2008年5月19日月曜日

5月19日(月)部活動費

部活動費
・ 「橋下改革」もこの22日から府議会が始まり今議会は初めて慣例を破って「代表質問」があるという。当然のことだ。ここまで言われて府議会議員がシャンシャンシャンでは有権者府民に申し訳が立つまい。元来府議会議員の仕事でもある。
・ 自民公明与党は「対案を用意」しているという、民主党も出すという。面白い論戦になりそうだが、どうも答えは見えてきた。当初知事が言っていたことと中身は異なりそうだ。市町村への補助金も本年は切らないみたいだし,府債の発行もするみたいだ。どういう先行きになるか、面白くなってきた。
・ 私学助成はどうも「切捨て御免」で切られるみたいだ。10%程度は覚悟せざるを得ない。本校は来年度「授業料を上げさせていただく積り」だ。これは元々考えていたもので別に今回の助成費の削減とは関係なく内定していたものである。誤解されかねないのを怖れている。
・ 本校の年間授業料は私学平均に比べて低いし、近隣の似たような学校に比べてまだまだ低い数値だ。今までは「切り出せなかったのだろう」。しかし経営が安定してこそ「責任ある教育」が可能だ。まだ最終決定ではないが「ほんの少しだけ」上げさせて頂きたいと念願しているが・・・。
・ 私学助成が削減されると厳しいことには違いないがこれは「部活動費にまで影響」してくると考える。通常の助成補助費の削減ならまだしも「授業料減免制度の基金が削減」されると保護者にはこれまた大変なことになる。
・ 修学旅行の積み立て、自己所有の教材費、PTA会費、生徒会費などには通常の軽減措置はない。府立で言えば夏場のクーラーの5500円も受益者負担だ。これが困窮家庭では負担になる。
・ 更に加えて活発な部活動に所属すると「合宿費や用具代も自己負担」だ。これが結構馬鹿にならない大きな数値である。本校で言えば看板クラブの硬式野球部ではクラブ予算は28万円つけているが、とてもこれでは回らなく、保護者にお願いして「保護者会」が組織され年間一人当たり45000円徴収されている。
・ これで用具とかを購入したりするそうだが加えて「臨時に合宿費や遠征費」もある。あれこれあるが整理すれば昨年度の実績で言えば年間5万円程度が臨時に必要となっているから小さな数値ではない。これでも他の私学に比べ極めて少ないと顧問は言う。
・ サッカーは年間30000円以外に合宿遠征が好きだから、春には宮崎、夏には岐阜、冬は合同合宿ということで1、2年生では88000円必要だ。3年生は引退もあるので大きく減少する。同じようにラグビーは費用ではチャンピオンだ。年会費72000円で合宿遠征費用が100000円を超える。これでも顧問に言わせれば『無茶苦茶低い』という。
・ 私が言いたいことは各ご家庭では「経済状態が厳しい中でも子どもが喜んで部活動をし、合宿に参加したい」と言ったら「親心は行かせてやりたい」と思うからだ。保護者の貴重なお金を使っているのだから「その積りでお金を使え」と言っているのである。「成果を出せ」と言っているのだ。
・ この前校長の許可なく某クラブで「3年生の一部部員を強制引退させた」という情報が入ってきたから即刻元に戻させた。保護者からクレームがあったのだが「当たり前だ。」この運動部の指導者は「教育の一環の部活動」ということが分かっていない。
・ 最近府内で大きな事件があった。実名入りで報道されていたが、夕陽丘学園高校で「部活動の合宿費水増し事件」への関与で2人の教員が学校法人から「就業規則にのっとり処分」されたものである。一人は解雇、一人は減給処分である。
・ 内容はこうだ。書道部の顧問として合宿に生徒を連れて行き、宿泊料とは別に「施設使用料」名目で「架空の請求書を受領しPTA会費から支払いを受けた」言う。学校側は事情を聴取(恐らく内部告発だろう)して事実を認めたため処分をしたという。
・ しかし記事には驚く。処分を受けた教員は「就業規則については、存在さえ知らなかった。従業員への就業規則の周知徹底を『義務つけた労働基準法に違反しており処分は無効だ!』と騒いでいるらしい。驚くばかりの「言い草」ではないか。
・ 本校ではそのようなことは無いと信じている。合宿先での飲酒や私用を生徒の合宿費から出費させていたなどしたら、夕陽丘学園と同じで厳重調査の上で「厳しい処分」だ。今は教職員を信頼して「保護者会という私的の任意団体の会計」だから、最後のまとめだけしかチェックしていないが、お金を集める時は私の名前を使っており、今後チェックを厳しくする積りだ。間違いはないと信じているが、もしもの時に私の管理責任が問われる。
・ しかし面白い。「就業規則があろうとなかろうと架空の請求書を作って生徒のお金をポケットに入れてはいけないことも分からない教員がいる」ことが学校社会の実態である。学校の常識は社会の非常識というが、圧倒的な教員は社会の常識は有しています。一緒にしないでください。と言いたいところだ。
・ 「就業規則」に関していえば本校は昨年新しく改訂し全教職員に渡し説明しているから問題ないが、渡しても中身を知らない、守れない教員がいることに驚いた。今朝小さな事件が本校でもあった。
・ 管理職の「職務命令」に従えず、反抗した教員がいるというのだ。これは間違いなく「就業規則違反であり、処分の対象」となる。理事長の指示を受け、管理職が順番として保健体育、保健室の実態、運動部の活動、文化部の活動などの資料を用意して「内部監査の監事に報告する」よう指示したのだが「何でや?なんでせなあかんねん?」と抵抗した者がいると言う。
・ 驚いて呼びつけ、指導したが「分かっていない」のだ。昨年以来各分掌がやってきていることさえ知らない。理由を聞くと「急に言われたのでつい」というから、「物事は何時でも急に始まる」。口に出した時が始まりでそれが急な話ではないと諭した。まあ「空気の読めない教員」であることは間違いない。