものがこの点呼という言葉にあるのか。
・ 一方では「何か軍隊か自衛隊的な行列点呼のイメージ」が拭いきれず、この専願点呼の言葉には馴染めない。来年は変えよう。「専願合格者登校日」で良い。公立の後期の合格発表日の24日は「併願点呼」となる。こちらは「戻り」という重要な数値概念があり、「点呼」というのは分かるような気がするが、別に点呼でなくともよかろう。
・ 今年は専願数が大幅に伸びた。一切脇目も振らず本校にのみ絞って来てくれる生徒だ。「有り難い話し」だ。本日登校する予定の数は総勢383人、内女子は93人と対前年度38名の大幅増で、これまた確実に伸びている。
・ 専願だけで383名の数値はここ「最近の新記録」で素直に嬉しい。認められてきた証拠だ。昨年は対一昨年対比で専願が減少して気にしていたがこれで「復活」した。専願で定員一杯になることが理想だが、一挙にはいかない。まず実績を示さなければならない。
・ 専願、併願どちらが学力レベルが上で、学習意欲がどうだとか、生活習慣はどうだとかは関係ない。昨年の入学式でもそのように話した。入学した以上、すべて同じ生徒だ。「本校教育方針にのっとり公平に平等に対応」していく。あたり前の話だ。
・ 今日は新入生心得、健康の記録、自転車保健、通学証明書、教科書・副教材の申し込み、それに「宿題を英国数で出す」。それを入学式の翌日4月9日に宿題試験を行い、初めて本格的な生徒の学力を見る。至れり尽くせりだ.
・ 10時過ぎ体育館に揃った生徒の状況を観に行ったが、新学年主任のK教諭が一生懸命説明していた。生徒は静かに聞いていた。生徒生活指導部長が注意して観察していたが、私の見るところ、皆、真面目そうで賢そうで、これなら新1年生の生指は楽になるか。「うん、まだ早いって!?」
2.クラス名の呼称
・ 副校長に頼まれ、色々考えたが次のようにした。「理数科はS,普通科Ⅰ類はR,Ⅱ類はT、Ⅲ類はA」とした。複数クラスの場合は例えばA1,A2、A3、・・・となる。クラス数が幾らになるかは24日の併願点呼まで分からない。戻りの数値による。
・ 由来は理数科のSはこれは誰でも分かるサイエンスのS、Rはリアライズ(実現する)のR,Tはトライ(挑戦する)のT,Aはオールラウンド(すべて)のAの意味だと副校長とK教諭が後付で考えてくれた。これで良い。元々Aはアスリートで考えていたのだが。All Roundの方が良いな。
3.藤本義一先生から電話 校歌の件で、ご機嫌であられた。
4.第2グラウンド整備状況
・いやー立派なものが出来つつある。これは素晴らしい。正門入って、真っすぐのところ、体育館に通ずる通路沿いにある。入学式には間に合うし、これは生徒保護者に大変喜ばれると思う。
・柱やネットの色がこれまた良い。シルバー色だ。誰かの本だったが「学校というのは何時も“槌音”が聞こえていないと駄目」というものであったが、つくづくとそのように思う。これは名言だ。
・「槌音響くのは学校の元気印」だ。考えてみれば昨年1月から「槌音ばっかり」だったような気がする。正門、塀、体育館、家庭科調理室、中庭人工芝、1階女子トイレ、それに今回の第2グラウンドテニスコート3面化だ。
・ もう私の頭には次の槌音だ。それは「食堂のカフェテラス化」である。カッコよいものを作るぞ。お金は後から付いてくる。
5.今朝の産経新聞記事 私学助成から
・ 「大阪府私立中高連会長の野田浪商学園理事長のインタビュー記事」を載せているが、「まったくその通りだ」。橋本行財政改革に関して私学助成をするなら「その前に公私間の公費支出格差46万円を無くせ」と言っておられる。
・ 3月20日の私のブログ「橋下知事と平松市長」のところで明確に書いているがまったく論点は同じだ。野田会長、良く存じ上げているが、立派な指導者で、良くぞ言ってくださいました。
・ 私は言いたい。「橋下さん、大阪の私学助成は各都道府県の中で小中の全国学力調査の順位と同じで45番目ということを認識して喋らないと。」あまり発言が軽いと折角の府民の期待が変わってきますよ。ちょっと「発言が軽すぎる」気がします。基本的に「橋下改革を応援」しているのですから。
・ 記者の突っ込み「府立に比べ私立の教員給与は高い」に対して野田会長は次のようにコメントされている。「私学は本務教員の数を抑え、非常勤の割合を高めているため、教員の負担は生徒数も含めて府立よりも大きい。ボーナスも毎年下がっており、公務員を下回るのはそう遠くないとみている。」
・ 橋下知事の教育の発想の原点は「公立」のみだ。このことはブログにおいて何回も強調してきた。「大阪の教育を日本一に」というがそれは良い。大変結構だ。しかしそのために「公立の学区撤廃」をと言い、母校の北野や天王寺しか頭にないのだ。どうして「私学も頑張って欲しい」と言えないのか?不思議だ。
・ 「大阪の子どもの40%が私学で勉強している」と言う発想がまったくない。私学に言うことは「私学助成の削減」だけだ。「驚きを超ええて怒りさえ感じる」。府立高校には寛大で私立高校は痛めつけるというのでは、大阪全私学の優良な保護者納税者と私学とビジネスを展開し、納税している企業家が叛旗を翻すことになりかねない。勿論「私学も経営努力を怠ってはならない」が。