2008年5月22日木曜日

5月22日(木)耐震補助金

政府「学校耐震補助引き上げ」検討で一致
・ 5月18日のブログで政府の対応について言及したところだが、早速「出てきた。」中国四川大地震で学校の倒壊が相次ぎ大きな犠牲が出たことによる政治家の反応である。「当たり前である。」ねじれ国会であるが今回は「民主党も方向性は同じ」と言っているから自動車税や後期高齢者医療費などのように党利党略とはなるまい。
・ 公立小学校、中学校の耐震化について自民党の議員連盟が21日会合を開き、倒壊の危険性が高い校舎の工事費を最大で98%国が負担するため議員立法で改正するとしたものだ。面白いのは「政府ではなくて議員から」ということだ。金のない政府が自分の首を締めるようなことはまず口火を切って言わない。
・ 公明党も動いており太田代表が福田総理に進言し「学校の耐震補強が進んでいない。補助率を上げなければならない」ことで「一致」したそうだ。政治家の話は面白い。「一致したのであって“する”ではない」。国民すべてがすでに一致している話だろうと言いたい。補助率については現在の1/2を大体2/3程度にまで上げるもので、併せて地方交付税措置も拡充するという。
・ 文科省によれば全国公立小中の校舎13万棟のうち、昨年4月現在で耐震性がないと判断されたのが45000棟あるという。政府は08年度予算で学校耐震化工事のために1150億円を計上しているが、1校で1億円要るものだから自治体は財政事情を理由に工事を見送っているのが現状だ。地方が進めたとしても後数十年もかかる勘定になる。気の遠くなる話しだ。
・ 今回の措置は「地方実質負担分の軽減」を狙いとしているが、まだ話しの段階で法律の話しではない。財務省が財源をどう捻出するのか、今後の展開に注目だ。政党による「総選挙前のぶち上げ」に終わらないように願うばかりである。6月になったら東京の私学財団に事務長を出張させて「私学についての情報」を得るように決めた。
・ しかし大阪府の動きが理解できない。中国での地震発生以来、橋下知事は一切この校舎の耐震強度問題に触れていない。1100億円の削減で頭が一杯なのだろう。「大阪府の学校の耐震強度は大丈夫なのか、どうなのか」「どこまで進んでいるのか」明らかにすべきではないのか。
・ 府民は覚えていると思うが知事が最初にあげた公約が「校庭の芝生化」であった。関経連会長からやんわりたしなめられて一時期小さなバトルがあったが、「芝生」なんかより「校舎」だろうが。しかし本日「府庁職員の人件費について大幅削減幅を発表」し、労組に申し入れたという。このコメントは次のブログにまとめたい。
・ 大体地域にとって最も安心出来、避難する場所は昔から学校や体育館と決まっている。この学校がつぶれたら中国のようになる。昨日の夕刊ではさすがに「間が悪い」と思ったのだと思うが、今年度は「芝生化、見送り」と結論を出したそうだ。「当たり前だ」。
・ 「大体校庭を芝生化するのは良いこと?」との疑問が私にはつきまとう。中庭、テニスコートなどはすべきだと思うが一般の校庭を何のために芝生にするのか、今もって私には分からない。
・ 土、砂の「生の大地」で何故悪いのか。雨水の浸透、夏場太陽の照り返し、色々なことを考えても「土、砂」の方が良いと思うがなー?分からない。1校当たり1800万円の費用と言うから大きな金額ではないが、優先順位の問題ではなくて「必要性」の問題だ。耐震強度を図る話しと根本的に違う話だ。

・ 新校舎建設の目的は少なくとも四川規模の地震エネルギーで「ペチャンコ」にならないようにする為である。今日明日,地震が来るとは想定しての話ではないが少なくとも「そのような方向を確認する」ことが重要であると考えている。
・ 今はどう工事を進めれば全体が順調に行くかを考えている。「お金さえあれば校舎は立つ」のだが、「グラウンド」を狭くしてはならない。工事期間中の部活動の場所は確保できるのか、無駄な仮設校舎はなるべくなら作らなくて済む方法はないのか。周辺の条件整備がまず必要だ。
・ まず「武道場の集約」が必要だと前のブログにも書いた。工事期間中一部の部が練習する場所がないのは可哀相だ。問題はその場所を何処に取るかである。可能なら「現在のプールのある位置」に5,6階建ての建物を作って集約できれば言うことはない。
・ 問題は隣地と「日照権の問題」でそう簡単にはいかない。現在のプールの隣は大阪市保有の行政財産である「墓地」がある。1200基が存在する。ここに小さな建築物もある。現在どうするのが良いのか研究をしている最中だ。「土地購入の意思」も示したがこれは駄目だった。
・ 武道場は地域にも開放するし、新校舎なども万が一の時は「府民市民に開放」して使って貰えば良い。どちらにしてもこの問題が整理できれば次のステップに進むことができる。勿論、第2、第3の手も考えているが、最後まで努力する。明日はそのために「大阪市役所に出張」だ。

・ 13時 会計監査、業務監査 監事2名
・ 13時20分   職員会議 「時間外管理についての方向
・ 14時      学校医の講話「熱中症対応
・ 16時 監事の講評「大変良かった。素晴らしい。今日、説明していただいた先生も大変立派だったと思います。」